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ファウラーがアブダビで戴冠 狙うは“ビッグ4”?

「アブダビHSBCゴルフ選手権」では、リッキー・ファウラーが最終日2度にわたり魔法の瞬間を演出した。終盤にチャージをかけたトーマス・ピータースロリー・マキロイ、そしてヘンリック・ステンソンらを退けて2度目のヨーロピアンツアー優勝を飾った。

世界6位のファウラーは前半終了時点で3打差の首位に立つも、後半に入りファウラーが7ホール連続でパー。マキロイは最終ホールでイーグルを奪うなど後半を「31」でラウンドし、同じく終盤にチャージをかけたステンソンは後半を「32」でラウンドして、共に首位から1打差としてクラブハウスへと引き上げた。

ファウラーは後続の選手の勢いに呑まれることなく、17番でチップインバーディを奪って2位との差を2ストロークに広げると、最終ホールをパーとして、同ホールでバーディを奪ったピータースを1打差で退けて大会を制した。

27歳のファウラーは、7番でダブルボギーを叩き、後続との差が1打差に縮まった直後の8番でバンカーからのチップインイーグルを決めるなど、アブダビGCでの劇的な最終日を演出した。

ファウラーにとってこの勝利は、昨年の「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」に続くヨーロピアンツアーでの2勝目となり、この大会では2006年の第1回大会を制したクリス・ディマルコ以来となる2人目の米国人優勝者となった。

「この勝利は大きいね。昨年は複数回優勝を飾るシーズンとなったけれど、その成功を収めたシーズンの直後にまた勝者の仲間入りを果たすことができた。最高のスタートとなったね」とファウラー。

「HSBCはここにすばらしいフィールドを集結させた。コースは完璧なコンディションだったよ」。

「今日はとても楽しかった。時より少しストレスの溜まることもあったけれどね。トーマスは良いプレーをしているよ。彼と同組でプレーして一騎打ちみたいなかたちで勝負をするのは楽しかった。僕らは良い時間を過ごしたんだ」。

この結果により、ファウラーは世界ランキングでスピース、ジェイソン・デイ、そしてマキロイに続く4位にランキングを押し上げることとなったが、彼は“ビッグ3”を“ビッグ4”に変えることを熱望している。

「彼らの仲間入りを果たしたいし、僕も彼らの間に飛び入って彼らと共に今後もメジャーを制することができればという感じだね」とファウラー。

「自分のゴルフの状態を踏まえた上での今の目標はというと、シーズン序盤としてはキャリア最高の状態にあるので、オーガスタに向けて準備を整えており、グリージャケットを狙いに行きたいと思っている」。

「今年究極の目標はメジャー制覇であり、この優勝は間違いなく正しい方向への一歩となったね」。

最近受けた膝の手術の影響を微塵も感じさせなかったステンソンは、「コマーシャルバンクカタールマスターズ」、「ドバイデザートクラシック」、そして「DPワールドツアー選手権」に続く湾岸大会全制覇にあと一歩のところまで迫った。

この大会ではここ5年で4度2位に入っているマキロイは、3位タイと、またしても僅差で勝者の後塵を拝する結果となった。一方、昨夏、3週間で2勝を挙げたピータースのヨーロピアンツアー3勝目はお預けとなった。

世界ナンバーワンのジョーダン・スピースは最終日を「68」でラウンドし、通算11アンダーでアン・ビョンフンアレハンドロ・カニサレスブランデン・グレースユースト・ラウテン、そしてマルセル・シームと並ぶ5位タイで大会を終えた。

最終日の早い段階では、2連続バーディ発進となったイアン・ポールターが4番でも長いバーディパットを決めて通算12アンダーまでスコアを伸ばし、僅差に迫ったため、ファウラーを脅かす存在になるかに見えた。

しかし、朝行われた第3ラウンドではラスト7ホールで3つのバーディを奪ったファウラーは、勢いそのままに2連続バーディで最終ラウンドのスタートを切り、通算15アンダーとして一時は後続に4打差をつけた。

その後、ファウラーがパー3の7番でダブルボギーを叩いたことにより、築き上げた優位は崩壊するかに見えた。

同ホールでは、ファウラーのティショットはぎりぎりウォーターハザードに捕まらず、ツキはあるかに見えたが、ウェイストエリアからの2打目はグリーンをオーバー。その後も寄せ切れず2パットを要し、通算13アンダーにスコアを落とした。

カニサレスは10番でフリンジからの長いバーディパットを沈め、ファウラーとの差を1ストロークに縮めた。

後続の選手たちが追い上げを見せるなか、ファウラーはパー5の8番で、バンカーからの3打目をカップにねじ込み、直前のホールで落とした2打を即座に取り返し、リードを3打差に広げた。

「7番では悪いスイングをしてしまったので、あのペナルティはある意味当然の報いだったね」とファウラー。「(2打目は)運が悪く、ボールの下に石塊があったんだ。あれはどうしようもなかったね」。

「もう少しのところで4打で切り抜けられそうだったけれど、そうなっていたら凄かったね」。

「5打でホールアウトし、次のホールでは気を取り直して頑張ろうと思った。今週はずっと良いスイングをしていたし、あそこでは最高のドライブを放ち、2打目は僅かにショートしたけれど、完璧なバンカーショットを打ったんだ」

「僕のキャディは『ゴルフはこういう方が面白いんだよ』って反応したんだ。で、僕は言ったんだ、『2ホール連続パーと同じことだけど』ってね」。

ファウラーから3打差で最終ラウンドをスタートしたピータースは、6番と8番でバーディを奪うと、後半に入りファウラーがパーを重ねるのを尻目に、10番と13番でバーディを奪い、1ストローク差まで迫った。

ステンソンは1番と8番でバーディを奪い、7番でボギーを叩いて前半を「35」とした。後半に入り10番でバーディ奪ったステンソンは15番から精彩を放ち、上がり4ホールで3バーディを奪いクラブハウスターゲットを通算14アンダーに定めた。

マキロイは最終ラウンドの11番ホールまでを2バーディ、3ボギーでラウンドし、12番ティに立った時点では首位との差は6ストローク。しかし、12番と13番でバーディを奪ったマキロイは16番で見事なチップインバーディを決め、差を縮めた。パー5の18番では、息を呑む2打目でグリーンを捉えると、曲がるラインのパットを決め、今週このホールで2つ目のイーグルを奪ってファウラーにプレッシャーをかけた。

しかし、「ライダーカップ」スターのファウラーはこの日2度目の見事な応戦を見せた。17番でグリーン右脇のラフから巧みなチップショットを披露し、バーディを奪って通算16アンダーとして、最終ホールを残してピータースに2打差をつけたのである。

スピースは今週、我慢のプレーを強いられた。最終日はイーブンパーで12番を迎えるも、そこから3連続バーディを奪い、最終ホールでバーディを奪って5位タイに滑り込んだ。

10番でバーディを奪った時点では、この日のラウンドを4アンダーとしたカニサレスだったが、その後はスコアを伸ばすことなく、14番でボギーを叩いて通算11アンダーに後退した。同じく通算11アンダーで大会を終えたシームは最終日をボギー1つに抑える「67」でラウンドした。

ラウテンは1バーディ、1ボギーの「72」で最終日を終え、上がり6ホールで4つスコアを伸ばしたアンはこの日を「71」とし、4バーディ、3ボギーのグレースも同スコアで最終日をラウンドした。

昨季はトーマス・ビヨーンにとってキャリア2度目となるトップ10入りなしのシーズンとなったが、2016年シーズンは惜しくもトップ10入りを逃す幕開けとなり、通算10アンダーとしたビヨーンは、ピーター・ハンソンシブ・カプールと並ぶ11位タイで大会を終えた。

ポールターは8番、15番、そして16番でボギーを叩いて後退し、ラファ・カブレラベローと並ぶ通算9アンダーの14位タイで大会を後にした。


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