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プロアマ問題
何があった?片山晋呉プロアマ問題の調査報告詳報

日本男子プロゴルフツアーを主管する日本ゴルフツアー機構(JGTO/青木功会長)は27日(水)、都内で理事会を開き、5月末の「日本ツアー選手権森ビル杯」のプロアマ戦でゲストに不適切な応対をした片山晋呉に対し、制裁金30万円と厳重注意処分を科した。

JGTOは今月、中央大法科大学院教授の野村修也理事(弁護士)らで構成する調査委員会を設置。調査では片山、プロアマ戦に参加した複数の同伴ゲストのほか、試合会場の宍戸ヒルズCCの総支配人、ハウスキャディらからヒアリングを実施した。

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17ページに及ぶ調査報告書によると、片山は当日のプロアマ戦でA氏ら同伴ゲスト3人とラウンド。A氏が1ホール目(13番ホール)の2段グリーンでパットをしている間、翌日からの試合を想定し、カップの切られた段とは異なる位置をめがけてパッティング練習を行った。アマチュアにライン読みのアドバイスを行ったが、自身の練習については声掛けや承諾を求めることがなかった。

同ホールでのプレー終了後も、片山は3~5分にわたってグリーン周辺でショートゲームの練習を継続。すでに次のホールのティグラウンドへ移動していたA氏から「早く(ティへ)上がってきてくださいよ」と声を掛けられた。片山は練習をやめて小走りで向かったが、先行する組がティショットを打つ前だったことから、まだ前の組がいるという趣旨の言葉をひとりでつぶやいた。

その後、A氏から同伴アマチュアへの配慮が欠けているという苦言を呈され、片山は「すみません」と対応。しかし直後に片山を含めた4人が2ホール目のティショットを放つと、A氏は「帰る」と発言し、クラブハウスに引き返した。

片山は記者会見で、当時の心境について「『なぜ帰るのか分からない、どうして帰るんだろう?』という感じでした。一緒に(別の)同伴プレーヤーもいましたし、その方々も『どうしたんだろう』と言っていたので…僕も同じような感じでした」と説明した。ただ、ツアーは片山の対応が「プロアマトーナメントに出場する同伴アマチュアに不適切な対応をしたり、不快感を与えるような態度をする行為」(規定の第36条第1項第4号3)に該当すると判断。同日中に30万円の制裁金を科す旨を通告し、片山もこれを承諾した。

野村理事によると、2ホール目に向かう際に片山は「A氏に侮辱的、暴力的な行動、暴言は一切吐いていない。むしろ『すみません』と謝罪した」という。一方で、A氏は過去に別大会でのプロアマ参加経験もあり「(片山の)練習の態度、姿勢が、これまで経験してきたプロアマとはずいぶんかけ離れていたと精神的に不安定な状態になっていた」と、プレーを断念した経緯を説明した。

委員会の報告を受けたJGTOは懲戒・制裁内容を検討し、すでに科した30万円の制裁金に加え、除名などの懲戒処分ではなく、制裁として厳重注意処分を下した。片山のホスピタリティの質が欠けていたと指摘する一方で、ツアーにはプロアマ大会でどういう言動が禁じられるかの規程やガイドラインが存在せず、具体的な指導もしておらず、機構にも責任の一端があると判断した。

今後は研修・指導を徹底し、制裁規程の明確化や厳罰化を進めた上で再発防止に努めるという。

片山は今月8日にA氏、13日に大会特別協賛社の森ビルに直接謝罪。15日には当面のツアー出場自粛を発表したが、会見では復帰時期について明言しなかった。A氏は現在、片山のツアーへの早期復帰を望んでいるという。

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