2011/05/20国内男子

【GDO EYE】矢野東、コースマネジメント重視で4位タイに浮上!!

国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」の2日目に、6ストローク伸ばし首位と1打差の4位タイに浮上した矢野東。今季開幕戦から4試合に出場し、1試合しか予選を通過できなかった矢野が、突如優勝争いに加わったのは、気持ちを入れ替えたからだと話す。 「今までは優勝を狙う気持ちで試合に入っていてダメだったので、今週は予選通過を目標にしてきました。そうしたら、パットが多少入らなくてもイライラしないし、気持ちに余裕が出ましたね」。2008年に賞金ランキング2位に入る活躍をしているが、今日と同じような心構えでプレーしていたことを思い出したという。 矢野が今週目指すゴルフはショットの完成度よりもコースマネジメン...
2011/05/27国内男子

【GDOEYE】2011年の男子ツアーは“谷間の年代”が奮闘中

今週の「ダイヤモンドカップゴルフ」で今季も6戦目を迎えた国内男子ツアー。今シーズンはここまで、昨季とはある意味で異なる様相が展開されている。 開幕戦の「東建ホームメイトカップ」から前週の「とおとうみ浜松オープン」までの5戦で、優勝した高山忠洋、近藤共弘、ブレンダン・ジョーンズ、河井博大、小林正則は、すべて30代でそれぞれの大会を迎えた選手たち。昨季は上下の年代の選手たちに話題をかっさわられ、水をあけられた年代が、ここまでは奮闘が目立っている。 30代といえば気力、体力ともにゴルファーとして成熟し、脂ののった中堅世代と言っていい。今年でいえば、87人のシード選手(永久シード権保持者は除く)のうち...
2011/05/29米国男子

【GDO EYE】今田竜二、ひた向きな努力は実を結ぶのか

米国PGAツアーの第23戦「HP バイロンネルソン選手権」に出場している今田竜二。ここまで今季14戦に参戦して、7度の予選落ちを喫すなど苦しいシーズン序盤を迎えている。昨年のシーズン開始直後の肋骨(ろっこつ)骨折のトラブルから、シード獲得の後がなくなったフォールシリーズではトップ10フィニッシュが2回と、次シーズンに望みをつなぐ締めくくりのはずだった。 11年シーズンがスタートするも、連戦の予選落ち。先の東日本大震災直後の「トランジションズ選手権」で、今田は震災義援金としてバーディ1個につき、1,000ドルを寄付する活動を始め、他PGAの選手にも協力を呼びかけた。自身が奮起するきっかけでもあっ...
2011/02/25米国男子

【GDO EYE】17歳のM.マナッセロ、あわやサボテンの悲劇!

「WGCアクセンチュアマッチプレー選手権」の2日目、今大会最年少出場のマッテオ・マナッセロ(イタリア)17歳は、1回戦で石川遼を20ホールの激闘の末に下したシャール・シュワルツェル(南アフリカ)と対戦。 序盤はシュワルツェルが試合を優位に進めるが、中盤にマナッセロが逆転し14番を終えて2アップのリードを奪った。しかし、15番でシュワルツェルが奪い返すと、16番パー3のマナッセロのティショットは、グリーンの後ろにあるテントを越えてしまった。 シュワルツェルがボールを捜しに行くと、そこにはジャンピングチョイヤと呼ばれる、サボテンが積み上げられていた。よく見るとボールはその中に入り込んでいる。この...
2011/02/20米国男子

【GDO EYE】ツアー初優勝なるか!?開き直ったケビン・ナ

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の3日目、通算5アンダー6位タイからスタートしたケビン・ナが、スコアを4つ伸ばして2位タイに浮上。首位と1打差で最終日を迎え、ツアー初優勝を狙える位置に浮上してきた。 顔立ちはアジア系のケビンは、両親が韓国人だが、生まれてすぐに米国に移住したため、米国籍で本人も生粋のアメリカ人という誇りを持つ。2001年にプロ転向を果たし、04年からツアーに本格参戦している。その04年にはトップ5以内が2回、05年はプレーオフ敗退を含む2位が2回。09年はトップ5入り5回で、昨年も2位が1回に3位が1回と優勝のチャンスはあったが、未だ栄冠は掴んでいない。 今季は「ソ...
2011/02/19米国男子

【GDO EYE】51歳のカプルス、地元の声援を受け暫定単独首位!

一昨年50歳を迎えチャンピオンズツアー入りを果たしたフレッド・カプルス。ルーキイヤーとなった昨シーズン、序盤から出場3試合連続優勝を果たすなど、衝撃のデビューを果たした。シーズンを通した賞金王は惜しくも逃したが、その実力は誰もが認めるものだ。 そんなカプルスだが、チャンピオンズツアーに専念する訳ではなく、機会を見つけてはレギュラーツアーにも出場。昨年は8試合に出場した。そして、今週開催されている「ノーザントラストオープン」は、特に思い入れが強く、毎年のように出場している。 シアトルで育ったカプルスは、その後ヒューストン大学に進学するが、プロゴルファーを目指すため、親の反対を押し切ってロサンゼ...
2011/02/18米国男子

【GDO EYE】飛ばなくたって大丈夫!ベテランのC.ペイビンが奮起

米国男子ツアー「ノーザントラストオープン」の初日、晴天に恵まれ中断なども無かったが、14名がホールアウトできずに日没サスペンデッドとなった。その理由の一つは、例年になく、グリーンが硬いこと。グリーンが難しいことで多くの選手がスコアメイクに苦しんでいる。そしてもう一つの理由は、コースが比較的距離が短いことだ。 パー5で2オンが可能な1番、そしてパー4だが飛距離の出る選手には1オンも可能な10番などで前組のプレーを待つことで、進行の遅れが生じてしまう。記者会見でも「このコースは距離が長くないので、自分にも十分チャンスがある」と言う選手が多いが、ただ一人「コースが長くて大変だよ」と嘆く選手がいる。...
2010/11/06米国男子

【GDO EYE】タイガー、遼も実感!中国の「ゴルフ観戦マナー」事情

中国・上海にあるシャーシャンインターナショナルGCで開催されている世界ゴルフ選手権の第4戦「WGC HSBCチャンピオンズ」に集結したゴルフ世界ランキングトッププレーヤーの心配ごと。それはギャラリーの「観戦マナー」だ。 記者である我々も驚くのは、その堂々たる「マナー違反」のオンパレード。プレー中の写真、動画撮影、大声での携帯電話の使用、おしゃべり、喫煙、スイング中の移動……。 そんな状況下でプレーをすることを嫌がる選手への配慮のため、大会側も必死である。大会に関わる多くのボランティアを教育し、マナー違反者への徹底した通告を実施している。実際に、大会スタッフやボランティアが警察官さながらに、ル...
2010/11/11国内男子

【GDO EYE】師匠も深刻、スイングに悩む藤田の症状

「三井住友VISA太平洋マスターズ」開幕前日、藤田寛之の表情はいつになく暗かった。「ショットの調子は、非常に良くないですね。何とか、アプローチとパターでしのいでいきたい」。日ごろから自らに厳しい言葉を投げかけている藤田だが、今回はかなり深刻だったようだ。 今週は師匠の芹澤信雄も出場しており、「これから練習場で教えを乞うてきます」と話していた藤田。その芹澤が昨日、報道陣にこう口にした。「今回、彼は重症ですよ。1個、ネジが外れているみたい。本当に酷いですよ」。 だが、迎えた初日。藤田は4バーディ、1ボギーの「69」と好発進。「今日は、ちょっと良いイメージに戻りつつあった」と、久々に手ごたえを口にす...
2010/10/31国内男子

【GDO EYE】金庚泰「石川はライバルではなく競争相手」

兵庫県のABCゴルフ倶楽部で開催された、国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップゴルフトーナメント」は、通算13アンダーでホールアウトした韓国の金庚泰が、2位の石川遼を1打差で振り切って今季3勝目を果たした。 最終日の金は通算10アンダーの首位タイでスタートし、1番でバーディ。その後はチャンスにバーディパットが決まらず我慢のゴルフを続け、10番でバーディ。そして勝負どころとなった17番で15mのバーディパットを沈めて通算13アンダーまで伸ばした。 「今日は4日間のうちで一番ドライバーショットが良くなかった。けどアイアンショットは4日間の中で一番良かった」と話す金は、ティショットをラフに...
2010/11/20国内男子

【GDO EYE】鈴木亨「17年続けるシード権を早く確定したい!」

国内男子ツアー「ダンロップフェニックストーナメント」の3日目に、ベストスコアの「67」をマークして通算7アンダーの2位タイに浮上したベテランの鈴木亨。この日4バーディ、ノーボギーでラウンドしたことに「この大会でノーボギーなんて、僕の歴史上なかったんじゃないですか。記憶にないですから」と、自身もびっくりのナイスプレーだった。 3日間で7アンダーまでスコアを伸ばした鈴木だが、初日の立ち上がりを考えるとこの位置にいられるのが不思議だという。「初日はパープレーでスタートしていましたが、5番でティショットが木に乗ってしまって。トリプルボギーで、次もボギー。4オーバーまで行っちゃったんですよ。厄年も終わっ...
2011/03/21米国男子

【GDOEYE】アマチュア世界NO1は老舗ブランド会長の御曹司

フロリダ州ウェスティンイニスブルックリゾートで行われた「トランジションズ選手権」。今大会で注目を集めたのが米国出身の新星、ピーター・ユーラインだ。 同選手は今大会に出場した、ただ一人のアマチュアながら見事予選を通過。20日(日)の最終日は4バーディ、3ボギー、1ダブルボギーの「72」で通算1アンダー、57位タイに終わったが、大きな拍手を浴びてホールアウトした。 このピーター選手、何を隠そうタイトリスト、フットジョイなどのブランドを抱えるアクシネット社のCEO兼会長ウォーリー・ユーライン氏の実の息子。1989年8月29日生まれの21歳は現在、オクラホマ州立大学の3年生。同大を中退してプロ転向し...
2010/10/17日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】金庚泰がついに日本一のタイトルを奪取!

国内男子のメジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の最終日に、コースレコードの7アンダー「64」をマークして逆転優勝を果たしたのは、韓国のキム・キョンテだった。7バーディ、ノーボギーの完璧なゴルフは、同組でラウンドした石川遼も付け入る隙がなかった。 キョンテは2005年、06年と「日本アマチュアゴルフ選手権競技」を制覇し、06年から2年連続でこの日本オープンに出場を果たしている。そして、2008年にプロ転向を果たしたが、プロになってから今大会に出場するのは今回が初めて。韓国人選手が優勝するのは、1972年のハン・ジャンサン以来38年ぶりで2人目となる。 今年5月に行われた「ダイヤモンドカ...
2010/10/23国内男子

【GDO EYE】片山が長尺パターを選んだ意外なワケ

「ブリヂストンオープン」3日目に、10バーディ、ノーボギーの「62」。片山晋呉がコースレコードを塗り替える驚異的なプレーを見せ、一気に単独首位に躍り出た。怒涛の5連続バーディフィニッシュという派手な締め括り。好調なショットがあってこそのビッグスコアだが、23パットという数字が示す通り、冴え渡ったパッティングも片山を支えた。 今年9月の日韓戦から本格的に使い始めたという、長尺パター。2週前の「キヤノンオープン」では「まだ扱い方が分からない」と、同じく長尺パターを扱い、キャディを務めた妹で女子プロの片山眞里から、アドバイスを受けながらのラウンドが続いていた。 さらに先週には、同じく長尺派である中嶋...
2010/10/27国内男子

【GDO EYE】スティンプ&コンパクションは19ホールの平均値です!

国内男子ツアー「マイナビABCチャンピオンシップ」の開幕前日に、開催コースのABCゴルフ倶楽部でグリーン上の速さを測るスティンプメーターと、硬さを測るコンパクションの計測方法などの説明会が行われた。 JGTOで競技委員を務める小山氏と今大会を運営するダンロップスポーツエンタープライズの方々が、計測方法のデモンストレーションを実施。スティングメーターはなるべく平らな部分を選らんで、1方向ではなく、4方向から計測してその平均値を出すが、計測するのは試合で使用される18ホールと練習グリーンの合計19ホールで行われる。その平均値が、一般的に好評される数値だ。 アマチュアの方々がラウンドするコースの平均...
2010/10/15日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】松山英樹、朝寝坊でも大丈夫!石川超えの3位タイに浮上!

「日本オープンゴルフ選手権競技」の予選ラウンドを、石川遼とラウンドしたアマチュアの松山英樹が、石川を上回る通算7アンダーの単独3位で終えた。この日も前半から安定したゴルフで、チャンスを迎えれば5m、7mとバーディパットを決める快調なゴルフを展開。 7番パー3で、この日5つ目のバーディを奪うと、この時点でリーダーズボードの一番上に名前を掲げた。しかし、最終9番でティショットをフェアウェイに運びながらも、ラフからの3打目がグリーンをオーバー。返しのアプローチがピンをオーバーして、唯一のボギーを叩いてしまった。 2日間多くのギャラリーの中でプレーし、初日に「68」の自己ベストを出すと、2日目はさらに...
2010/10/14日本オープンゴルフ選手権競技

【GDO EYE】藤田寛之、3番手のパターが大活躍!

国内男子メジャー第3戦「日本オープンゴルフ選手権競技」の初日に5アンダーをマークして単独2位につけた藤田寛之。未だゴルフの内容は不調と言う藤田だが、この日は1年ぶりに使用したパターに助けられた。 藤田はトーナメント会場へは常に3本のパターを持ち歩いている。ピンのアンサー、マレット型のセンターネック、マレット型のL字タイプの3本になるが、この中でエースとなるのがピン。そして、そのピンパターのタッチが合わなくなると、センターネックを投入。さらに、パッティングに悩んだときに使用するのが3番手のL字となる。 「先週、エースのピンタイプからセンターネックに換えたけど、やっぱりピンに戻して。今週に入ってダ...
2010/10/10国内男子

【GDO EYE】涙、涙の横田「神様は見てくれていた」

最終18番で20センチのウィニングパットを残し、ようやく勝利を確信したという緊迫の18ホール。13年と19日ぶりのツアー2勝目を手にし、グリーンサイドで待ち受けていた、妻でタレントの穴井夕子さんと抱き合った。「パパ、おめでとう!頑張ったね!」。苦楽をともにした妻と、涙を流しながら勝利の喜びを分かち合った。 05年から2年間は選手会長として、当時どん底にあった男子ツアー復興に向けて奔走した。3年前から開催された「キヤノンオープン」も、横田の尽力により実現したトーナメントの1つ。だが、その多忙な日々の代償として、06年にはシード権を喪失した。その状況と貢献を考慮し、JGTOからは特例シードを与えら...
2010/10/09国内男子

【GDO EYE】横田が願う、露天風呂と息子の涙

ツアー初勝利は、1997年の「全日空オープン」。それ以降は、2位で終えること実に7回。2勝目まであと1歩のところまで迫るも、勝利の女神が横田真一に微笑むことはなかった。その横田が「キヤノンオープン」3日目を終え、通算9アンダーで首位タイ。明日の最終日は、石川遼と谷原秀人とともに最終組をプレーする。 この日、会見場に現れた横田とともに、7歳の長男・知己くんも登場。記者席に座り、静かに父親の話を聴いていた。会見場の静寂が破られたのは、プレー内容を聞かれた横田が「あまり大したことはないけど・・・」と答えた時だ。「そんなに大したこと無かったよね」と知己くん。会見場は、大きな笑いに包まれた。 ここから、...
2010/10/08国内男子

【GDO EYE】初勝利が呼び水に!? 松村にブレイクの予感

先週の「コカ・コーラ東海クラシック」で三つ巴のプレーオフを制し、嬉しい初優勝を手にした松村道央。2007年のプロデビュー戦から3年目の勝利は、それほど遅くはない感もある。いや、むしろ早い部類に入るのではないだろうか。 それでも、自身の中では長く辛い3年間だったようだ。スポンサーを始め、多くの人から優勝への高い期待をかけられていたという松村。その重荷を、先週の優勝で一気に吹き飛ばした。「1勝したことで、これまでしょっていた肩の重荷が取れました。もう気楽ですね」。 その状況の変化は、今週開催の「キヤノンオープン」にも良い方向に動いている。2日目を終えて、首位に2打差の9位タイ。この日も6個のバーデ...