ロイヤルリバプールで2014年7月17日～20日に行われる「全英オープン」に向けて、新たな海外ツアーからの予選形式、インターナショナル・クオリファイングシリーズが発表された。

該当するのは、5大陸9カ国に及ぶ計14試合。米国ツアー、欧州ツアー、豪州ツアー、日本ゴルフツアー、サンシャインツアーにおける世界主要トーナメントの中で、最も歴史あるメジャー大会への出場資格が争われる。

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その内9つの出場枠は、米国ツアーと欧州ツアーの対象競技から得られる。米国ツアーでは「AT&Tナショナル」、「ザ・グリーンブライアークラシック」、「ジョンディアクラシック」。欧州ツアーでは「アイリッシュオープン」、「フランスオープン」、「アバディーン・アセットマネジメントスコットランドオープン」。

クオリファイングシリーズ最初の大会は、2013年11月28日～12月1日に開催される豪州ツアー「エミレーツ・オーストラリアオープン」。さらに日本ツアーの「ミズノオープン」、タイでの最終予選会、そして南アフリカで行われる「ジョホールオープン」だ。

英国ゴルフ協会の最高経営責任者であるピーター・ドーソンは「全英オープンへの参戦プロセスは大きく変わる。世界中の選手たちにより多くの出場のチャンスが与えられることになります」と話した。

「新しいオープン・クオリファイングシリーズにより、選手たちは全英オープン直前の数週間に渡り順位を争うことになり、よりエキサイティングな争いになるでしょう。72ホールの大会で出場権が争われることは良いことだし、スケジューリングの観点からも効率的になりました」。

「まずは来月のオーストラリアからスタートする、2014年全英オープン出場を賭けた争いを楽しみにしています」。

米国ツアーのコミッショナーであるティム・フィンチェムは、こう述べている。「全英オープンへのクオリファイングシリーズとして米国ツアーの3大会が該当することになった、英国ゴルフ協会の新しい取り組みを歓迎します。選手たちは全英オープン出場に向けた道筋を描くことができ、また世界で最も歴史あるメジャー大会を見据えた争いがツアーをより面白くするでしょう」。

欧州ツアーの最高責任者であるジョージ・オグレイディは、こう述べている。「欧州ツアーの素晴らしい3コースで行われる3つの大きな大会がクオリファイングシリーズの舞台になったことにより、最高の選手たちが7月の全英オープンに出場することは間違いありません。R＆Aによる変更を、ツアーメンバーも我々も喜んで歓迎します」。

「全英オープン」で2度の優勝経験を誇るパドレイグ・ハリントンは、こう話している。「この変更によって、多くの選手にとってアイリッシュオープンがより魅力的な大会になるだろうね。特に、まだ全英オープンへの出場権が保証されていない実力ある選手たちにとってはね。スコットランドオープンとフランスオープンも更にレベルの高い大会になり、そして全英オープンは最高の選手たちが集まる舞台になる。R＆Aによる変更は、欧州ツアーにとっても良い刺激になるよ」。

1999年大会を制したポール・ローリーはこう加えた。「大きく変わる点が2つあると思う。クオリファイングシリーズに含まれる大会のレベルを上げたこと、そして72ホールの大会で出場権が争われるのでよりフェアな勝負になったと思うね」。

2001年の優勝者、デビット・デュバルはこう述べている。「全英オープンは1年間を通し、ゴルフトーナメントの中で最も重要な大会だと思う。大会数週間前から72ホールをプレーして参加資格を勝ち取るというやり方は、非常に素晴らしいアイデアだと思うよ」。

新たなクオリファイングシリーズは、従来の国際最終予選会（IFQ）に代わり行われる。2004年に導入された国際最終予選は、オーストラリア、アジア、アフリカ、アメリカ、ヨーロッパのそれぞれ36ホールの大会が対象だった。

「全英オープン」の最終予選会も、2014年に向けて変更された。英国国内では引き続き3会場で4試合が行われることになるが、来年は初めてスコットランド、イングランドの北西部、中部、南岸部をカバーした4コースが対象になる。対象の4会場は、ガイルズ・リンクス、ヒルサイド、ウォバーン、そしてロイヤルシンクポートとなる。