ハチ刺されの悲劇 欧州の新鋭ピータースが欠場で連覇断念
2016年 KLMオープン
期間:09/08〜09/11 場所:ザ・ダッチ(オランダ)
シード末席に滑り込んだ男・エバンスが単独首位発進
2015年シーズンに続き、今季もシーズン終盤の追い上げを狙うベン・エバンスが、「KLMオープン」初日を終え、単独首位に立った。
イングランドの29歳エバンスは、シード権がないままシーズンインした昨季、ポイントレース「レース・トゥ・ドバイ」で110位に滑り込み、シード権が確約される最後の座を確保して話題となった。
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昨季の終盤9大会のうち8大会で予選を通過。レギュラーシーズンの最終戦「UBS香港オープン」では最終日に「65」をマークしたものの、当初は、シード権にあと一歩届かない111位でシーズンを終えた。その後、ブルックス・ケプカがランキングを喪失したことで繰り上がり、2016年のシード権を獲得したのである。
そんなエバンスは直近の13大会では3度の予選通過に留まる近況だったが、ザ・ダッチでの初日は見事7バーディ、1ボギーの6アンダーをマーク。現在143位につける「レース・トゥ・ドバイ」のランキングでの大幅なジャンプアップを狙える位置につけた。
1打差の2位タイには、アン・ビョンフン、ニノ・ベルタシオ、クリス・ハンソン、ピーター・ハンソン、ミッコ・コルホネン、ヨアキム・ラガーグレン、ベルント・ヴィースベルガー、そしてオランダのアマチュア、ロウィン・カロンがつけている。
バックナインからスタートしたエバンスは、出だしの10番でバーディを奪うと、12番から4連続バーディを奪い、17番でこの日唯一のボギーを叩いた。後半に入ると、エバンスは1番と5番でバーディを奪い、上がり5ホールをパーとして首位に躍り出た。
「シード権に関しては、昨年と同じような立場にいるからね」とエバンス。「シード権を維持するには良いプレーが必要だけど、それができるだけの自信はあるよ。良い一週間を過ごすことができれば、状況をひっくり返すことが可能だ。それが今週になれば良いね」。
「ラウンドの序盤にパットが沢山決まって、たちまち2アンダーとなり、その後はいくつかすばらしいウェッジショットが寄って良いスタートを切ることができたんだ。今日の違いはパッティングだった。最近入っていなかった中距離のパットがよく決まったんだ」。
「ここへは月曜に来て、多めに練習を積んできた。視覚的に好きなコースだね。内陸型のリンクスみたいだし、意志があってそういう風に造ったのが見て取れるよね。見た目にもリンクスみたいだし、スロープがあって起伏に富んでいるところもリンクスっぽいね」。
同組でプレーした韓国のアンとスウェーデンのピーター・ハンソンは、2人揃ってパー5の6番で2打目をピン側3m以内につけてイーグルを奪う離れ業を見せた。2人はともに、1イーグル、6バーディ、3ボギーで初日をラウンドした。
イングランドのクリス・ハンソンは、8番でこの日7つ目のバーディを奪ってエバンスに並ぶも、最終の9番でボギーを叩いて後退した。後半を「30」としたフィンランドのコルホネンは「66」もマークし、同じく10番スタートとなったオーストリアのベンルト・ヴィースベルガーは前半を「34」とすると、後半はノーボギーのゴルフでまとめた。
439ヤード、パー4の12番で2打目をカップインしたスウェーデンのラガーグレンは、1イーグル、6バーディ、3ボギーで初日を回り、一方、イタリアのベルタシオは6バーディ、1ボギーの初日となった。
6度目のヨーロピアンツアー出場(いずれもこの大会)となったカロンは、1番、4番、6番、7番、そして16番でバーディを奪い、ノーボギーのラウンドを完遂した。
首位から2打差のグループには、マシュー・ボールドウィン、リチャード・ブランド、オリバー・フィッシャー、トミー・フリートウッド、マーク・フォスター、そしてデービッド・ホーシーのイングランド勢、スペインのアレハンドロ・カニサレス、フランスのラファエル・ジャクラン、イタリアのマッテオ・マナッセロ、豪州のスコット・ヘンド、そしてタイのナティポン・スリトンがつけており、上位は首位から5打差に65人がひしめく混戦模様となっている。