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A.スコットが首位タイ!日本勢は石川遼が唯一アンダーパー

◇全米プロゴルフ選手権 初日◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7,163ヤード(パー70)

前日に降った雨の影響でグリーンが柔らかくなったこともあり、多くの選手がスコアを伸ばした初日。途中で雷雲接近による中断もあった中、ジム・フューリックアダム・スコット(オーストラリア)が「65」の5アンダーで首位に並んだ。1打差の3位にデビット・ハーン(カナダ)とリー・ウェストウッド(イングランド)の2人。3アンダーの5位グループにマット・クーチャージェイソン・デイ(オーストラリア)ら6人がつけた。

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4人が出場している日本勢は、石川遼が3バーディ、2ボギーの「69」で1アンダーの22位発進。藤田寛之は15番の池ポチャが響いて1オーバーの50位。今大会で来季米ツアーのシード権を確定させたい松山英樹は、終盤に落ち着きを取り戻し2オーバーの74位につけた。

また、今年の「全米シニアプロ選手権」優勝でレギュラーツアーのメジャーに初出場している井戸木鴻樹は、序盤で4連続バーディを奪い、現地でのテレビ中継を“ジャック”。ロングパットを次々に決め、観客を沸かせたが、結局4バーディ、4ボギー、1ダブルボギーの「72」で松山らと並ぶ74位で初日を終えた。

A.スコット 年間メジャー2冠へ好発進>

メジャー最終戦は、その年のメジャーチャンプ3人が予選ラウンドを同組でプレーするのが恒例。その注目のペアリングで、ジャスティン・ローズ(イングランド)、フィル・ミケルソンをおさえて好発進を決めたのはマスターズ王者。スコットは悪天候による中断を挟んだ午後、4番から5連続バーディを奪い、午前中のプレーで単独首位だったフューリックを捕えた。

「たくさんハイライトシーンがあった」としたこの日。最終18番ではティショットを右ラフに入れてしまうが、最後は手前から4メートルのパットを沈めてパーセーブ。ピンチをクールに切り抜け「今までで最も素晴らしいラウンドに入る」と自画自賛の18ホールだった。

悲願のメジャータイトルを手に入れ、一気に覚醒した雰囲気も醸し出す。「メジャーで何かを成し遂げようとするためには、自分の思うようにいかない時もあるけれど、それを恐れていてはいけない」。メジャーでアンダーパーが続出した初日を嘆く周囲の声もあるが「世界のトップ選手が集結しているのだから、そういうこともある。グリーンがもっと速くなれば、残り3日はタフなテストになるはずだ」と凛として答えた。

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