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ケーシーがアイルランドオープンを制覇

アイルランドオープン最終日は厳しいコンディションの中、ポール・ケーシー(イングランド)が彼本来の調子を取り戻し有終の美を飾った。

ここのところ自身のコンディションとフィットネスに問題を抱え、2年半近くヨーロピアンツアーの優勝から遠ざかっていたイングランド人のケーシーは、激しい風雨の末に陽光が顔を覗かせた最終日を5アンダーの「67」でラウンドし、通算14アンダーでフィニッシュした。

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これは、首位で迎えた最終日を「74」としたジュースト・ルイテン(オランダ)、そして「71」で回った、2009年にこの大会でシェーン・ローリー(アイルランド)にプレーオフの末に敗れたイングランドのロバート・ロックに3打差をつけるスコアだった。

ケーシーはルイテンから4打ビハインドで最終日をスタートしたが、開始からの7連続パー発進には、その後の展開を予感させるものがあった。

その後の6ホールで5バーディを奪い2位に3打差をつけ首位に立った。しかし続く15番と16番で連続ボギーを叩きその差は1打に縮まった。

しかし35歳のケーシーは最終のロングホールで2オンに成功し、45フィートのイーグルパットを沈め自身12度目となるヨーロピアンツアー優勝を飾った。

「信じられないくらい嬉しいよ」と2006年にこの大会が同会場で開かれた時にトーマス・ビヨーンに続き2位となったケーシーは言った。「しばらくぶりの優勝だ。あのパットが入った時、半分は安堵の気持ち、そしてもう半分は満足の気持ちだったよ。」

「本当に素晴らしい終わり方だった。アイルランドオープンで勝つことは夢だったからね」

「雨のおかげで随分濡れたよ。最初は不安定なスタートだった。あまり良くボールが打てていなかったんだ。でもパットが入りだしてリズムに乗れたよ。」

「僕はアイルランドでプレーすることが好きなんだ。アイルランドオープンは素晴らしい歴史を持つ大会だ。セベの名が刻まれたトロフィーを見ているよ。おかしな天候だったけれど最後はアイルランドの人たちのように素晴らしい天気になった。僕はアイルランドの人たちの前でプレーすることが大好きだ。またここに戻って来ることを楽しみにしているよ。」

今月はじめにオーストリアで優勝し、この3試合で2つ目の優勝を目指していたルイテンだったが、それでも今月の大会を11位、優勝、10位、そして今回の2位という成績で終えたことに満足しているようだ。

「全体として、とても良い1週間だったよ。2位は良い成績。でも最終日を首位でスタートしたらもうひとつ上が欲しくはなるね。でもいつもそうできるわけじゃないからね。」

ここ最近調子が悪かったロックもまた、それを乗り越えることができた今週のプレーに満足しているようだ。

「しばらくぶりに良いゴルフができたよ」とロック。「あそこまで行けば優勝したかったけどね。でもポールは雨の中、僕よりもずっと良いプレーをしたんだ。僕はもっとうまく打つべきいくつかのショットがあったけど、それは今後の課題だね。」

スペインのパブロ・ララザバルは「75」で回り4位で大会を終えた。そして元ライダーカップのキャプテンホセ・マリア・オラザバル(スペイン)はその1打後方で5位タイとした。

今年47歳のオラザバルはスタート10ホールで4つのバーディを奪い、一時は首位タイに立った。しかし残り8ホールで4つのボギーを叩き、結局「72」で最終日を終えた。

2009年の公式世界ラインキングで3位だったケーシーは、2012年にスノーボードで鎖骨を骨折して以降、フィットネスが整わず今週はランキング169位からのスタートとなった。

彼の前回のヨーロピアンツアー優勝は2011年のバーレーンでのものだったが、ウォルトンヒースでは「64」というスコアを出し先日の全米オープンへの出場権を手にするとともに、かつてのライダーカップのチームメイトであるジャスティン・ローズ(イングランド)の初のメジャー大会優勝に刺激を受けていた。

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