ミゲル・アンヘル・ヒメネスは長いキャリアの中で数々の偉業を成し遂げており、業績は欧州ツアーの同義語として永遠に語り継がれていく。今週は「UBS香港オープン」でも歴史に足跡を残すことを狙っている。

1983年のデビュー以来、今週で663回目の大会出場を果たす51歳のヒメネスは、これまで21勝を挙げている。それには自身が3回更新したツアー史上最年長優勝も含まれる。

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その3度の記録のうち、2回は香港GCが舞台となっており、2012年に最年長優勝記録を更新したヒメネスは、彼にとって14年シーズンの初戦となったこの大会で再び記録を塗り替えている。ヒメネスは05年と08年にもこの大会でトロフィーを掲げており、その偉業は同じくファンレンで4勝を誇る謝永郁の記録に比肩するものとなっている。

今週、仮にヒメネスが大会5勝目を挙げたとすると、この大会で史上初めて5度の優勝を遂げた選手となるだけではなく、欧州ツアー史上、タイガー・ウッズ、トム・ワトソン、そしてベルンハルト・ランガーしか達成していない同一大会5勝を果たした選手の仲間入りをすることになるのである。

若々しさを失うことのないスペイン出身のヒメネスは、ここ2シーズンでシニアツアーにおける最初の一歩を踏み出したわけだが、欧州ツアーでも自身の手綱を緩める兆しは見せておらず、今季は「BMW PGA選手権」で2位タイに入るなど、5度のトップ10入りを果たし、現在「レース・
トゥ・ドバイ」では23位につけている。

こうした彼にまつわる数字や偉業を確認するだけでめまぐるしい思いをするわけだが、ヒメネス本人は普段通りのレイドバックした姿勢で、欧州ツアー史に新たな章を書き加えようとしている。

「良いプレーができているし、良く打てているので、気分は上々だ」とヒメネス。「ここファンレンに来ると、いつも良い気分になるのだよ」。

「もちろん大会を楽しみにしている。初めの2日間に良いプレーをして、週末どうなるかというところまで持って行けたらと思っている」

「確かに勝てたら最高だ。この大会で5勝した選手はこれまでいなかったはずだから、ここで新たに歴史を作ることができれば私にとって最高の瞬間となるが、とにかく始まってみないとこればかりは分からんな」

今回、極東には世界7位のジャスティン・ローズ、世界8位のダスティン・ジョンソンなど、スターぞろいのフィールドが集結するわけだが、現在世界ランキングで74位につけるヒメネスは、今でも世界最高の選手たちと十分に渡り合えるところを見せつけたいと渇望している。

「今週、これだけ良いフィールドがここに集まったのはすばらしいことだ」とヒメネス。「メジャー王者たちもいるし、ランキングで世界最高峰の選手たちもいれば、ゴルフ界きってのビッグネームもおり、これは大会にとって喜ばしいことじゃないか」。

「できる限り規模の大きいベストなフィールドが望ましく、私はそんな相手を打ち負かして、まだ十分競い合えるところを見せつけたいのだよ」