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全米オープンコラム:戸張捷が語る「全米オープン」の見どころ

全米オープンよりも歴史あるコース「ウィングドフット」過酷なセッティングを一流選手がいかに戦うか!そこがポイントです。

ゴルフの歴史を考えたら、一番古いのは1860年に始まった「全英オープン」。そして2番目に挙げられるのが1895年に始まった「全米オープン」です。
その「全英」「全米」、さらに「日本オープン」など、各国のナショナルオープンという競技は、その国のナンバー1プレーヤーを決める大会です。プロに限らず、すべてのゴルファーを対象にした競技です。それはプレーヤーにとってもそうですが、主催のゴルフ協会にとっても威信をかけた競技なんです。「全米オープン」の元々のコンセプトは、そのときに調子の良い選手が、4日間戦ってイーブンパーで上がれるような難しいセッティングでした。

大会の見どころとして挙げられるのは、選手が普段まったくプレーしたことのないコースコンディションの中でプレーするということでしょうか。堅いグリーン、狭いフェアウェイ、深いラフ。選手にとっては経験していないような難しいセッティングで競技が行われるので、挑戦意欲が沸くのでしょう。それが見る側にとっても面白いのだと思います。

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開催コースのウィングドフットは、名匠ティリングハーストが設計したコースで、1893年に開場していますので「全米オープン」よりも歴史は古いんです。古いコース特有の大きな木、コースレイアウトは少しドッグレッグしたホールが多いですね。グリーンは砲台になっていて、フェアウェイから単純に上がっているのではなく、微妙にアンジュレーションがあるんです。

グリーンは大きくて傾斜もきついので、ボールをどこに乗せるかで、3パットは当たり前という状況にもなってしまいます。テレビではわかりにくいかも知れませんが、フェアウェイもけっこううねっていますので、多くの選手が苦戦すると思いますよ。

5月の連休明けにコースを観に行ってきたのですが、その時点で1万5000人分の観覧席などの設営は終わっていました。メンテナンスも最終段階に入っていますので、大会まではメンバーさんしかラウンドさせないと言っていました。ただ、メンバーさんもコースがタフすぎるので、あまりラウンドする人はいないみたいですね(笑)。

戸張捷(とばり しょう)
(株)ランダムアソシエイツ代表取締役
全米オープン、全英オープンのテレビ解説でお馴染み。ゴルフ・トーナメント・プロデューサーとして国内女子ツアーを中心に多くの大会を切り盛りしている。

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