ドレッジが1打差で首位保つ
2016年 メイド・イン・デンマーク
期間:08/25〜08/28 場所:ヒンメルランドゴルフ&スパリゾート(デンマーク)
ドレッジが僅差の首位で最終日へ
「メイド・イン・デンマーク」は、ヒンメルランドゴルフアンドスパリゾートとの蜜月が続くブラッドリー・ドレッジが1打差の首位で最終日を迎える展開となった。
2014年は2位、そして昨年は6位と、ファルソで見事な結果を残してきたウェールズのドレッジは、3日目を1オーバーの「72」でラウンドしながらも、通算12アンダーとして、トーマス・ピータース、デービッド・リプスキー、そしてアドリアン・オタエギに1打差をつけ首位の座を堅持した。
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この第3ラウンドのドレッジのオーバーパーは、彼にとってこの北デンマークのコースでのわずか2度目のオーバーパーであり、つまづきを見せつつも2006年以来となるヨーロピアンツアー制覇へ向けポールポジションにつけた。
キャリア通算3勝目を狙うドレッジにとって、首位で最終日を迎えるのは、これが14度目となる。
「今日は最高の日ではなかった」とドレッジ。「今日は、それまでの2日間で最大の武器となっていたドライバーで苦しんだから、タフな一日だったし、踏みとどまるために最大限のことをしなくてはならなかったから、明日はもっと良いプレーができたら良いね」。
「僕は常に、大会で勝利したいのであれば、自ら掴み取らなければならないと信じてきたから、(あしたは)ティショットから攻撃的に行って、ピンを狙いに行くよ」。
「2年ほど前にこの状況に身を置いたことがあったし、今年も何度が惜しいところまで行った。勝ちたいね。僕はそのためにゴルフをプレーしているわけだから」。
直近の2大会で連続してトップ5入りと、最も波に乗るピータースはこの日を「69」でラウンドし、引き続き火曜にキャプテンズピックの発表を控える「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのダレン・クラークを魅了している。
先週のプラハではトップ10入りを果たしているリプスキーは、3日目に「67」をマークし、ヨーロピアンツアー2勝目へ向け好位置につけた。一方、オタエギは「68」でラウンドして2位タイに浮上した。
通算10アンダーにはヨアキム・ラガーグレンがつけており、その2打後方にはマルティン・カイマー、ポール・ダン、そしてリカルド・ゴウベイアが続いている。
3打差の首位で3日目をスタートしたドレッジだったが、そのアドバンテージは、ラガーグレンが序盤で2つのバーディを奪い、ドレッジが4番をボギーとしたことで早くも雲散霧消した。
首位で並んだ2人は、ともに6番をバーディとすると、ラガーグレンが9番と10番を連続ボギーとしたことにより、ドレッジに若干の余裕が生まれる展開となり、その後、11番は2人揃ってバーディとした。
しかし、12番ではドレッジが深刻なトラブルに陥った。2度深いラフに打ち込んだことに加え、ペナルティドロップを強いられ、このホールをダブルボギーとして後続に呑み込まれる形となった。
43歳のドレッジとラガーグレンはワンオン可能な短いパー4の14番をともにバーディとするも、スウェーデンのラガーグレンは上がり4ホールで3つのボギーを叩き、一方ドレッジは、最終ホールでパーセーブに失敗した。
ベルギーのピータースは、5バーディ、1ボギーの他に、2オンに成功しながらも、最初のパットがグリーンからこぼれ落ちたパー5の4番でダブルボギーを叩いた。
米国のリプスキーは5バーディ、1ボギーで3日目をラウンドし、スペインのオタエギは4バーディ、1ボギーで3日目を回った。
キャプテンズピックを狙うドイツのカイマーは、この日の最小スコアに並ぶ「66」をマークし、通算8アンダーまでスコアを伸ばした。
アイルランドのダンと、ポルトガルのゴウベイアはともに「69」をマークし、さらに1打差には、この日35歳の誕生日を祝った南アフリカのリチャード・スターンがつけている。
トップ10圏内の通算6アンダーにはエドアルド・モリナリとクリス・ハンソンがつけている。
日曜の午後は荒天が予想されることから、明日は朝7時半より3サムでアウトインの2ウェイスタートとなり、最終組は9時半にティオフ予定となっている。