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欧州ツアーがスロープレーに立ち向かう方策を発表

2016/01/23 09:24

欧州ツアーは21日、新しいプレー時間に関する指針を採用することで、ゴルフゲームが抱えるスロープレー問題に取り組むための第一歩を踏み出した。

新しい指針では、プレー時間の観察を“モニタリング”と“計測”という2つパートに分けており、これは昨年11月の「DPワールド ツアー選手権 ドバイ」でCEOのキース・ペリーが“危機的な”問題として取り組むことを誓ったことを受けたものだ。

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これは今週の「アブダビHSBCゴルフ選手権」から即座に効力を発揮し、今後、欧州ツアー単体で主管されるすべての試合において同様となる。

ペリーは「昨年話したように、スロープレーは我々のゲームにおける危機的な要因で、我々はそれに率先して立ち向かうという決断をした」と述べた。

「新しい指針では、スロープレーヤーを特定しやすくなり、これまで全く問題のなかったプレーの速い選手にとっては、競技委員からのプレッシャーが軽減されることになるだろう」

「我々はこの対策により、コース上で各組が適切なペースを守ることを助け、それにより1グループにつき1ラウンドでプレー時間を15分短縮できると信じている。結果、ゴルフがコース上だけでなく、テレビを見ているファンにとっても、より魅力的で、参加しやすいものとなるだろう」

■ プレーペースに関する声明の全文

競技委員による“モニタリング”は、該当組が適正なペースから遅れていると判断されると即座に開始される。組の全選手には彼らが“モニタリング”の対象になったと告げられるが、“モニタリング”自体は記録としては残らない。

・しかし、“モニタリング”の最中に1ストロークの持ち時間(40秒、最初にプレーする選手はプラス10秒)を超えた選手は、“モニタリングペナルティ”が科せられる。

・“モニタリングペナルティ”を科された選手は、その組が適正な位置を取り戻さない(前組に追いつかない)限り、次のティから“計測”が開始される。

・もし、“モニタリング”されている組がさらに遅れた場合、その組全体、もしくは遅れを作っている原因と考えられる選手は、時間計測を開始される。

・もし“モニタリング”されている組が遅れを取り戻せない場合、競技委員はそのまま“モニタリング”を続けるか、それに代わって時間計測を開始するかを判断する。それは、(組の)全選手に対して告げられる。

“モニタリングペナルティ”は、“スロープレー”と、罰打が科されないという以外は同様の扱いになる。2度の“モニタリングペナルティ”、もしくは“スロープレー”、もしくはその両方を受けた選手は2600ユーロ(または2000ポンド相当)の罰金となり、その後は“モニタリングペナルティ”、または“スロープレー”1回につき、2600ユーロ(または2000ポンド相当)の罰金が加算されていく。

付け加えれば、1打につき許容されている時間の2倍(80秒、もしくは最初に打つ選手は100秒)を超えた選手は、その選手の組が正規のポジションにいるか(遅れていないか)どうかに関わらず、“モニタリングペナルティ”を科される。

大幅に遅れている組は、“モニタリング”される代わりに、時間計測に入る。

選手が“モニタリング”、もしくは“計測”を受けていない限りは、欧州ツアーのプレーペースに関する競技規則が適用される。

欧州ツアーのプレーペースに関する一般規則も同様に適用される。

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