トップタイに躍り出たジェフ・マガートだが、最終日は混戦模様。

◇米国男子◇ソニーオープンinハワイ 3日目◇ワイアラエCC（ハワイ州）◇7,068ヤード（パー70）

決勝ラウンドに入り2サムで行われた第3ラウンドは、最終組、そしてその前の組がスコアを伸ばせず、順位が大きく入れ替わり混戦模様となっている。単独首位でスタートしたマット・エブリーがスコアを2つ伸ばして通算12アンダーの首位を辛うじてキープしたが、ベテランのジェフ・マガートが、9番でイーグルを奪うなど6ストローク伸ばしてエブリーに並んだ。

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2打差の通算10アンダー3位タイはジョンソン・ワグナー、チャールズ・ハウエルIII、ブレンダン・デ・ヨング（ジンバブエ）の3人。さらに1打差の通算9アンダー6位タイにD.A.ポインツ、ダフィー・ウォルドーフが並んでいる。

そして、今季から米ツアーに挑戦する、昨年の日本ツアー賞金王ベ・サンムン（韓国）が上位に浮上してきた。この日4バーディ、ノーボギーと安定したゴルフで通算8アンダーの8位タイで最終日を迎える。首位と2打差の通算8アンダーからスタートしたカール・ペターソン（スウェーデン）、デビッド・ハーン（カナダ）はスコアを伸ばせず同じく8位タイに後退した。

日本勢は39位タイでスタートした小田孔明が、イーブンパーでラウンドし通算3アンダーをキープしたが、順位は51位タイまで下げた。

また、今田竜二はスコアを1つ落として通算イーブンパーの71位タイ、高山忠洋はスコアを2つ落として通算1オーバーの75位タイ。80人の選手が予選を通過したが、PGAのルールにより、71位以下の10人の選手たちは賞金およびポイントは獲得するものの最終ラウンドはプレーできない。

首位に4打差で最終日を迎えるベ・サンムン。昨年の国内賞金王が、早くも米国ツアーで台頭を見せている

＜ベ・サンムンが首位に4打差で最終日へ＞
昨年の国内ツアー賞金王が、早くも米ツアーで台頭を見せている。首位に6打差の30位タイで迎えた3日目、1番のスタートホールから8番まではスコアカード通りの数字が並んだが、9番（パー5）で2オン2パットのバーディを奪うと、12番でもバーディ。さらに終盤の17番（パー3）、最終18番（パー5）を連続バーディで締めくくり、通算8アンダーの8位タイに浮上してホールアウト。この3日間は、各スタッツでフェアウェイキープ率約50％、パーオン率約70％、パット数はいずれも30を切る安定した数字を残している。首位に4打差で迎える最終日、その勝負強さと爆発力は、日本での活躍を知る誰もが知るところ。昨年の国内メジャー「日本オープン」で見せたような逆転劇を、米ツアー本格参戦初戦で演じることができるか。

前半9番でイーグルを奪った小田孔明だが、後半に崩れて51位タイに後退

＜3人の日本勢は苦戦＞
小田、今田、高山が進んだ決勝ラウンドの舞台は、3人にとって悔しさの募るものとなった。通算3アンダーの39位タイからスタートした小田は、前半9番（パー5）でイーグルを奪うなど10番までに6アンダーまで伸ばす好内容だったが、ショットに乱れが目立ち始めた11番から3つのボギーを叩いて失速。前半の貯金を使いはたしてイーブンパー、51位タイに後退して「前半のゴルフを続けたいが、なかなかできない。もったいなかった」と反省の言葉が続いた。

今田も序盤からバーディを重ねて着実に浮上を続けていたが、16番で叩いた痛恨のトリプルボギーが響き、1つ落として通算イーブンパーの71位タイに後退。高山も2つ落として通算1オーバーの75位タイに後退し、決勝ラウンドに進むことは叶わず。日本勢では、小田がただ1人明日の最終ラウンドに臨む結果となった。