ローズとビエルゴーが4打差首位 川村昌弘は23位で最終日へ
2015年 UBS香港オープン
期間:10/22〜10/25 場所:香港GC(香港)
首位のローズがポールターを警戒
ジャスティン・ローズは1打差の首位で「UBS香港オープン」の折り返しを迎えるも、リーダーボードの上位につける「ライダーカップ」でチームメイトだったイアン・ポールターを警戒していることを認めた。
初日の「65」に続き、2日目を「66」でラウンドしたローズは、通算9アンダーとして僅差の首位に立ち、これを1打差でルーカス・ビエルゴー、さらに1打後方でポールターと呂偉智が追う展開となっている。
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今週なにかと注目を集めているポールターは、世界ランキングでトップ50からもれ、今大会へのエントリーは滑り込みで決まった。
世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」への出場が危ぶまれる中、ポールターはぎりぎりのところで香港に乗り込み、2016年のヨーロピアンツアーのメンバーシップを維持する上で課せられた最低13大会への出場義務をクリアしたのである。
そして2010年にこの大会を制しているポールターが首位から2打差の位置につけているとあって、ローズはリーダーボードの頂上を死守するにあたり、友人でありライバルでもあるポールターの存在は大きな脅威になると確信している。
「ポールターは過去の大会王者で、リーダーボードでも上位につけているね」とローズ。「彼は何かを証明しなければならない状況では強いんだ。そして彼は世界のトップ50からもれたとあって、危険な存在となっているね。彼が再び世界のトップ50に戻りたいと必死なのは分かっているからね」。
「モチベーションに駆られていると彼はいつも良いプレーをするから、打ち負かすにはタフな存在となるのは明らかだね」。
世界7位と、フィールドで最もランキングの高いローズは、11番からスタート(設定が10番ではない)すると、14番、18番、3番、そして8番とバーディを奪い、通算9アンダーに達したが、難度の高い9番で今週初めてボギーを叩いた。
しかし、2013年の「全米オープン」王者はすぐさま10番でバーディを奪ってバウンスバックし、単独首位に立った自身のパフォーマンスに満足している。
「とても満足だね」とローズ。「一晩で疲労が回復しなかったように感じたんだ。今朝は体に痛みを感じてね。きょうはきのうより確実に苦闘を強いられたね」。
「きのうは本当にクリーンなラウンドだった。思うに、最初からきょうの方が苦しむ定めだったんだろうね。何度か多くミスをしたけれど、何度もいい感じのパーセーブがあったんだ」。
「ついに9番でそれまで何度かあったボギーのピンチが現実のものとなってしまったけれど、34ホールボギーなしで来ていたからね。一つもミスを犯さずにプレーするなんて、ほとんど無理な話だから」。
「もうボギーを叩いちゃったからね。今となっては、もうミスを犯さずプレーしようなんて考えなくていいんだ。だから、週末は良いゴルフを継続してプレーし、バーディを重ねて前へ進み続けるだけだね」。
「きょうも良いパットがたくさんあったし、入らなかったパットもカップをかすめていたから、良い感じで来ているよ」。
「自分のゴルフには手応えを感じているし、チャンスはあると思っているから、このまま流れに乗り続ければ、物事は上手く行くはずだけど、思いが先走り過ぎるのは良くないからね」。
ビエルゴーは出場したここ5大会で3度のトップ10入りを記録しており、この日の前半もその好調を維持したデンマークの飛ばし屋は、11番、13番、15番、そして18番とバーディを奪い、17番で前半唯一のボギーを叩いた。
3番でもバーディを奪ったビエルゴーは、6番と9番でボギーを叩くも、7番と10番でバーディを奪ってきっちりとバウンスバックを果たし、単独2位で2日目を終えた。
上位2人と同じく2日目を「66」でラウンドしたポールターは、12番、14番、17番、18番でバーディを奪うスタートダッシュを見せた。その後、ポールターは1番でボギーを叩くも、3番ではバンカーから脱出した後の10メートルのパットをねじ込んでバーディを奪った。
4番で再びバーディを奪ったポールターは9番でスコアを一つ落とし、通算7アンダーで呂と並んだ。
初日首位タイ発進の呂は、前半を4バーディ、1ボギーとしてその座を守るも、パー5の3番でダブルボギーを叩いて後退した。
年間最優秀新人賞の有力候補であるマシュー・フィッツパトリックとアニルバン・ラヒリは、ともに2日連続の「67」で通算6アンダーとし、初日の「68」に続き2日目を「66」でラウンドしたY.E.ヤンと並ぶ5位タイで週末を迎える。
来季のシード権確保に向け、今大会でのトップ20入りが必須となっているマット・フォードも通算6アンダーのグループにつけており、3位以上の成績が求められるネーサン・ホルマンもこの位置につけている。
通算5アンダーには、4位以上が必要なリチャード・マケボイ、3位以上が必要なジーブ・ミルカ・シン、そして2位以上が必要なアンドレア・パバンが続いている。
2日目を5バーディ、4ボギーの「69」でラウンドしたグレーム・マクドウェルも通算5アンダーのグループにつけており、この大会で優勝しないとシード権の得られないガガンジート・ブラーも初日の「69」に続きこの日を「66」として同じグループにつけている。オリバー・フィッシャーと林文堂も通算5アンダーで週末を迎えることとなった。
「ライダーカップ」米国代表のパトリック・リードは2日目を「69」でラウンドし、通算3アンダーで予選通過を果たすも、世界8位のダスティン・ジョンソンは2日目を「72」でラウンドし、通算1オーバーで予選落ちを喫した。