1999/05/09国内女子

井上陽子、逃げきって今季2勝!

逃げる井上陽子、追う不動裕理というつば競り合いの展開となった。一時は不動の3連続バーディで逆転されてしまったが、井上は17番でタイに追いつき、最後の最後でボギーとした不動裕をかわしての今季2勝目。早くも獲得賞金2160万円を稼ぎ出した。不動裕理は今回もまた惜しいところで初優勝を逸してしまった。 最後まで勝敗が分からない展開だっただけに「まだ実感がないです。何がなんだかわからない」という井上。「たとえ2位でもいい、次回につながるようなゴルフがしたかった。流れを大切にプレーしました」 最終18番ではグリーン右下から大胆なロブショットをフワリと打ってパーセーブ。「100点満点。あの時点ではあの打ち方...
1999/05/08国内女子

井上陽子が首位浮上。不動、米山と若手が後続!

前日まで3位につけていた井上陽子が首位に浮上。今季はすっかり自信をつけている。離されかかってはいるがなんとか1勝をあげたい不動裕理、勢いにのっている米山みどりの新鋭・新人が迫っている。注目のパク・セリは今日も調子を取り戻せずイーブンパーとして8位グループ。まだまだ混戦が続く。 井上陽子は出だしバーディ。7番までに3つ入れた。8番をボギーとしたものの13番で取り返しての69。「まだ1日あるんで・・・気をゆるめないようにしないと。パクもいますから」と言う。 昨日そのパク・セリと一緒のラウンドだった。「すごく勉強になりました。絶対にアンダーでラウンドしてくると思ってました。明日、いっしょにいい位置で...
1999/05/07国内女子

不動裕理が首位に。パクセリ11位へ後退!

グンゼワールドレディース第2ラウンドは不動裕理がリード。68をマークしてのトップ。2打差をつけられ米山みどりが2位。3位には今季1勝の井上陽子。 昨年は21位で同大会を終わった不動がトップに来た。プロになって2年、まだ勝ち星をあげていない。98年は住友VISA太平洋レディース、新キャタピラー三菱レディスなどを2位で終わった。惜しい場面は数多くあった。今年は何としても1勝したいところ。今日2日目はノーボギーのプレーができた。 「先週からショットが良くなったので苦手なパットが気楽にいけるようになった」という不動。ピンを狙うことをやめ、グリーン中央狙いに切り換えた。これが成功。気楽に打てるようになっ...
1999/05/06国内女子

首位米山。パクセリも好スタート!

初日を悪天候で迎えたグンゼワールドレディース。雷雨で一時中断もあったがなんとか初日ラウンドを全員ホールアウトすることができた。トップは実力新人米山みどり、3アンダーで単独トップに立った。 2位には河野かおり、秋山琴美。パク・セリも期待にこたえて同じく2アンダー。これも注目の若手・不動裕理は1アンダーグループ。4日間の長丁場だけにまだまだ予断は許さないが、内容のある4日間になりそうな予感がある。昨年の優勝者L.ノイマンは出だし6オーバー88位と出遅れた。先週好調だった村口史子も81を叩いてしまった。 「中断の雨でグリーンがよく止まるようになってくれたのが良かった」と首位の米山みどり。「明日にプレ...
1999/05/02国内女子

復活! 岡本綾子、逆転V

あるいは、まさか、が本当になってしまった。岡本綾子が堂々の復活を告げる優勝! 競り合いとなった最終組高村亜紀を退け、追い込んでくる同じ組の村口史子をかわしての勝利。97年の日本女子オープン以来、2年ぶりの勝利。 2日目、冗談のように「勝機があったら頑張る」と言った。しかしそれは決して心からではなかったという。「聞かれたから言っただけ。他人ごとのような感じで、1勝するのは大変だろうな・・と思ってたのに、まかさね・・」 いろんな勝ち方があるんだな、とつくづく感じたという。去年の今頃は持病の椎間板ヘルニアに苦しみ、18ホールを歩くだけでも辛かった。「スウィングのとき体重を左に乗せていけなかった。昨年...
1999/05/01国内女子

上位総入れ換え。首位は高村亜紀

見事なくらいに順位が入れ代わった。2日目の首位に立ったのは高村亜紀。久しぶりに岡本綾子も順位を上げてきた。 圧倒的な強さと脆さを併せ持っている印象の高村亜紀だが、今日はノーボギーのラウンドだった。「今シーズンのベストスコアです。ショットは良くなってきてるし、パットも今日の前半なんかは良過ぎたくらいです」 シーズンオフには走りこみをした。体力的にはまだまだと言うが、それでも去年に較べたら良くなっている。「ショットが良くなってるのは下半身の強化のせい。自分の思ったとおりに打ててる。この調子なら5アンダーもでると思います」 「明日も平常心。1打1打を大切に」という桑島明美はプロ3年目の28歳。坂上晴...
1999/04/30国内女子

小野香子、大金寿子が初日をリード

五月晴れのゴルフシーズンに突入してのツアー4戦、カトキチクイーンズ。いきなり新人・新鋭が飛び出したこれまでの序盤3戦と違い、今週は実力中堅どころが顔をそろえた。 初日をリードしたのは小野香子。昨年ついに1勝をかざって自信をつけている27歳。これから2勝3勝を目指して気合が入っている。もう一人、大金寿子は勝ち星こそないものの、このところ堅実に力をつけている初シードの35歳。OLから転向し、27歳でプロを目指したという変わり種。久保、坂東、井上などの同期にあたるが、ちょっと仲間から遅れてしまった形だ。 1打差の3位グループには村口史子。村口も今年は1戦、3戦と健闘、調子をあげてきている。過去4勝は...
1999/04/25国内女子

過酷な最終日を具玉姫が制す

雨が続いた最終日。気温も上がらず北風が吹いた。途中中断をはさむハードなラウンドだったが、こうした修羅場にはやっぱりベテランの出番。具玉姫がしっかり73でまとめて優勝。それにしても凄惨な最終日だった。 スコアを伸ばすどころか、いかにしてボギーを抑えるか。いわば消去法のようなラウンドになった。水をたっぷり含んだラフはランを止め、飛距離を奪った。のきなみスコアを大きく崩す中での73は、好天での3アンダー、4アンダーにも匹敵したかもしれない。 具玉姫は2番3番をボギー。しかし6番7番で取り返してほぼパープレー・ペースにもちこんだ。「ひとつずつスコアを上げていくことを考えた。雨だからパット勝負。体のキレ...
1999/04/24国内女子

2日目は中止。日曜決戦へ!

茨城県で開催の男子ツアーは11時30分に中止決定したが、栃木県での那須小川レディスも午後2時15分、やはり中止が決定した。競技は36ホールに短縮され、初日の結果順位で予選通過者を決定。明日日曜、18ホールの決勝ラウンドが行われる。 午前中はなんとかプレーできそうな状況だった。しかしホールによってはドロップする場所もなくなる状況となってきたため12時56分に中断。しばらく様子をみた後に中止決定となった。この時点でホールアウトしていたのは計5組だけ。明日も早朝は雨が残る予報でサスペンデットも困難と判断された。 トップの韓煕圓が3アンダーだから、明日の展開しだいでは誰がどう伸びるか落ちるか見当もつか...
1999/04/23国内女子

またも若手が初日をリード!

約1カ月のブランクをおいて始まった女子ツアー。男子のキリンと呼応したかのように韓国の韓煕圓がノーボギーのラウンドで初日をリードした。大学を休学して昨年プロ入りし、日本ツアーでも初登場でいきなりシードを確保した逸材だ。「今日は満足です。パターがけっこう入ってくれたしショットも良くなってきました」 この1カ月は韓国に帰っていた。サンダス女子オープン、韓国女子オープンなどに出場。日本には日曜に戻ってきたばかりだ。「今年こそ早く1勝したいです。明日も今日と同じように3か4つ伸ばして、ボギーを叩かないようにしたいです」 1カ月前に初優勝したばかりの平尾名芳子が、今週もまた好調だ。4バーディ、2ボギー。「...
1999/03/21国内女子

25歳・平尾名芳子がプレーオフを制す

風こそ比較的弱かったが、真冬のような寒さ。悪コンディションの中、さすがに簡単に逃げきらせてはくれなかった。予想では高校の先輩・高村亜紀との同窓対決と思われていたのだが、高村は78と崩れ、同じ組の新人・榊原智もやはり78の大叩き。目の前の目標を見失ってズルズル貯金を減らした平尾名芳子を下から追いこんできたのは、これも新鋭・大場美智恵。アウトで一気にスコアを3つ沈める急迫を見せて並び、プレーオフにもつれこんでしまった。 追い込んだ大場美智恵が有利かとも思われたが、しかしプレーオフ1ホール目、バーディを奪った平尾名芳子がついに初優勝。去年の富士通レディスでの逆転負けの雪辱をはらした。 「ラウンド中は...
1998/06/25日本女子オープンゴルフ選手権競技

黄玉珍、好調持続。野呂奈津子も首位タイ

選手たちがここをひそかなターゲットとして調整してきている4日間の公式戦、日本女子オープン。ふつうの試合とはちょっと雰囲気が違ってくる。昨年はベテラン岡本綾子が大復活をとげたが、やはり4日間という長丁場の戦い方を知っているベテランがかなり有利なことは事実。過去5年の勝者を列挙してみても岡本綾子、服部道子、塩谷育代、高村亜紀、岡本綾子。今年も実力派と見なされている選手たちが顔を出してくる可能性大だろう。 さて初日の首位をキープしたのは野呂奈津子と黄玉珍。黄玉珍はもちろん先週の勝者で「もちろん来週も優勝を狙う」と明言していた選手。それだけ体力・気力の充実を感じている。また野呂奈津子は今季勝ち星がまだ...
1998/06/21国内女子

黄玉珍が悠々、逃げきって初優勝

ト阿玉以来の逸材といわれてきた台湾の黄玉珍。95年に小野香子や藤崎とし子などと同期のプロテスト合格。めきめきと力をつけていた。去年も何回か優勝争いにからむ健闘を見せていたが、ついに念願を果たした。 2位に浮上した福嶋らとは4打差。余裕の優勝だが本人は「18番でパーオンして、ようやく勝てると思った」という。同じ兵庫県のよみうりオープンが中止になる雨で、試合は途中中断。「でも初日も雨だったし、今日もこの雨ならきっと最後までやれると思っていた」と黄玉珍。 「日本に初めてきたときは食事とか生活とか不安だった。でも日本にもいい選手がいっぱいいるので、ここで頑張ろうと思った」 ただし食事はいまでも刺身と蟹...
1998/06/20国内女子

黄玉珍が浮上、4アンダーの首位

初日トップの不動裕理は74として後退、代わって前日3位、台湾の黄玉珍が首位に上がってきた。黄玉珍は8バーディ、4ボギーという波乱にみちたラウンド。「今日も一生懸命プレーしただけ」と言う。「明日は2アンダーで回りたい。そうしたら優勝だいじょうぶね。自信、あります」 日本語はまだ難しいと言う。「いつもテープ持ってトーナメントにも持ち歩いてる。勉強してるけど、頭がおかしくなる」 西田智慧子はバーディ4つ、ボギー3つ。「今日は運があった。林に入っても打てるところにあったり。まぁ、耐えることができたラウンドだったと思います」 「頑張りたいですね」と最後に言った。ショットがピンに絡まないといいスコアは出な...
1998/06/14国内女子

マクガイヤが独走完全優勝を飾る

安定したプレーを続けてきたマーニー・マクガイヤだが、最終日はアイアンが少しずつ乱れ始めていた。 「でも13番ショートで長いパット(12メートル!)が入ってくれて、落ち着きを取り戻せました。大きなミスもなく安定したプレーができて、よかった」 3日間、ずっと「リラックス」と言い続けてきた。しかし実際のところは「18番のティショットを打つまでは、ほんとうにリラックスはできませんでした」 もちろん大差をつけてのラウンドだったから、勝てるとは思っていた。それでも18番を打って初めて「勝てた・・」と実感できたという。 4日間をトーナメントリーダーとして走り続けての勝利は初めて。いい経験になった。 「ほんと...
1998/06/13国内女子

強風の3日目、マクガイヤ独走態勢

3日目の有馬ロイヤルは雨に加えて風速10メートル近い強風が吹き荒れた。のきなみスコアを崩すなかでマーニー・マクガイヤはきっちり72にまとめ、2位に4打差をつける独走態勢へ移った。 M.マクガイヤは出だしの1番ロングSWの3打目をほうりこみ「ビッグボーナスでした」というイーグルでスタート。今日のコンディションではボギーが出ることを覚悟していたという。ティショットがもしラフに入ったら安全に出してパーを狙う作戦だったが、それさえも難しいような風だった。 結局は1イーグル、2バーディ、4ボギー。「他のプレーヤーもスコアを伸ばせないと思っていた。パープレーで回れたことはすごくラッキーと思います」 ただし...
1998/06/12国内女子

マクガイヤ、首位をキープ。高村博美らが追撃

マーニー・マクガイヤが2日目も辛抱のゴルフで首位をキープした。バーディは6ホールだがボギーも3ホール。しかもダブルボギーのおまけまで付いた。 「アイアンがいまひとつ良くなかった。バンカーに入れ過ぎました。でも今日も忍耐強く、リラックスしてプレーできました」とマクガイア。 だいたいこの試合はいつも良くないのだといいう。予選落ちが多かった。「だから今日の結果はすごい嬉しい。フレッシュな気持ちです。あと2日間、同じようにプレーできればすごくハッピーです」 高村博美が追いかけてきた。6バーディ、2ボギーの68をマーク。「最初のハーフは良かったんだけど、後半ほんとに当たらなくなってしまいました。年ですか...
1998/06/11国内女子

マクガイヤ首位。吉川、鈴木が追う

今週の女子ツアーは長丁場の4日間トーナメント。男子ならあたりまえの日程だが、女子選手にとって「4日間」はけっこうプレッシャーになるらしい。体力が持つかどうか、好調を保ち続けられるかどうかがカギ。 まず飛び出したのはマーニー・マクガイヤ。実力派と自他ともに認めるベテラン選手なのだが、左腕を痛めてこのところ休場。ニュージーランドに帰っていた。「練習のしすぎじゃないかと思う」と本人は言う。実際、よく練習する人です。 マクガイヤはインコースで5バーディ、1ボギー。32としてトータル68。「非常にいいプレーができた。スタート前、忍耐強くプレーしようと目標を立てたのだが、その通りにウランドできた」 休みあ...
1998/06/07国内女子

原田香里、堂々の今季2勝目

前日から意欲を燃やしていた原田香里が着実にスコアを伸ばして逃げきり勝利。今週の原田は強かった。これで今季は2勝目。賞金ランキングでも3150万円としてトップに躍り出た。 しかしラウンド内容は決して万全ではなく、いきなり3番ショートホールでボギー。「昨日までのショットが出なくて練習場から不安だったんです。そしたら3番でボギー。落ち込みかけてしまったんですが、すぐ4番でバーディが来たので、まだやれる!と・・」 14番15番の連続バーディでほぼ優勝は見えてきたが、最後まで気を抜かないようにプレーしたという。「2勝目で着々と計画は進んでいるという感じです。1番になるって気持ちいいじゃないですか」と胸を...
1998/06/06国内女子

ついに出た。福嶋、原田が7アンダーに

前日首位の中野晶があまり伸ばせず3位へ後退。かわってやはり原田香里がグイッと上がってきた。ここまではだれでも予測可能な線。しかしもう一人、ついに去年の賞金女王・福嶋晃子が67をマークして首位タイに浮上。さぁ、面白くなってきた。 原田香里はボギーなしの4バーディ。「パターの調子は昨日の方が良かったんですけど、でもスコアがいいからすべて良しですね」と原田。「相手が誰だって、私がいいゴルフをすれば結果はおのずと出てくるわけです。相手がそれ以上のゴルフをしたのなら仕方ないですよね」 中野晶もスコアを伸ばしたのだが、足りなかった。3位に転落。「出だし連続バーディです。これなら67くらいになるかなと期待し...