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佐藤信人の視点 勝者と敗者

大物たちと重なる世界観 比嘉一貴への期待

国内ツアー「RIZAP KBCオーガスタゴルフトーナメント」は24歳の比嘉一貴選手が、大会記録を4打更新する通算26アンダーで初優勝しました。

日本ゴルフツアー機構(JGTO)によれば、身長158cmの比嘉選手は1999年のJGTO発足以降で最も身長の低い優勝者。ハンディともとれる部分を、彼は前向きな性格で力に変えてきました。

高校時代、彼は専門家に「もう身長は伸びない」と言われたといいます。成長期ゆえショックもあったと思います。しかし、彼はそれまで身長が伸びることを期待し控えていた筋力トレーニングをすぐに解禁。現実を受け入れ、筋肉をつける選択をしたそうです。

私が彼に初めて会ったのは、彼が高校生の時の「日本オープン」予選会。同組で回り、過去数人にしか感じなかった大きな衝撃を覚えました。私自身、大柄な選手が打つ豪快なショット以上に、小柄な選手の分厚い打球の方が衝撃を受けやすいのですが、田中秀道選手や伊澤利光選手、ルイ・ウーストハイゼン選手らを見たときと似たような感覚になりました。

彼はすぐにプロで活躍すると思いました。当時は、彼が高校3年のときにバスケットボールの授業で骨折して、受験していた予選会(QT)を途中で断念したなどとは知らず、大きな決心をしたんだなと思いながら見ていました。

彼にとって回り道と言える出来事は、プロ転向後にも起こります。17年のサードQTでスコア記入を誤り過少申告で失格。本人の“おっちょこちょいな性格”もあるのですが、翌年のレギュラーツアーの出場機会を失うことはプロにとって突き落とされるような感覚になると思います。

ただ、彼はこの“失敗”も自らの成長につなげたのです。18年序盤は成長の場をアジアの下部ツアーに求めて武者修行。東南アジアなど厳しい環境に身を置きすぐに優勝という結果を出し、夏前には国内下部AbemaTVツアーでも優勝。秋口に出場機会を得たレギュラーツアーでも計9試合の出場でシードを決めました。

どれほどピンチになっても、表情を変えずに飄々(ひょうひょう)としている彼のたたずまいを見ていると、大物が持つ特有の世界観を感じます。ベテランの域で活躍する片山晋呉選手や藤田寛之選手らには、独自の世界観があるのです。初めて回るコースの月曜日にはクラブを持たずグリーンの傾斜だけを測ったりと、比嘉選手にも周囲に流されない世界観を感じます。

ゴルフは切り替えのスポーツです。実力は誰もが認めるところで、コメント一つとっても味がある選手。周囲からは荒波のように見えるキャリアでも、何もなかったかのように淡々と乗り越えていきそうな強さがあります。(解説・佐藤信人

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佐藤信人(さとう のぶひと)
1970年生まれ。ツアー通算9勝。千葉・薬園台高校卒業後、米国に渡り、陸軍士官学校を経てネバダ州立大学へ。93年に帰国してプロテストに一発合格。97年の「JCBクラシック仙台」で初優勝した。勝負強いパッティングを武器に2000年、02年と賞金王を争い、04年には欧州ツアーにも挑戦したが、その後はパッティングイップスに苦しんだ。11年の「日本オープン」では見事なカムバックで単独3位。近年はゴルフネットワークをはじめ、ゴルフ中継の解説者として活躍し、リオ五輪でも解説を務めた。16年から日本ゴルフツアー機構理事としてトーナメントセッティングにも携わる。

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