「信じられない」/全英シニア覇者オークリーにインタビュー
2004年 全英シニアオープン
期間:07/22〜07/25 場所:ロイヤルポートラッシュGC(北アイルランド)
青木が意地を見せ22位フィニッシュ!優勝はP.オークリー
北アイルランドのロイヤルポートラッシGCで行われていた、米国シニアツアーと欧州シニアツアー共同開催の「全英シニアオープン」最終日。2日目から首位の座を守っていた伏兵ピート・オークリー(米国)が、大会史上初となるクオリファイ勝ち上がりのチャンピオンになった。
オークリーは、序盤ボギーが先行していたが、前半をイーブンパーで折り返した。後半に入ると、ペースを取り戻し3バーディ1ボギーとスコアを2つ伸ばし、通算4アンダーで見事ビッグタイトルを制した。
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オークリーは、クオリファイングスクールを通過し、2004年から欧州シニアツアーに参戦。今大会に至っては火曜日まで予選ラウンドを戦っていた。オークリーにとっては、1999年米国「PGA シニアクラブプロ選手権」以来の優勝となった。
1打差の2位タイには、今年ゴルフの世界殿堂入りを果たしたトム・カイト(米国)とシニアツアー初戦のエドアルド・ロメロ(アルゼンチン)。イーブンパーの4位タイからスタートしたカイトは、2番パー5でイーグルを奪って追い上げを見せたが、14番で短い1メートルのパーパットを外してしまうミスで失速。結局この日はスコア69で競技を終えた。またロメロは、この日8バーディを奪う猛攻を見せたが、3つのボギーを叩いてしまい、こちらも優勝まであと一歩届かなかった。
カイト、ロメロ共にオークリーに1打差でラウンドアウトし最終組の結果を待った。最終18番パー4でオークリーは2打目がバンカーにつかまるトラブル。しかし素晴らしいバンカーショットでピン横2メートル弱に寄せた。入れれば優勝、外せば3者によるプレーオフというプレッシャーの中、オークリーはカップど真ん中にきっちりパーパットを沈めて優勝を手にした。
そのほか日本勢は、12オーバー51位タイからスタートの青木功が、パー5でスコアを伸ばし4バーディ1ボギーの好スコア69をマーク。通算9オーバーの22位まで順位を上げてフィニッシュした。また、2002年欧州シニアツアー賞金王の海老原清治が、出入りの激しいゴルフを展開するもイーブンパーでまとめて、通算7オーバーの18位タイ。歴代チャンピオンの須貝昇は、この日スコア78と大きく崩して通算15オーバーの46位タイで競技を終えている。