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田中秀道 米国から日本、そして…

ツアー10勝の実績を引っさげ、身長166センチの小柄な日本人プレーヤーが男子ゴルフ最高峰の舞台、PGAツアーに参戦した 2001年。以降、5年もの間シード権を保持し続けた田中秀道(36)は、6年の時を経て日本ツアーに本格参戦する。6年前に比べ、ツアーを取り巻く状況、自分自身の身体、そして自身が置かれている立場も大きく変化した。その中で臨む、シーズン開幕。心境は、いかなるものなのだろうか。

「今はすごく不安ですよ・・・」 田中の口から出たこの一言が、すべてを物語っていた。

「今は、良い状態とはほど遠いとは思います。ちょっと下手糞な状態なので、上手くなれるように、少しずつ調子を上げていきたいというのが本音ですね。36歳になって、体も固くなってきていますしね。去年当たりから、自分の体と頭に描くスイングイメージとの間にギャップが生まれて、ショットが曲がり始めたんです。(1998年に)『日本オープン選手権』に勝った時の状態に戻れるか、といえば、100パーセント戻れないと思う。今はもう、当時とは別人の体なんです」

しかしこの体の変調は、年齢からくるだけのものではない。昨年のシード落ちの原因も含め、5年に渡る過酷なツアー参戦の代償によるものなのだ。

「5年間、体のケアがなかなかできなかったということ、それと会場への移動距離も長くて。日本ツアーにいたころも、マッサージをしてもらわなければプレーできないくらい体が張っていた状態だったにも関わらず、5年間ほとんどマッサージができていなかったんです。その上、ツアー全体のレベルがすごく高い。一生懸命やっても、まだまだ上に追いつかないので自分以上の力を出そうとして・・・。ボールを打つことにとにかく集中して、それで体を酷使してしまったんでしょうね。自己管理能力の低さもあるのでしょうが、年々たまっていった疲労の蓄積で、去年は一気に体が動かなくなったように感じました」

自分自身を奮い立たせて出場した「ダンロップフェニックス」

5年間の疲労の蓄積は本人の想像以上に五体を蝕み、PGAツアー5年目を迎えた2006年、出場31試合で予選通過はわずか7試合。賞金ランキングは224位に沈み、死守し続けたシード権を喪失してしまった。

「当初はかなりショックで、(同年11月開催の)『ダンロップフェニックス』に出場する2日くらいまで、2週間の間ほとんど引きこもりの状態でした。アメリカから帰ってきて外にも出られなくて、もう泣いて、泣いてですよ。自分のふがいなさ、何もできないまま終わってしまったということに対してね」

「なぜ『ダンロップフェニックス』に出場したかと言えば、現実に戻るためです。“お前はシードを失ったんだぞ”と。来年からは日本でプレーするんだ、ここで立たなければ俺はいつ立つんだ、と思いましてね。だったら今立ち上がって、来年はやるぞ、という顔を見せにいく必要があるじゃないか、と自分自身を奮い立たせていました」

この大会で田中は初日「76」を叩き、予選通過は厳しいかと思われた。しかし、2日目に「71」をマークして予選を通過。最終成績は通算10オーバーの45位タイで競技を終えた。

「(ショットが曲がって)ほとんど林の中にいましたが、とにかく一生懸命プレーしました。そして本当に幸せなことに、予選を通った。ボギーをパーに、ダボをボギーに収めるように、本当に一生懸命でした。こんなゴルフしか見せられなくて、心の中では号泣でしたけどね。“田中はもう終わったな”と思う人もいたかもしれない。ただ、それを見せることで自分自身への叱咤激励と受け止めて、よし、これでもう一回やり直すぞ、という気持ちになれたのは確かでした」

“いい状態に戻す”ではなく“新しいものをつくり上げていく”

今はスイングに差し障るような大きな故障はないという田中。となれば、あとはスイングを完成させることが命題となる。“調子を取り戻す”ためへの今後の取り組み予定に関心が集まるところだが・・・

「いい状態に戻す、というよりも、新しいものをつくり上げていこう、と考えています。あの頃の調子に戻すことは難しいと思いますしね。これからどんどん上手くなるぞ、というルーキーのような気持ちですね」

「今取り組んでいるのは、クラブのチェンジですかね。クラブをビュンビュン振りまくっていたころと同じクラブを使っていてはやっぱり良くないな、ということで。あの頃がプロゴルファーのクラブであるとするならば、今はウチの親父でも打てるんじゃないかという、若干やさしいモデルに移行していくつもりです。150キロの直球を投げられないなら、スライダーやシンカーを覚えたほうがいいな、と思いまして」

冒頭で自分自身を「別人の体」と表現した田中。不調のプロゴルファーから良く耳にする“調子を取り戻したい”という言葉でさえ、今の田中の体は使うことを許してくれないのだろうか。

ジャパンゴルフツアー選手会「副会長」としての決意
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