誰が迫ろうが関係ない! 自信に満ちるマキロイ
2014年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/07〜08/10 場所:バルハラGC(ケンタッキー州)
ウッズ級のスター扱い 54歳ペリーが今大会で人気のワケ
By Helen Ross, PGATOUR.COM
今週の「全米プロゴルフ選手権」出場者で、特に人気を集めている1人、それがケニー・ペリーだ。
今大会の会場バルハラGCのある米ケンタッキー州ルイビルから、車で2時間ほど離れた同州フランクリンに居を構えているペリー。同州出身の彼は“カントリー・クリーク”という名のゴルフコースも所有しており、そこでは30ドル(約3,000円)払えば、カート付きで18ホールプレーできるそうだ。
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そんな彼が54歳の誕生日の2日前に「全米プロゴルフ選手権」の予選を通過し、3日目終了時点で通算3アンダーと健闘しているのは不思議ではないだろう。
2日目に続き、3日目も「69」をマークしたペリー。中でもパー4の4番ホールでは292ヤードのティショットを放ち、2打目でカップインして見事イーグルを奪った。そこで彼は思わず、同じくバルハラで行なわれ、プレーオフでマーク・ブルックスに敗れた1996年の同大会を振り返った。
2メートル弱のイーグルパットを決め、「(18年前の)1996年にこのイーグルがあれば…と思っていたよ」と話したペリー。「当時必要だったのは、今日のドライバーショットだ。瞬時に頭に浮かんだのは、まさにそれだった」。
ペリーはまた、自身にとってPGAツアー最後の試合になる可能性のあるバルハラでの今大会で、自分がタイガー・ウッズや“ロック・スター”であるような気分を味わったという。彼はおそらく、フィル・ミケルソンよりも多くのサインを書いただろう。
「自分のこれまでのキャリアの中でも、これほど大勢の人がどのホールにも待ち構えてくれている大会は初めてだ。“僕はフランクリン近くの小さな町、ボーリンググリーン(編注:ペリーの出身校、西ケンタッキー大学がある)、グラスゴー、それかホプキンスビル出身だよ”と、多くの人が僕の組についてきてくれた」と、ペリー。「どこにでも、だよ。頑張れ、ビッグ・ブルー(注:ケンタッキー大学のスポーツチームの愛称)! その調子だ、WKU(西ケンタッキー大学)! 行け、トップス(ヒルトッパーズ、西ケンタッキー大学のスポーツチームの名前)!といった具合にね。正直なところ、本当に信じられないほどさ」。
PGAツアー通算14勝のペリーはまた、土曜日(今大会3日目)の夜に友人の家で行なわれる誕生日パーティーを楽しみにしているとコメント。そして日曜日は、米国シニアツアーの直近の大会「3M選手権」で優勝した彼が、ファンに最後の感謝を伝えるだろう。
「ファンはあふれんばかりの愛を僕に見せてくれたし、僕も同じことを彼らにした」と、ペリー。「PGAツアーで28年だか、30年だかプレーできたことは本当に素晴らしい。ここケンタッキーで(PGAツアーに)別れを告げられるのは、最高だよ」。