石川遼、攻略の糸口をつかめず135位タイ
2013年 ザ・ホンダクラシック
期間:02/28〜03/03 場所:PGAナショナルGC(フロリダ州)
ザ・ホンダクラシック 初日レビュー
昨年1、2フィニッシュの“ビッグ2”は静かなスタート
力強いスイングで、カミロ・ビジェガスは「ザ・ホンダクラシック」で安定したラウンドを見せた。ここ1年以上のラウンドで、彼は自身最高のスタートを切ったのだ。
強気のプレーで知られるブランデン・グレース(南アフリカ)は、難所の多い“ベア・トラップ”3つ全てのホールでバーディを奪った。18番まで4連続バーディを奪い、リッキー・ファウラー、カナダのグラハム・デラート、ロバート・スターブと同じく通算「65」をマークした。
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前回王者のロリー・マキロイ(北アイルランド)とタイガー・ウッズは初日をともに「70」とした。彼ら本来の実力からすると物足りない結果だ。ウッズは冷静にプレーした。ラウンド後半には、大崩れしそうな危険な目にもあった。裸足にレインパンツのいで立ちで、水に半分浸かったボールを打ったのだ。ドロップしてダブルボギーとする代わりに、そのホールは辛くもパーでしのぎ、通算「70」とした。
「遠くまで飛ばそうとするのではなく、確実にフェアウェイをキープできるアイアンを選択したよ」と、ウッズはピンチを振り返った。
初日を1アンダーとしていたマキロイは、105ヤードからのアイアンでグリーンをオーバーしてしまうシーンがあった。その後8フィートまで寄せたが、パットを外して痛恨のボギー。誰でもバーディが取れると揶揄されるPGAナショナルGCで最も易しいホールでのボギーは、かなりの痛手。「残りたった105ヤードからの第3打が原因で、結果的に6打も叩いてしまったよ。最後が良くなかったが、他はいい感じでラウンド出来たから、明日以降につなげたいね」と語った。
まだ初日ではあるが、ビジェガスにとって今の状態は、何もかもが“キャリア・ハイ”(キャリア最高の状態)といえる。プレーオフの末にフェデックスカップでの連勝(BMW選手権、ザ・ツアー選手権)を遂げ、世界ランキングで7位まで浮上してから4年。31歳の彼は、長いスランプに陥ってしまった。18ヶ月間もの間、勝利から遠ざかり、シード権を失い、それをQスクールで取り戻すこともできなかった。しかし今シーズンの彼は十分なスポンサー推薦を得ており、多くのツアーに参戦できる見込み。「ヒュマナ・チャレンジ」では振るわず、「ファーマーズ・インシュランスオープン」と「AT&Tペブルビーチナショナル・プロアマ」では予選落ちを喫したが…。
「いいプレーをすれば、おのずと結果はついてくる。予選を通過しようがしまいが、誰がなんと言おうと気にはしないさ。楽しいことばかりではないが、(プロゴルファーという)僕らの仕事は恵まれている。ツアーでの連戦の日々で、僕はようやく少し目覚めることができた。これはとってもいい刺激になったね。自分の立場はわかっているし、どれだけ出来るのかも、分かっているつもり。ひたすらベストを尽くして首位を狙いたいね」と、ビジェガスは話した。