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PGAツアーアラカルト

時の人:デビッド・トムズ

ライダーカップ・アメリカチームのキャプテン、カーティス・ストレンジに言わせれば「いまがいちばん、え~とき(標準語訳:いい時)」なのだろう。PGAチャンピオンシップでフィル・ミケルソンを破り、嵐のような騒ぎの渦中にいるデビッド・トムズ

72ホール目でトムズの見せたレイアップは、どう控えめに言っても興奮させる見応えあるものだったから、試合後に聞かれる話はみんなそのことについてだ。試合の翌日にシカゴで行われたチャリティーでも誰もがトムズとその話をしたがったし、ワールドゴルフ・チャンピオンシップのNECインビテーショナルでも同様だった。

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優勝後、まずデビッド・デュバルから寄せられたのは「勇気あふれるレイアップ」という賛辞。トムズは「ありがたい」と答えた。そしてハル・サットン。

「オレはテレビに向かって、レイアップするんだ~って叫んでいたんだぜ」
アトランタ・アスレティッククラブでのトムズの栄冠は『トゥナイト・ショウ』のホスト、ジェイ・レノをも注目させた。近いうちにゲストで来てくれとスタッフが電話を入れている。

「あまり乗り気ではないんですが、どうしましょうか。やっぱり5番ウッドをもっていって何度かみんなの前で振って見せたほうがいいのかな」とトムズ。

「たぶん顔と名前を覚えてもらうためには、ちょっとテレビに出てそういうことをしたほうがいいんでしょうね」

新ドライバーでぶっ放せ:D.デュバル

デビッド・デュバルと言えば、全英オープンではタイトリストのドライバーを使って勝った。しかし、PGAチャンピオンシップではナイキのドライバーをいくつか練習場で試していた。有名プレイヤーが少なくとも一人、それに気づいて曰く:
「何をやっているんだ。あのドライバーでメジャーを勝ったばかりじゃないか?」
「もっといいのがあったら、試そうと思っているんだ」デュヴバルはそう答えて、ナイキの新しいドライバーのプロトタイプをバッグに入れて試合に臨んだ。PGAチャンピオンシップでのドライヴィング・ディスタンスは第1位。平均飛距離は321.5ヤードだった。

特製カートでドライブ:C.バークレー

ライダーカップのキャプテンになるのも悪くない。特権だってある。4人乗りカートを占有して、3日間、コースで乗り回せる。ガレージにとめておくだけでもかっこいい。あるいは、1997年のヴァルデラマのときにセベ・バレステロスが使っていたカートなら、いつでもグランプリ・レースに出場可能だ。先週、アメリカ・チームのキャプテン、カーティス・ストレンジはジミー・V 財団に寄付するために自分のカートをオークションにかけたところ、5万ドルの値が付いた。落札したのは元NBAのスター選手、チャールズ・バークレー。でも、バークレーのスイングを見たことがあるが、5万ドル出すならレッスンに使った方が賢いような気もするが・・・。

アマチュアの時間

我がフォアキャディーの『現実主義者賞』はニコラス・トンプソンに贈ろう。全米アマチュア2回戦、対するニック・ワトニーが最初の9ホールを7アンダーの28。9ホールで8ダウンを喫したトンプソンは言った。
「僕のプレイはよくなかったけど、たとえいいゴルフができていたとしてもぶちのめされていたでしょうね」
賢い若者である。さもありなん、ジョージア工科大へ行くそうだ。

タップイン・リップアウト

シニアPGAチャンピオンシップは2002年にファイアストンCCで開催されるが、2011年までの開催地の中で唯一決まっていない2007年の開催地がどこになるのかに関心が集まっている。もしかするとファイアストンのサウスコースになるかもしれない。

ワールドゴルフ・チャンピオンシップのワールドカップは2003年にオーランドのレイク・ノナで開催される。レイク・ノナといえばキアワのオーシャンコースの向こうを張るライバルコースである。先立つ2002年に他の国での開催となるという情報だ。

トムズとスチュワート・シンクというペアに驚くなかれ。今年のライダーカップでは奇妙な感じの組み合わせがあるかも。全米オープンで優勝を逃したシンク、じつはトムズの親しい友人。フレッドマイヤー・チャンレンジでもパートナーを組んでおり、お互いに補い合う二人のプレイが見られた。

ナイキはウォーカーカップのメンバーであるニック・ドハティーとの契約交渉でキャロウエイに破れてがっくり。ドハティーはまだ十代。イングランド出身の期待の星である。

スティーブ・フレッシュはリノ・タホ・オープンで277打、10位タイ。7万8千ドルを獲得したが、バックハンドで打ったパットをミスしていなければさらに1万5,500ドルは稼いでいたのに。痛いねぇ~。

「最前線の男」とは、おもしろおかしく扱われていたライバル誌の広告。曰く、NECインビテーショナルに出場するのは世界のエリートプレイヤー。プレジデンツ・カップ、そしてデーヴィス・カップの出場選手たち・・・・・。えっ。デーヴィス・カップ? そうねぇ、ピート・サンプラスが出るんならスティーブ・エルキントンはいらないか・・・。 (GW)

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