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【藤田寛之専属キャディ・梅原敦の日本OPレポート2012<6>】

前半の早い段階で賜杯に手がかかったんだけど…。藤田さんはスタート直後の1番と3番でバーディを奪い、この最終日の早々にトータルスコアを8オーバーとしました。

藤田さんの中ではどう思っていたか分からないけれど、僕の中では「残りホールをパープレーで回れば必ず藤田さんが勝てる!」という強い気持ちになりました。

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でも、その勢いは無残にも前半唯一のチャンスホールである6番のロングホールで消されました。バンカー内にある木の裏から5番ウッドで放ったセカンドショットは会心の一打でグリーン右手前のガードバンカーへ。難しいピン位置だったけど藤田さんはバンカーから絶妙のタッチを出し、ピン横1.2メートルに。

あのバーディパットが今日の全てだったかもしれません。あれが入っていればこの試合は一気に藤田さん寄りに動き出していたはずだったし、もし次の7番ホールのグリーン横にあるスコアボードに「藤田寛之 Today-3」のボードが掲げられていたら、後続の選手に大きなプレッシャーをかけることもできたでしょう。

しかし、その7番でボギー、8番でもボギーとした後の9番ホールで、ティショットが木に当たり跳ね返ったボールがOBゾーンへと消えて行きました。トリプルボギー。そこで藤田さんの今年の日本オープンが終わってしまいました。

でも誤解しないで下さいよ、後半のバックナインを適当にやったからあんなスコア(5ボギーの「40」)になったわけではありませんからね。藤田さんは最後の最後まできっちりやり抜きました。ただ、日本オープンでは気持ちが切れたら、どんなに良いショット打とうが、どんなに良いパッティングをしようが、それは全く通用しないんです。

あれだけ普段はネガティブなことしか言わない人が、今年の日本オープンに限っては、早々に優勝すると公言しました。疲れている体を酷使し、月曜日からラウンドして、藤田さんはこの試合に全てをかけたんです。今日のバックナインのスコアカードは、藤田さんの気持ちの表れだと思って下さい。あの9ホールに残してきた耐えきれないほどの悔しさを、いつの日か必ず笑い飛ばしてやる。

藤田さんと共に日本オープンを勝つまで、キャディはやめられないですね。

僕らも悔しいけど、ずっと試合を引っ張っていた平塚哲二選手とキャディのノリ(清水くん)はもっともっと悔しいだろうな。キャディとして、ノリとは最後の最後まで、心臓がすり減るくらいのギリギリの状態になるまで一緒に闘いたかった。

ノリ。また必ずこの舞台に戻ってこような!

優勝したのは、昨日の3日目に一緒にラウンドした久保谷健一選手でした。風に負けない強い球を打っていたのが印象的でした。久保谷さんといえば、毎日毎日、陽がくれるまでずっと練習場で球を打っているイメージが強い選手です。

その努力がこの大舞台で報われたんです、きっと。

久保谷さん、キャディの佐々木さん、関係者の皆様、日本オープン制覇、本当におめでとうございました。

今日でレポートは終了です。最後まで読んで下さった皆様、ありがとうございました。最終戦の「日本シリーズ」まで、藤田さんと共に全力で走り抜けますので、また応援して下さい。

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梅原敦(うめはら・あつし)
1974年4月5日生まれ。37歳。京都府出身で学生時代は野球少年としてならし、専門学校卒業後に兵庫県内のゴルフ場に就職する。テレビ観戦していた1997年「サントリーオープン」で初優勝した藤田の姿に心を打たれ、翌年本人に直訴。専属キャディとなり現在に至る。オフの間はゴルフ場でアルバイトとして一般ゴルファーのバッグを担ぎ、プロとアマ両方の視点からゴルフを見ている。愛称は「梅ちゃん」。
梅原キャディの大人気ブログ「芝ログ」

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