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PGAツアー「ビュイック・オープン」最終日

タイガーにとって19大会目のトーナメント優勝がかかる今回の「ビュイック・オープン」。そんな世界ナンバー1の優勝を阻むチャレンジに挑んだのがエステバン・トレドだった。元はメキシコのプロボクサーだったトレドは、怪我が原因でボクシング界を引退し、プロゴルファーに転向した。

そのトレドはタイガーに1打差でスタート。1番でタイガーがバーディを奪い、16アンダーに進めば、トレドも負けじとバーディを奪い15アンダーで、しっかりとマークしていた。5番でタイガーがボギーを叩いたため、一時は首位を分けた。しかし続く6番で、この4日間通じてパットの調子の良いタイガーが見事にラインを読みきり、8メートル級のバーディパットを沈めで再びリード。さらに7番では林に入れてしまったものの、レイアップ後の3打目をピン側2メートルのバーディチャンスにつけ、リードを広げにかかった。しかし、トレドも負けていない。同じ7番でソフトタッチの素晴らしいアプローチでピン側1メートルに転がし、これで両者バーディ。差は1つのまま。

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さすが、元ボクサーのトレドは打たれ強かった。9番でボギーを叩いてしまって後退しても、10番パー4では残り119ヤードの2打目をピン手前2メートル内につけバーディで巻き返すという、そう簡単にはダウンしない忍耐力を見せる。しかし相手はタイガー。11番パー3ではあわやホールインワンとなる7番アイアンでのティショットを見せ付け、トレドにプレッシャーをかける。そのトレドは12番でバーディを奪い、タイガーのリードを許さない意地を見せるが、悪夢の13番でグリーン手前ラフからのアプローチがグリーン上で止まらずそのままこぼれて池に。このボギーの一方でタイガーにはバーディを奪われ、たった1ホールで1打差だったリードを3打差に広げられてしまった。

こうなるともうタイガーのペース。17番でダブルボギーを叩く前までは、一時リードを5打差にまで膨らませたタイガーが今季4勝目、キャリア通算33勝目を飾った。

◇最終結果
優勝(-17):タイガー・ウッズ(70)
2位タイ(-13):マーク・オメーラ(68)、ブライアン・ゲイ(68)、フレッド・ファンク(71)、エステバン・トレド(73)
6位タイ(-12):パット・ベイツ(68)、ポール・エイジンガー(68)

◇注目の選手
10位タイ(-11):ジム・フューリック(71)、デイビッド・トムズ(71)
14位タイ(-11):レティーフ・グーセン(69)
22位タイ(-9):クリス・ディマルコ(79)
29位タイ(-8):フィル・ミケルソン(72)

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