波乱の「マスターズ」だからこそ生まれた、記録の数々
2007年 マスターズ
期間:04/05〜04/08 場所:オーガスタナショナルGC(ジョージア州)
伏兵ザック・ジョンソンが混戦を抜け出しメジャー初制覇!!
ジョージア州のオーガスタナショナルゴルフクラブで開催されている、第71回「マスターズ」。バーディ、イーグル合戦が繰り広げられるマスターズとしては珍しい、オーバーパーでの優勝争いの中、最終日は首位が5人も入れ替わる目まぐるしい展開となった。
最終組のスチュアート・アップルビー(オーストラリア)とタイガー・ウッズの優勝争いになるかと思われたが、スタートの1番でタイガーはボギー、アップルビーはダブルボギーを叩き、4人が首位に並んだ。
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2番パー5で3打目をピン横40センチに寄せてバーディを奪ったタイガーが一歩抜け出すが、その後はレティーフ・グーセン(南アフリカ)、ローリー・サバティーニ(南アフリカ)と首位に立ったが、13番、14番の連続バーディで首位に立ったザック・ジョンソンが通算1オーバーで後続に2打差をつけ、メジャー初優勝を果たした。
ジョンソンは米国アイオワ州出身の31歳。PGAツアーは2004年から本格参戦し、その年の4月に行われた「ベルサウスクラシック」でツアー初優勝を挙げた。翌05年に「マスターズ」初出場し予選落ち。今回2度目の挑戦で見事頂点に立った。
3オーバーの2位タイにはタイガー、グーセン、サバティーニの3人。4オーバー5位タイにはジェリー・ケリー、ジャスティン・ローズ(イングランド)の2人が並んだ。最終日を2オーバー単独首位からスタートしたアップルビーは、パドレイグ・ハリントン(アイルランド)と並び7位タイに終わった。
最終日に巻き返しが期待されたディフェンディングチャンピオンのフィル・ミケルソンは、スタートの1番でトリプルボギーを叩くなど流れをつかめず通算11オーバーの24位タイ。また、日本勢で唯一決勝ラウンドに残った片山晋呉は、通算16オーバーの44位タイとなった。