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ルーキー政田夢乃は逆転シードのラストチャンスも「イケイケで」

◇国内女子◇大王製紙エリエールレディスオープン 事前(13日)◇エリエールGC松山(愛媛県)◇6575yd(パー71)

シード争いの当落線上にいる選手にとっては、胃が痛くなるような“最終戦”のはずだが、ルーキーの政田夢乃は「いつも通り、優勝だったり、トップ10を目指して頑張りたいです」と笑顔で話す。「(シード争いについて)あんまり深くは考えてないんです」と続けた声のトーンは終始明るい。

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実際、ここまで61位のメルセデスランキングが気になって仕方ない…ということもない様子。「私が気にしている以上に、周りの人が気にしている感じですね」とあっけらかん。50位までのフルシード一発逆転を狙うなら単独5位以上、51~55位の前半戦出場権でもトップ10に近い成績が求められる状況だが、細かい数字には無頓着だ。

そもそも、シードどころかQTランキング147位と自力でのレギュラーツアー出場はまず望めないポジションから始まったルーキーシーズンだった。下部ステップアップツアーでの優勝を目標に戦っていた中、推薦で今季初のレギュラーとなった「リゾートトラスト レディス」で8位に入って一気に道が開けた。

「レギュラーに出られるだけでも幸せというか、試合があるだけでもうれしいことだなって」。5度目の挑戦だったプロテストからたどり着いた夢舞台を満喫していた24歳の“目線”がさらに上がったのは、優勝争いを演じた8月「NEC軽井沢72」。単独首位で迎えた最終日の最終18番でセカンドを池に落とす痛恨のダブルボギーで2位となり、悔し涙を流した。「それまでは(レギュラーで)優勝とか、考えられなかったけど、少し自信になった」と振り返る。

前週「伊藤園レディス」でも初日に自己ベストの8アンダー「64」をマークして首位発進。2日目以降にパッティングが決まらず20位で終えても、前だけを見ている。「(シード争いは)1年目ですし、自分の性格的にも『なるようにしかならない』というか、今週もいつも通りの1試合。年を重ねたら、また感情が変わってくるかもしれないですけど、今年は“イケイケ”で行きたいな、と」。屈託のない笑顔で言った。(愛媛県松山市/亀山泰宏)

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