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2日目までを終えて、ノーボギーはケビン・ナのみ

By Jeff Shain, PGATOUR.COM

ケビン・ナにとって、3メートルから4.5メートル以内のバーディチャンスで受けるプレッシャーが、フラストレーションになったのかもしれない。(内容的に)2日目を席巻する可能性もあったが、それらの大半がホールに吸い寄せられなかった。

しかしながら、「バルスパー選手権」で唯一人ノーボギーとしているのは悪い話ではない。

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「ミスは決められる類のものだった。これまでは上手く打てていたのに」と語ったナは、金曜日に「68」の3アンダーを記録。9番でのチップインバーディで、この日を終えた。

「映像を見ると、今日の自分は多くのパットを決められていないように映るだろうね。でも、良い感じで打てていたのが幸い。自分に正直にならないといけない。ここでは近距離のパットを決めるのは難しい。平静さを保たないといけないんだ」。

首位に立ったロバート・ガリガスと3打差で週末を迎えるとは言え、ナはイニスブルックリゾートのカッパーヘッドで最も安定したプレーを続けている。強風と低気温という難しいコンディションの下、前日を「70」でフィニッシュ。17パーと、1バーディで乗り切った。

金曜日の前半9ホールを終えたナは、後半に約6メートル弱のバーディチャンスを3度迎えた。しかし、最後の9番に7メートル強のチップインバーディを記録する前にバーディを奪えたのは、パー5の2ホール(14番、1番)のみ。

「今日の出来は不思議な感じがした。良い感触でパットを打てたのに、その大半が入らなかった。パットを決めようとして決められず、あまり期待していなかったチップインが決まったのだからね」。

それでもナはキャリア2勝目を狙える好位置につけている。2011年に地元ラスベガスで開催された「ジャスティン・ティンバーレイク・シュライナーズホスピタル for チルドレン」以来となる勝利を。

<パー5マジック>

カッパーヘッドでガリガスが上手く対処出来ている秘訣は、パー5でのプレーにあった。

ガリガスは2日目まで全てのパー5でバーディを記録。金曜日には、その内の数ホールで目を見張るプレーを披露した。

1番のグリーン側にある木の根元にボールを打ち込んだ際、約9メートルの高さにロブショットを打ち上げ、フラッグまで3メートル強のところに落とした。

14番ではガリガス自身も「興奮した」と語ったアプローチショットが見られた。林の中から約1メートルの隙間にボールを通してグリーンの斜面に落とし、最終的に約1.5メートルに寄せてバーディで終えた。

「(バーディとした)全ホールをそれぞれ違う形で決められた。ウェッジでグリーンに乗せて2パット。グリーン側から寄せてバーディという具合にね。ショットについて考えを巡らすことはしなかった。集中してボールを打ち続けただけ」。

<予想外の結果>

初日に「71」としたジム・フューリックは、「69」とした2日目、前日よりもフェアウェイとグリーンをとらえた回数が多いと知って驚いたという。

フューリックは2日目に11回ティショットでフェアウェイに乗せ、13ホールでパーオンを記録。週末を首位と5打差で迎えるものの、2位とは僅か2打差としている。

「正直に言って、昨日の方が良いショットを打てていたと思うんだ。特に昨日の第2打のほうが良いスイングが出来ていたと思うし、今日よりも幾分か快適にプレー出来た。ボールが進む方向にも自信を持っていたしね」。

フューリックは金曜に大会を通じて初のイーグルを記録。カッパーヘッドのパー5(1番)での第2打をショートとしたが、アプローチを直接決めた。

「フェアウェイとグリーンを外しているけれど、ボールを高低に上手く動かせてはいる。今週はピッチショットの調子が良いからね」。

<覚醒の瞬間>

マイケル・パットナムは、イニスブルックに不機嫌な状態で到着したに違いない。ワシントン出身の彼は昨シーズンのウェブドットコムツアーの年間最優秀選手に輝いたが、同じ時期を過ごした仲間と比較すると、PGAツアーへの対応に苦しんでいる。

先週の「プエルトリコオープン」の結果には特に落胆したことだろう。昨シーズンの賞金ランキングで自分よりも下位にいた3選手がトランプインターナショナルでトップ3に入ったのだから。チェソン・ハドリーは、PGAツアー12大会目にして初優勝を記録。ダニー・リーベン・マーティンが2位と3位に入った。

「先週の結果は尻を蹴られた感じ」と語ったパットナムは、「バルスパー選手権」初日で「69」としたが、2日目は「72」として後退。「プエルトリコでは、ウェブドットコムツアーで一緒だった仲間が活躍したから、気落ちした。チェソンが優勝して、ダニー・リーや他の連中も良いプレーをしたからね。それがあったから今週は火が点いているよ」。

自身初のトップ30を狙うパットナムの今季最高成績は、「ソニーオープンinハワイ」での32位。

<あひる対策>

そのハドリーについてだが、カッパーヘッドの“住人”との面白い一幕が見られた。あひるに追われ、追い払おうとしてもついてきた為、キャディが餌をやり、邪魔にならない場所に誘導した。

<スタッツコーナー>

メジャー2勝を記録しているジョン・デーリーが不名誉な記録を更新。金曜日に「90」としたデーリーは、PGAツアーに参戦した1991年から毎年「80」を上回るスコアを記録し続けている。その内「87」を上回ったのは5回に上る。

2年前の「マヤコバゴルフクラシック」でザック・ミラーが「92」をマークした以降、この日まで「90」を上回るスコアを記録したPGAツアー選手はいなかった。

この日の気温は22度を超える陽気となったが、スコアアベレージは72.59と、前日を僅かに上回る数字となった。84選手が予選通過ライン「145」の3オーバーを記録。つまり土曜日にはセカンドカットが実施される。3オーバーとした21人の中には、「全英オープン」優勝者のダレン・クラーク、2度「全米オープン」を制しているレティーフ・グーセン、そして去年の大会で2位となったブー・ウィークリーも含まれている。

情報提供:PGA TOUR

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