タイガー、ビジェイが火花を散らすメジャー最終戦!日本からは丸山ら3人が出場!
今日のタイガー/絶好調のタイガー!今季メジャー3勝目なるか
全米プロゴルフ選手権 事前情報
2005年最後のメジャー戦、第87回全米プロ選手権はニュージャージー州スプリングフィールドにあるバルタスロールGC(ローワーコース)で行われる。
開催コースとなるバルタスロールは7400ヤード弱のパー70。コースレートはパープレーより6.6ストロークも高い76.6となっている。数回コース改造が行われているが、オリジナル設計者はAWティリングハスト。ティリングハストはタイガーが制した2000年全米オープン開催のベスページパーク(ブラックコース)や来年の全米オープン開催となるウィングフットGCなどの設計で有名だ。
<< 下に続く >>
500ヤードを越えるパー4が2ホール(3番、7番)、そして17番は650ヤードのパー5。練習ラウンド時のコンディションでは全体的にあまりランが出ておらず、この設定でアンダーパーを出せるのはキャリーで距離を出せるロングヒッターになるのではないかといわれている。
フェアウェイの芝はクリーピングベント芝とポアアヌアのミックス、グリーンはA4クリーピングベント芝に同じくポアアヌアが混ざっているという。問題は15センチから18センチ設定というラフ。ラフはケンタッキーブルーグラスという厄介な芝で2年前全米プロ開催のオークヒルCCで選手を苦しめたという芝だ。
今年のタイガーはメジャー戦で好成績を残している。全米オープンはマイケル・キャンベル(ニュージーランド)に惜敗となったが、マスターズと全英オープンで優勝。メジャー優勝を10勝まで伸ばした。
全英オープン制覇のあとは1週間の調整の後、ビュイックオープンに出場。2日目には連続イーグルを含む「61」という好スコアを出した。ビジェイ・シン(フィジー)に4打及ばず2位タイフィニッシュとなったが、サンデーバックナインには1イーグル、5バーディと勝負強さを見せギャラリーを湧かせた。
昨年まで2年半苦しんでいたドライバーの調子が戻り、パッティングの感覚も掴んできたタイガー。ライバルはビジェイか前週優勝を飾っているレティーフ・グーセン(南アフリカ)というのが大半の予想のようだ。
私はタイガーが案外苦戦するのではないか?と予想する。理由はいくつかある。
練習ラウンドの時点では少しグリーンが軟らかいというのが一番気になる。軟らかいポアアヌアが混ざったベント芝はタイガーが苦手としているグリーン。打った瞬間に転がらず、弾んでしまいラインから外れ易い。パターのロフトを少し増やすのがいいと思うがどうだろうか?アドバンテージを取れるパー5は17番と18番のみ。そしてラフはフライヤーを計算して強振する事のできる芝ではないということ。フェアウェイキープ率が多少低くてもパインハーストのバミューダ芝のラフからうまく脱出した時とは状況がかなり異なるだろう。
気になるペアリングだが2日目の夕方のテレビ放送に合わせ初日は午前、2日目は午後スタートとなった。初日午前8時25分(10番スタート)、2日目は午後1時30分(1番スタート)。同伴競技者は全米オープン覇者のマイケル・キャンベル(カナダ)と特別招待を受けたグレッグ・ノーマン(オーストラリア)。
これまでタイガーのメジャー10勝すべては3日目を終わってトップからの逃げ切り優勝だっただけに今回は逆転で「ワナメーカートロフィー(全米プロ勝者に送られるトロフィー)」を掲げるタイガーを期待したい。
■タイガーの全米プロ記録
・1997年ウィングフットGC(ニューヨーク州)
優勝者:デービス・ラブIII 11アンダー
タイガー・ウッズ29位 6オーバー
・1998年サハリーCC(ワシントン州)
優勝者:ビジェイ・シン(フィジー)9アンダー
タイガー・ウッズ10位 1アンダー
・1999年メダイナCC(イリノイ州)
タイガー・ウッズ優勝 11アンダー
・2000年バルハラCC(ケンタッキー州)
タイガー・ウッズ優勝 18アンダー(プレーオフ)
・2001年アトランタアスレチッククラブ(ジョージア州)
優勝者:デビッド・トムズ 15アンダー
タイガー・ウッズ29位 1アンダー
・2002年ヘイゼルティーンナショナルGC(ミネソタ州)
優勝者:リッチ・ビーム 10アンダー
タイガー・ウッズ2位 9アンダー
・2003年オークヒルCC(ニューヨーク州)
優勝者:ショーン・ミキール 4アンダー
タイガー・ウッズ39位 12オーバー
・2004年ウィッスリングストレイツ(ウィスコンシン州)
優勝者:ビジェイ・シン(フィジー) 8アンダー
タイガー・ウッズ24位 4アンダー