T.ウッズ、米国での今季初戦は20位で滑り出す
2013年 ファーマーズ・インシュランスオープン
期間:01/24〜01/27 場所:トーレパインズGC(サウス、ノースコース)(カリフォルニア州)
速報:「ファーマーズ・インシュランスオープン」初日
2013年1月25日
サンディエゴ
ブラント・スネデカーはトーレパインズで、今回もリーダーボードのトップでラウンドを終えた。しかし、今回のトップは単独では無いし、まだまだ長い道のりが残されている。
スネデカーは木曜日、ノースコースをノーボギーで回り、7アンダーの「65」、チェ・キョンジュと並んで首位タイ。「ファーマーズ・インシュランスオープン」のタイトル防衛に向かって非の打ちどころがないスタートだった。
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トーレパインズでプロとして7回優勝を飾っているタイガー・ウッズも、僅差で首位タイを追いかける。サウスホールの5ホール目終了時点までは首位へ1打差としていたタイガーは、曇り空の下の終盤、2つのホールでボギー。パー5の18番ホールではなんとかパーをセーブして、「68」でホールアウトした。
「いくつかミスを犯した。だけど、同じくらい良いプレーもあったね」とウッズは語った。
ダブルボギーとした4番では3パットを叩いてしまった彼は、その後12フィートのバーディパットを決めて巻き返しを図ると、パー5の6番ではバンカーからのチップインイーグルを決める。そして8番ホールと9番ホールでバーディを奪い、勢いを取り戻した。
フィル・ミケルソンは苦労続きの1日。2008年の全米オープンが開催されたときより、1ストロークほど簡単に設定されたノースコースで「72」。
スネデカーは、この大西洋壁沿いの市営コースと抜群の相性をつくりあげたようだ。ルーキーの頃、最初の10ホールで10アンダーとし、ノースコースで「61」のスコアで終えたことがある。彼はその年は3位だった。また、最終日で7打差を挽回し、18番ホールでトリプルボギーを叩いたカイル・スタンリーとのプレーオフに突入し、プレーオフ2ホール目で優勝したこともある。
マイク・ウィアもノースコースで「66」。2011年以来の予選突破に向けて明るい見通しだ。
1年経ち、また彼は戻ってきた。
「面白いよね。自分が上手くプレーできるゴルフコースを全てあげた時、このコースはその中に入らないと思う」とスネデガーは言っている。「ここは長くて難しいゴルフコースなんだ。ラフが多いし、アイアンショットをたくさん打たなければいけない。私の強みはドライバーショットとパットなんだ。だから、良い事はなさそうだよね。だけど何らかの理由で、良い結果が出ている」
チェについて考えてみても、謎は深まるばかりだ。
彼はトーレパインズの常連選手ではない。サンディエゴに住むホストファミリーから、韓国人コミュニテイの人達が彼のプレーを見たいと言っているのを聞く昨年までは、参加しないと決めていたのだ。チェはショーを開演した。練習場でのウォーミングアップの間に、ついに高くてスピンの効いたショットを手に入れて、南コースでの最高のラウンドへとつなげることができた。
彼は10番ホールからスタートした後半9ホールで、最後の6ホール中5ホールでバーディを奪う軽快な滑り出し。会心のショットは15番ホール。軽い横風が吹く中、カップまで数インチに迫る素晴らしいアプローチショットを見せた。
「サウスコースでの生涯一のベストショットだったよ、これまでに無いくらい」と満足気に笑顔で語った。
「66」でホールアウトした8名のうち、ジョシュ・ティーターだけがサウスコースでのプレー。複数コースを使って行われるPGAツアーのうち、トーレパインズの南北ほど、スコアに違いの出るコースは無い。そして、ここ数年で平均スコア数の差は顕著になってきている。
チャールズ・ハウエルIIIはノースを「66」で終えた後、こうまとめた。
「本当の闘いは明日だよ」とハウエル。
ハウエルは先週の「ヒュマナチャレンジ・クリントンファウンデーション」で、プレーオフで敗れ、ソニーオープンハワイでは3位タイで今シーズンをスタートしている。カリフォルニアの砂漠でどれだけの失望を感じたかと思うが、素早く切り替えることができた。それは彼だけの事では無かった。
スコット・スターリングスは「ヒュマナチャレンジ」で5打差の首位を守りきれず、最終ホールのパー5をボギーで終えて、プレーオフ進出を逃した。それをバネにして今回は「66」。
そして、忘れられないのがウッズ。
彼は今シーズンの開幕戦となるアブダビでは、自身最終日となってしまったラウンドの5番ホールでルール違反を犯し、2打罰則を受けて予選落ち。ボールの打ち方は変えていないそうだが、彼にとってトーレパインズはとても快適な「縄張り」だ。
「先週は難しいコンディションだった。フェアウェイは狭いし、ものすごい風が吹いていた。先週は正しくプレー出来ていたと感じていたが、不幸にもそれは数日間のみだった。でも、正しくプレーする。今日、ここでも基本的には同じことをするだけだ。」とタイガーは言った。
彼はバック9で8フィート、15フィートと12フィートのバーディパットを外した。さらに、8フィート以内からのパーパットを2回外してしまった。そして今後はノースコースへと向かう。他の誰かがトーナメントの行方を決めてしまう前に、自分の位置を見極めるために。
スネデカーは今週、ウッズが残した記録は特別視すべきだと語った。通常の選手達には成し遂げる事が出来ないものだからだ。ウッズが4年間で全米オープンを含む5勝をあげたトーレパインズにおける自身の連覇について、彼は口にさえしていない。
「彼は、私がツアーで優勝した回数よりも多くここで優勝をしている。彼はここを良く知っているんだ。そして彼は私と非常に似ていると思う。ここのグリーンでのパターを得意としている。まだまだ3日間も残っている。彼以外にも他に155人もの選手がいるし、気になる選手は他にもたくさんいるってことだよ」。