佐渡充高が簡単解説!初めてのPGAツアー【第五十一回】
2004年 WGC アメリカンエキスプレス選手権
期間:09/30〜10/03 場所:マウントジュリエットエステート(アイルランド)
エルス首位をキープ!欧州勢が追い上げを図る
アイルランドにあるマウントジュリエットエステートキルケニーで開催されている、WGC(世界ゴルフ選手権)「WGC アメリカンエキスプレス選手権」の3日目。地元出身のパドレイグ・ハリントンほかヨーロッパ勢がスコアを伸ばしてきた。
今大会パッティングの調子が良いアーニー・エルス(南アフリカ)は、この日も安定したゴルフを披露。5バーディ1ボギーとスコアを確実に伸ばして、通算15アンダーで首位をがっちりキープ。今季メジャー戦では、あと一歩のところで優勝を逃してきただけに、その鬱憤を晴らしたいところ。
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首位を2打差で追う2位には、トーマス・ビヨーン(デンマーク)がつけている。出だし1、2番で連続バーディを奪い幸先の良いスタートを切ると、5番パー5で快心のイーグル。後半に入るとさらに2つバーディを積み重ね、好スコア「66」をマークした。今季は低迷していたビヨーンだが、2002年日本ツアー「ダンロップフェニックス」以来の優勝を果たせるのか。
そして通算12アンダーの3位タイには、地元ファンの期待がかかるハリントン、この大会上位につけているトッド・ハミルトン(米国)、「ライダーカップ」欧州メンバーに選ばれたデビッド・ハウエル(イングランド)が並んでいる。次いで11アンダーの6位にレティーフ・グーセン(南アフリカ)、10アンダーの7位にセルヒオ・ガルシア(スペイン)が控えている。
一方、追い上げを図りたいタイガー・ウッズ(米国)は、出だしの2番でボギーをたたき出鼻をくじかれると、その後はバーディを奪えず我慢のゴルフが続く。しかし後半10、11番で連続バーディを奪いようやくリズムに乗ると、14番でもバーディを積み重ねて通算8アンダーの8位タイでホールアウト。前人未踏の大会3連覇に向けて黄色信号が灯った。
そのほか日本勢では、丸山茂樹がこの日もパターを替えて挑む。出だしの2番でバーディを奪うも、続く3番でボギーをたたいてしまい出入りの激しいゴルフを展開していく。結局3バーディ4ボギーの通算3アンダーの26位タイに後退してしまった。また片山晋呉は、この日も4つスコアを落としてしまい、15オーバーの68位タイに低迷している。