先週優勝したばかりの申智愛が5打差をつけて折り返す。明日は残り36ホールの1日決戦だ！

◇米国女子◇全英リコー女子オープン 3日目◇ロイヤルリバプールGC（英国）◇6,657ヤード（パー72）

2日目が強風により中止となったため、未消化となっていた第2ラウンド18ホールが実施された3日目。首位を1打差で追う申智愛（韓国）が別次元のプレーを見せ、1イーグル、6バーディの「64」をマーク。通算9アンダーは2位に5打差をつける単独首位浮上、一気に独走態勢に入り、36ホールで実施される明日の決勝ラウンドに臨む。

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通算4アンダーの単独2位に、4つ伸ばして12位タイからの浮上を遂げた朴仁妃（韓国）。通算3アンダーの3位タイに、4バーディ、2ボギーの「70」をマークした宮里美香と、オーストラリアのカリー・ウェブが続く。

3位スタートの宮里藍はイーブンパーと伸び悩み、15歳アマチュアのリディア・コー（ニュージーランド）と並び通算1アンダーの6位タイに後退。今大会初出場の一ノ瀬優希は、大会3連覇がかかるヤニ・ツェン（台湾）と並び通算イーブンパーの11位タイ。同じく初出場の原江里菜は通算4オーバーの38位タイとし、予選突破を果たした。

競技日程の遅れを理由に、予選カットラインは当初の65位タイから50位タイに変更され、通算5オーバーまでの57名が明日の決勝ラウンドに進出。若林舞衣子は通算6オーバー、木戸愛は通算7オーバー、上田桃子は通算9オーバー、大江香織は通算13オーバー、上野藍子は通算20オーバーで予選落ちを喫している。

＜申智愛が「64」のビッグスコアで2週連続Vへ前進＞
ここ2日間に比べて風が弱まったとはいえ、1イーグル6バーディノーボギーの「64」が出るとは、本人も驚いた。「このコースは本当にタフなので、毎日1アンダーというのを目標にしていました。でも、8アンダー！わぉ」と目を丸くする。「今日はボギーが無かったし、バンカーに1回も捕まらなかった。それがよかったと思います」。

08年の「全英リコー女子オープン」でメジャー大会初制覇。その後、LPGAメンバーとなり、今の地位を築くに至った。「08年の優勝で、私の人生が大きく変わりました。だから、この大会は特別です」と申智愛。

先週は9ホールに及ぶプレーオフを戦って優勝を勝ち取り、今週は日曜日に36ホールの長丁場が控えている。「でも、昨日は1日ホテルに居て、たくさん寝て、十分な休養をとったので昨日よりは楽でした。明日36ホールやらないといけないけど、今夜は体力の回復に努めて、明日はこれまでのことを続けるだけです」。

同郷の朴仁妃と2日間ラウンドし、首位と2位で予選ラウンドを終えた2人。明日の36ホールはこの2人に宮里美香が入った最終組となる。