【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の日本OPレポート2012<6>】
2003年 ダイヤモンドカップトーナメント
期間:05/29〜06/01 場所:大洗ゴルフ倶楽部(茨城)
好調の渡辺司が6アンダー単独首位!星野など5人が続く
国内男子ツアー第7戦「ダイヤモンドカップトーナメント」が、茨城県にある大洗ゴルフ倶楽部で開幕した。日本オープンを始め、多くの大会が開催された名門コースが舞台となる。この大会で使用されるのは今年が5度目。2001年の大会では、伊沢利光が通算11アンダーで優勝している。
初日スコアを伸ばしたのは今シーズン絶好調の渡辺司だ。8バーディ、2ボギーの6アンダー、4つのパー5全てでバーディを奪い単独首位に立った。今シーズンの渡辺は、5月の中日クラウンズでは5位に入り、2週間後の日本プロゴルフ選手権では最後まで優勝争いを演じ3位に入っている。優勝のチャンスを逃してはいるが、ゴルフ自体は好調そのもの。今週は最後まで首位を走れるか注目だ。
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首位に1打差の2位には、今シーズンすでに優勝しているトッド・ハミルトン、星野英正を含む5人が並んでいる。この日ノーボギーでラウンドしたのはハミルトンと4アンダーのスティーブン・コンランの2人だけ。今シーズンのハミルトンは安定したゴルフで予選落ちはゼロ。今週も優勝争いに絡んできそうだ。
2001年大会この大洗を制した伊沢利光は、3アンダー10位とまずまずのスタートを切った。シーズンオフから取り組むスウィング改造は完成していないようだが、前回優勝した相性の良いコースで完全復活を果たしたい。
そして、昨年この大会で完全復活の優勝を果たした中嶋常幸は、2バーディ、3ボギーの58位と出遅れた。同じく1オーバー58位には息子の中島雅生が並んでいる。雅生は4バーディを奪いながらも、3つのボギーにダブルボギーを叩き波に乗ることが出来なかった。2日目はスコアを伸ばし親子揃って予選通過を狙う。
この日最も大味なゴルフを見せたのは平塚哲二だった。1番ホールからスタートした平塚は、前半を4バーディで折り返すと10、11番と連続バーディを奪い、6アンダー(その時点の)首位グループまで伸ばした。しかし、12、13番でボギー。さらにボギーを2つ叩き、最終18番ではダブルボギーのおまけ付き。あっという間に貯金を吐き出しイーブンパ-の40位で初日を終えている。
また、昨年のこの大会でプロゴルファ-として始めてティグラウンドにたったデーブ大久保が、2年連続出場を果たした。昨年のリベンジといきたいところだが、スタートから5ホール連続ボギーを叩き、バーディを1つ奪ったが、16オーバーの88。初日は地元の声援に応えることが出来なかった。