2011年 榊原温泉ゴルフ倶楽部シニア
期間:09/16〜09/17 場所:榊原温泉ゴルフ倶楽部(三重)
水巻善典が逃げ切りでシニアツアー初勝利!
三重県の榊原温泉ゴルフ倶楽部で行われた国内シニアツアー第5戦「榊原温泉ゴルフ倶楽部シニア」最終日。8アンダーの単独首位から出た水巻善典が「68」をマークして通算12アンダーとし、2位の中村彰男に5打差をつける圧勝でシニア初優勝をマークした。
通算6アンダーの3位タイに高橋勝成、高見和宏、芹澤信雄の3選手。5アンダーの6位タイには奥田靖己、渡辺司、湯原信光が入った。羽川豊は3アンダーの10位タイ、尾崎健夫は2オーバーの31位タイに終わった。
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<水巻はシニア参戦4年目で初優勝>
初日に8アンダーと2位以下に4打差をつけ、独走態勢を築いて迎えた2日間大会の最終日。水巻は2番、6番でバーディを奪いながら、9番でOBを叩いてダブルボギーとし、後続の中村に1打差に迫られた。しかしその後は焦ることなく、後半インに4バーディを奪取。最終18番も2オンに成功してバーディフィニッシュを決め、シニア初優勝を飾った。レギュラーツアーからひも解くと、通算7勝目(ツアー制施行後)をマークした2000年の「タマノイ酢よみうりオープン」から実に11年ぶりの勝利の味。「ツアーでは久しぶりの優勝はありがたいとは思うけど、これまではあんまり勝ちたいと思ってはやってなかったから・・・」と話すが、今大会はパットが好調。そして「遊びのゴルフでは、飛ばしてやろうと振り回していたけど、今はそれを試合でやってるという感じ」と、今大会は飛距離でアドバンテージを奪ったことも奏功した。優勝賞金360万円を獲得し、ランキングでは11位に浮上。「確かにゴルフも変身したよね。勝ったことでこれからも楽しくゴルフができるよ」と今後を見据えていた。
<以下、上位選手のコメント>
中村彰男(2位 -7)
「今日はショットの精度が抜群だった。出だしの1番は30センチでOKバーディ。その後も1メートル、2メートルと精度が上がり始めた。先週のコマツオープンで失格をして落ち込みながら今回榊原に来たが、事前の練習ラウンドで安田春雄選手とラウンドした時に『力が入りすぎているよ、スイングにリズムが無い』とアドバイスを受けて、力んでいた気持ちが和らいで出来たことが今回のスコアにつながったと思う。2位になって先週の分を取り戻せたことは大きいね。今回力が抜けてスイングのリズムが取れるようになったので今後が楽しみになりました」
高橋勝成(3位タイ -6)
「出だしに3メートルのパットを3パットしたことで、一日悪いものを引きずってしまった。今日はバーディを5つ取ったけど、全て1メートル以内のものだったから。去年はこの大会は雨にたたられ、今回も予報は最悪の状態でしたが、幸いに天候がもったので良かった。コースのメンテナンスも素晴らしかった。次の日本プロシニアが行われる兵庫のジャパンメモリアルは私の準ホームコースでもあるので、頑張ります」
菅原洋一(初日単独2位も74と崩れて16位)
「とにかく1番ホールで緊張のあまりグリーンを大きくオーバーしてしまった。ボギーのホールは殆どが3パット。でも上位に来ると普段声を掛けていただかない選手から激励の挨拶を頂き、和気あいあいな雰囲気が良かった。午後は家族の応援が来たので、安心から2バーディ取れたが既に遅かった。東日本大震災で生まれ故郷の宮城県気仙沼が被害に遭い、震災の1週間後に母親を訪ねた。母親は運良く津波の難は逃れたが、多くの親戚は被害にあった。その後現地に住むことが難しくなり、現在は母親を名古屋に連れてきた。その家族の為にも優勝を意識したのが裏目に・・・。コマツシニアでも最終日まで2アンダーで来ていたが、最後は崩れてしまった。メンタル面をもう少し頑張らなければ」