逃げるイロネンが首位堅守 マクドウェルらが浮上
2014年 アイルランドオープン
期間:06/19〜06/22 場所:フォタアイランドリゾート(アイルランド)
イロネンが首位を堅持
「アイルランドオープン」2日目は、初日をコースレコードの「64」でラウンドしたフィンランドのミッコ・イロネンがこの日「68」で回り、引き続き首位の座を守った。
イロネンは通算10アンダーとし、グレーム・マクドウェル、ロバート・ロック、そしてロメイン・ワッテルに2打差をつけている。
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「目標が達成できた。二桁アンダーを目指していたんだ」とイロネン。彼は1番でバーディを奪った後、10番まで次のバーディを我慢しなければならなかったが、終盤4ホールでバーディを3つ奪うことに成功している。
「16番で二桁アンダーに達したけれど、17番でスコアを落としたから、最後のホールをバーディとすることができて良かった。最低でも通算10アンダーまで伸ばしたいと思っていて、それが実現できたよ」。
「昨日も言ったけれど、一打一打、そして一ホール一ホールプレーするだけだよ。1週間は長い。まだ2ラウンドを終えたところだけど、先は長いよ。ちゃんと足元を見て一打一打を大切にしないとね」。
マクドウェルがこの週末に「アイルランドオープン」13回目の出場にして初めての優勝を狙うのに対し、ロリー・マキロイは2年連続での予選落ちとなった。
マクドウェルは2日目を「66」でラウンドしたのだが、「ライダーカップ」のチームメイトであるマキロイは出入りの激しい「69」に留まり、通算1オーバーとして1打差で大会を後にすることとなった。
最後にこの大会がフォタアイランドリゾートで開催された2002年に大会デビューを果たしたマクドウェルは、初出場時は27位タイに入っているが、かつての「全米オープン」王者はその後12回の出場で予選を通過したのは僅か6回に留まっている。
34歳のマクドウェルはこの大会でトップ10入りを果たしたことはないが、この日は6バーディ、1ボギーと気を吐き、通算8アンダーとしてロックとフランスのワッテルと並ぶ2位タイにつけている。
「何事にも初回というものがあるからね」とおどけたマクドウェル。「ここ数ヶ月は自分に満足していなかった。自分自身に腹を立てていたし、完璧を求め過ぎてもいた。だからちょっと力を抜いて、ゴルフを楽しむようにした。優勝争いに加われて驚いているし、興奮している」。
「通常、『アイルランドオープン』にはプレッシャーと期待が入り混じっている。思うに、多分先週の『全米オープン』で同じようなプレッシャーとフラストレーションと期待を経験しているから、今週は少し上手に対処できているのだろうね。先週と比べると勝手の知っている公園を歩いているようなものだから」。
「これは楽しい競技なんだ。これで生計を立てられるなんて僕らはついていると思うけれど、先週はゴルフコースが苛立たしいくらいに難しかったから全く楽しめなかったね」。
「これまで大勢のギャラリーの前でプレーしてきたけれど、多分アイルランドの観客ほど情熱的なギャラリーはいないと思う。観客が皆声援を送ってくれるなんていうのは他ではないことだから、楽しい経験だね。こんなのはこれまで経験した事がなかったよ、『ライダーカップ』を除いてはね」。
2009年のカウンティーロースではプレーオフの末にシェーン・ローリーに敗れたロックだったが、当時ローリーはまだアマチュアだった為、ロックは優勝賞金の50万ユーロを手にしており、2006年は5位に、昨年の大会ではポール・ケーシーに次ぐ2位に入っている。
「この大会は好きな大会だけど、(好成績を収めている要因は)時期的なものだと思う」とロック。「僕はシーズン序盤は大会を楽しむのだけれど(彼は2012年にアブダビでタイガー・ウッズとロリー・マキロイを退けて優勝を飾っている)、その後移動が続くと良いプレーができなくなり、自信が損なわれてしまうんだ」
「その自信を再建するのに時間がかかるのだけど、丁度1年のこの時期に(自信が)取り戻せるみたいなんだ」。
首位から3打差の通算7アンダーにはイタリアのマルコ・クレスピ、そしてサイモン・カーンとマシュー・ニクソンのイングランド人コンビがつけており、後半を「31」でラウンドしたニクソンはこの日のベストスコアタイとなる「65」で2日目をラウンドした。
「1番では良いバーディを奪ったのだけど、次のホールではウォーターハザードに打ち込んでしまった」とニクソン。彼はクレスピが制した今季の「NHコレクションオープン」で4位に入っている。「あそこでダブルボギーを叩いたので、今日は長いラウンドになると思った。その後は良いスウィングを取り戻し、パットがよく入ってくれた」。
ニクソンはパー4の6番で残り93ヤードの2打目を直接カップに沈めたのだが、それは同組のマーク・ストーントンが残り120ヤードのショットを同じように直接カップインした直後のことだった。「あんなの見たことないよ。でも最高だったね」とニクソン。
2日目を「67」でラウンドしたメジャー3勝のパドレイグ・ハリントンは更にその1打後方につけており、イングランドのティーンエイジャー、マシュー・フィッツパトリックは2日目を「69」でラウンドし、プロとして初めて臨む大会で予選通過を果たした。
一方、6バーディとイーグル1つを奪いながらもボギーを4つ叩き、4番ではダブルボギーを叩くなど出入りの激しいゴルフとなったマキロイは予選通過を果たす事ができなった。
「とても腹立たしいよ」とかつての世界ナンバーワンのマキロイ。彼は先月、ウェントワースで開催された「BMW PGA選手権」で優勝している。「6つのバーディに1つのイーグルを奪いながらもたったの2アンダーだったのだから、多くの過ちや無駄なショットがあったということだね」。
「2年連続での予選落ちというのはあまり居心地の良いものじゃない。他に何も言い様がないよ。とてもがっかりしている」。
予選通過を果たす上で、上がり2ホールをバーディとイーグルで締め括る必要に迫られたマキロイだったが、17番ではロングパットを決めてバーディを奪ったものの、木立からの素晴らしい脱出を見せた最終ホールではグリーン手前からのチップショットを決め損ねてしまった。
「あそこで奮闘し、諦めずに最後のショットまで狙いに行った自分自身は誇りに思う」と、2014年のヨーロピアンツアーで初の予選落ちを喫したマキロイは付け加えた。「あの17番での長いバーディパットで予選通過への望みを繋いだけれど、望み通りとは行かなかったね」。
「全てを締め直し、もっと安定したプレーをしなければいけない。悪いショットも最低限に留め、グリーン回りの無駄なショットも減らさないとね。それができれば、僕のゴルフも完全に戻ってくる。これから何週間かオフをとって、自分のゴルフを立て直し、リンクスのコースでプレーして『スコットランドオープン』と『全英オープン』に備えるよ」。
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