世界各国から強豪が集い凌ぎを削る! 世界過酷なオープン競技を制すのは!?
羽川豊の全米オープン生レポート/日本勢はお手上げ!?450ヤードを超えるパー4はダブルボギー必至のサバイバルになる!
全米オープン事前情報
「全米オープン」ファンのみなさま、こんにちは。羽川豊です。
テレビのレポーターとして会場に入りました。
ここウィングドフットGCは、改めて感じましたが相当難しいコースです。
以前、青木功さんと一緒にラウンドさせてもらったことがあります。そのとき思ったのは、攻め甲斐のあるコースという印象です。ピンポジションによって、ボールの落としどころが一点しかなかったり、グリーンのうねりを計算するも大変でした。今回、さらに難しいと感じるポイントは距離の長さです。450ヤードを超えるパー4がいくつもありますので、ティショットでラフに入れてしまったらボギーは覚悟。ダブルボギーを叩かないようにしなければなりません。
日本勢は昨日、片山晋呉くん、深堀圭一郎くん、谷口徹くん、高山忠洋くんの4人が一緒に1ラウンドしました。今日は片山くんが1人で周りましたが、4人ともハーフだけの調整でした。ラウンドに付いて歩いたのですが、出るのは「ため息」ばかりですね。片山くんは「今までのメジャーの中で一番タフだ!」と言ってます。日本では絶対に体験することのできない難しさというのは他のみんなも思っていますね。
今日、練習場で今田竜二くんにも会いました。「元気?」と聞いたら「まあ、頑張りますけど・・・」と少し歯切れの悪い返事が返ってきてしまいました。昨年、15位タイに入った今田くんでも、このコースにはてこずっているようです。
難しいのは距離だけの問題ではありません。ラフが深いのは当然ですが、グリーンも小さく、縦長の形状が多いので左右に外すことができません。2001年にレティーフ・グーセンがプレーオフの末に優勝を果たした「サザンヒルズCC」似た感じはありますが、今回のほうが難しいですね。優勝スコアはオーバーパーになるのではないでしょうか。
羽川豊(はがわ ゆたか)
セントラルスポーツ所属。栃木県出身。専修大学時代に朝日杯全日本学生選手権4連覇。ツアー通算5勝。1982年「マスターズ」15位タイなど。現在はゴルフトーナメン トの解説や自身のゴルフサロン「HAGAWA YUTAKA GOLF SALON」でレッスンを行っている。