今田竜二、フォーティーンと用具契約を締結
タイガー・ウッズの栄華は続くか? 追随するライバル候補は!?/2008年米国男子ツアープレビュー
2008年度のアメリカPGAツアーは、賞金対象試合48試合、賞金総額約2億640万ドル(約302億円)が予定されている (メジャー大会などはまだ賞金未定。2007年度の額を参考として計算)。新設試合は3月中旬プエルトリコで開催となる「プエルトリコオープン」。また、長い間「ニッサンオープン」として馴染みがあったロサンゼルス開催、リビエラCCの試合は「ノーザントラストオープン」と名称が変わっている。
2007年シーズンからスタートとしたポイントレース「FedExカップ」のプレーオフ4試合は、8月から9月にかけて開催される。4試合連続は“負担がかかりすぎる、またはキツイ”などと選手からの意見が多く、タイガーやミケルソン、エルスなどは欠場する試合もあったが、2008年のプレーオフは3試合のあと1週間のオープンウィークが設けられる。その後に欧米対抗戦の「ライダーカップ」が開催、そして「FedExカップ」チャンピオンが決定する「ザ・ツアー選手権」は9月末の開催というスケジュール変更になっている。
<< 下に続く >>
気になる4大メジャーの会場だが、2008年度は次の通りとなっている。恒例となっている春の祭典「マスターズ」は、アメリカ南東部のジョージア州オーガスタナショナルGCが舞台。「全米オープン」は西海岸カリフォルニア州サンディエゴにある市営パブリックコース、トーレパインズ(南コース)が会場。7月の「全英オープン」はイングランドのロイヤル・バークデール。最後のメジャー戦「全米プロゴルフ選手権」は、ミシガン州の名門オークランドヒルズCC(南コース)となっている。
注目プレーヤーは、もちろんタイガー・ウッズ。2007年度最後のメジャー戦となった「全米プロゴルフ選手権」でメジャー13勝目を挙げたタイガーが、「マスターズ」を含めメジャー競技でどれぐらいの成績を残すことができるのか? メジャー優勝記録はジャック・ニクラスの18勝、タイに並ぶまであと5勝に迫っている。ある英国オッズメーカーでは、タイガーの年間グランドスラムのオッズを200倍として発表。ゴルフファンの間では「狙い目の万馬券」として話題になっている。タイガーの対抗ライバルとして評価が高いのは、フィル・ミケルソン、ジム・フューリック、アーニー・エルス、ビジェイ・シンなどのメジャー優勝経験のある選手となる。2008年に初メジャー制覇の可能性が高い実力者は、アダム・スコットやセルヒオ・ガルシア、ジャスティン・ローズなどの1980年生まれ組だが、要注意なのは米ツアーメンバー復帰を決めたポール・ケーシー。 ツアールーキーとして参戦する中では、下部ツアー(ネーションワイド)から昇格となったオーストラリア3人衆の評価が高い。2003年に全米アマを制したニック・フラナガン、ミケルソンやケーシーが通っていたアリゾナ州立大に留学していたマシュー・ジョーンズ、そしてまだ20歳のジェイソン・デイ。デイは手首の怪我が気がかりだが、完治すれば即戦力としてかなりの活躍ができるのでは? と期待されている。
日本勢は、ツアーメンバーとしてフル参戦するのがツアー9年目の丸山茂樹と4年目の今田竜二。丸山は前年度は足の怪我もあり、エンジンがかかったのはシーズン終盤のフォールシリーズ。残り試合も少なくなった土壇場で優勝争いを見せてシード権を確保した。その粘り強さをシーズンスタートから期待したいところ。今田はプレーオフの末2位となった「AT&Tクラシック」など、過去最高となる賞金ランク65位でシーズンを終えた。ショートゲームはツアーでも評価が高い。2008年は1年を通してのショットの安定度、向上を目標に頑張って欲しい。条件付きの準メンバーの資格で参戦となる丸山大輔は15~20試合ぐらいプレーすることになるが、日本ツアーあるいは下部組織のネーションワイドツアーでのプレーも視野に入れているという。うまくチャンスを生かせば、シード復活の可能性も残している