2012/06/02GDOEYE

藤本&川村 数字が示すスーパールーキーのスゴさ

国内男子ツアーの今季メジャー第2戦「日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills」は藤本佳則が通算10アンダー単独首位、1打差の2位タイに川村昌弘、上平栄道がつけて最終日を迎える。最終組を形成するこの3選手が狙うのは、いずれもツアー初勝利。そして藤本、川村はルーキーイヤーでの1勝がかかっている。 開幕から期待の新人の勢いが衰えない。2週前の「とうとうみ浜松オープン」では最終日を単独首位で迎えながら、ジェイ・チョイ(米国)に逆転を許した藤本が、再び大きなチャンスを手にした。 そして開幕戦からここまで7試合すべてで予選を通過している川村。この3日目は、悪天候のため...
2012/06/02GDOEYE

ツアーでは初、中学生2人が決勝ラウンドへ

昨今の国内女子ツアーにおいて、“中学生”アマチュアの活躍をよく耳にするようになった。昨シーズンの「大王製紙エリエールレディス」では、当時中学1年生の松原由美が12歳と270日で予選突破。ツアー史上最年少の予選突破記録を打ちたて、大きな話題を呼んだ。 今シーズンもその流れは継続。第6戦「西陣レディスクラシック」では、中学2年生の13歳、勝みなみ(かつ・みなみ)が予選を突破。さらに先週の「ヨネックスレディス」でも中学3年生の14歳、永井花奈が決勝へ。初日に至っては3位タイで終えるなど、首位争いに絡む活躍を見せた。 そして今週の「リゾートトラストレディス」では、ともに中学3年生の真田来美(14歳)が...
2012/05/13GDOEYE

有村智恵、母に贈るホールインワン!

有村智恵が昨年7月の「スタンレーレディスゴルフトーナメント」初日にアルバトロスとホールインワンを同日に記録して以来のホールインワンを達成した。「フンドーキンレディース」の最終日、2オーバー13位タイでスタートした有村は、前半に2つのボギーをたたく苦しい展開を強いられていた。 ところが、12番パー3のティショットで7番アイアンを手にした有村は、ピンの手前7mに落とすとボールは右に曲がりながらピンに向かい、カップをクルリと一周しながら吸い込まれるホールインワンを達成した。 ティグラウンド上で周囲の選手やキャディとハイタッチをした有村は、カップからボールを取り出すと、ボールにキスをしてからギャラリー...
2012/05/20GDOEYE

海外勢への敗北、刺激、そして会得

「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」を制したのは、首位の座を3日間守り抜く完全勝利を果たした李知姫。後続に3打差をつける磐石の試合運びで、頭1つ抜け出た実力の高さを見せつけた。韓国人というくくりから見れば、アン・ソンジュ(ワールドレディスチャンピオンシップサロンパスカップ)、朴仁妃(フンドーキンレディース)に続く3週連続の勝利。これは、09年に申智愛、全美貞、宋ボベが達成して以来3シーズンぶりのこととなる。 今季は11試合を消化し、韓国勢がほぼ半数の5勝。今週も同じ流れが続く中、その存在は日本人選手にも大きな刺激を与えているのも確かだ。特にこの日、最終組で直接対決を演じた服部真夕。そし...
2012/05/12GDOEYE

地元福岡出身の井上希が1アンダー6位タイ

初日に続き、2日目も強風が選手たちのプレーを妨げ、予選2日間を終えてアンダーパーが7人となった「フンドーキンレディース」。その7人の中に日本人選手は3アンダー単独3位の原江里菜と1アンダー6位タイの井上希の2人だけが食い込んでいる。 井上は今大会の会場となる福岡県出身で、2009年にプロ転向を果たしている。10年にレギュラーツアーを1年間通して戦ったが、12試合連続予選落ちなど成績を残せず、苦戦していた。その井上が、首位と4打差で最終日を迎え、逆転でのツアー初優勝も夢ではない位置につけている。 スタートから8番までは危なげないゴルフを展開した井上。9番で3パットでのボギーをたたくと、10番でも...
2012/05/11GDOEYE

アマチュアも中国パワーが炸裂!

国内女子ツアー「フンドーキンレディース」の初日、出場選手中唯一ノーボギーのフォン・シャンシャン(中国)が5バーディを奪い単独首位に立った。そして、今週は6名のアマチュアが出場しているが、最上位につけたのはイーブンパーの7位タイにつけた15歳の森田遥だった。 屈託のない笑顔の似合う森田は、香川県で生まれ育ち、現在は高松中央高校に通う1年生だ。香川弁でこの日のラウンドを振り返る森田は、昨年四国のジュニア選手権やアマチュア選手権を制してきた。堂々の経歴にかかわらず、日本代表などのメンバーには加わっていないことから、その理由を聞くと「私、国籍は中国です」と笑顔で話す。 両親が中国人で、森田は日本で生ま...
2012/05/18GDOEYE

プロ21年目、高村亜紀の意識改革

長くプレーを続けるプロゴルファーにおいても、マネジメントや意識の持ちかた1つで、こうも変化が生まれるものなのか。そう感じさせてくれたのが、今年40歳を迎えるベテランの高村亜紀だった。 92年のプロ転向後、2001年までに通算10勝を挙げた名プレーヤーも、体調不良や怪我との戦いもあり、以降はタイトルから見放されるシーズンが続いている。03年を最後にシード権も手にできず、華やかな表舞台に姿を現す回数は年を追うごとに少なくなっていった。 その高村が、18日(金)に開幕した「中京テレビ・ブリヂストンレディスオープン」初日に3バーディ、2ボギーの「71」をマーク。1アンダーは首位に3打差、11位タイの好...
2012/05/18GDOEYE

単独4位の片岡大育、憧れは欧州ツアー?欧州人?

国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」の初日に6アンダー8位タイにつけた片岡大育が、2日目の強風に耐えてスコアを1つ伸ばし、首位と3打差の単独4位浮上した。 午前7時、アウトスタートの1組目でスタートした片岡は、その1番で幸先の良いバーディを奪った。しかし2番、4番とボギーをたたき一歩後退。それでも、片岡は果敢にピンを狙って9番パー5、11番、さらに13番パー5でもバーディを奪った。 「今日はスタートのときから風が強かったので、ボギーが出てもしょうがないと思いました。安全に行ってもボギーは出るから、積極的にピンを狙うことにしました」と、攻めの気持ちで立ち向かい4つのバーディを奪った。 終盤の...
2012/05/17GDOEYE

岩田寛、朝寝坊が精神的にプラスへ

国内男子ツアー「とおとうみ浜松オープン」の初日、8時30分スタートの岩田寛がコースに着いたのは20分前の8時10分だった。通常はスタートの2時間前にコース入りするが、姿が見えなかったためトレーナーさんがホテルに電話を入れ、岩田の部屋に繋いでもらい目が覚めたという。 元々、朝が得意ではないな岩田は目覚ましを10回なるようにセットしている。「だめですよね、1回目で気づくんですけど、また次が鳴るからって思ってしまうんですよね・・・。寝坊はプロとして恥ずかしいので、あんまり書かないでくださいね」と恥ずかしそうに話す。 しかし、その朝寝坊がこの日のラウンドでは良い作用をもたらした。スタートの1番で3mを...
2012/05/19GDOEYE

藤本佳則が谷原先輩との一騎打ちに挑む

通算14アンダー単独首位の藤本佳則、それを2打差の通算12アンダー単独2位で追いかける谷原秀人。昨年大学を卒業したばかりの藤本は22歳で谷原は33歳、年の差は11あるが、同じ東北福祉大卒業生として、2人の親交は厚い。 シーズン開幕前の3月にはオーストラリアで同大学ゴルフ部の合宿が行われ、2人はOBとして参加していた。「谷原さんにゴルフを見てもらったんですけど、優勝できるよって言ってもらえたんです」と嬉しそうに話す藤本。 「谷原さんはショットメーカーですし、アプローチも柔らかく打つし、苦手がないような選手なので、その辺を見習いたいですし、僕もそういうプレーヤーになりたい」と、間近でゴルフを見る機...
2012/09/27GDOEYE

ハーフ終了後の“インターバル”の使い方

9月も下旬に突入したにもかかわらず、30℃近い気温に包まれた「コカ・コーラ東海クラシック」初日。選手たちはいまだに厳しい残暑と戦っているが、同大会は国内男子ツアーの秋の訪れ、シーズン後半戦の始まりを告げる一戦だ。 というのも、今週から予選ラウンドのプレー消化の方法が大きく異なるから。4月の開幕から前週の「アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン」までは、出場全選手がいわゆる“午前組”と“午後組”の2つに分かれてプレーを開始する。しかし今大会から最終戦までは、日照時間が少なくなる影響で、全選手が午前中にスタート。出場人数も前週の132人から今週は108人と減少した...
2012/08/31GDOEYE

辻村明須香、今年だめなら第2の人生も・・・

スコアの伸ばし合いになった「ゴルフ5レディス」の初日、4バーディ、ノーボギーでラウンドした辻村明須香は、首位と2打差の8位タイと好スタートをきった。 江連忠コーチの指導を仰ぐ辻村は、先週の「ニトリレディス」で師匠にキャディをしてもらったが、あえなく予選落ち。今季は22試合に出場し、予選を通過したのが5試合と苦しい戦いを続けている。 4月の「西陣レディスクラシック」での12位タイが今季の最上位となる辻村が、8位タイにつけたのにも、やはり師匠のアドバイスが効いていた。「私としては無難な攻め方をしていたのですが、江連さんがもっと攻めろというので。自分の選択とは2番手も違うクラブを持たされることもあり...
2012/09/04GDOEYE

有村智恵、米ツアー挑戦の意義

そのニュースを知ったのは、恥ずかしながら「ゴルフ5レディス」の取材に向かう名古屋への新幹線の中、金曜日の夕方のことだった。インターネットのニュースサイトの記事を目にして、眠気が一瞬で吹き飛んだ。 “有村智恵が米ツアーへの挑戦を表明”。これまでも幾度となく話題には出ていたが、その度に「メジャーには興味があるけど、フル参戦は考えられない」と話していた有村。その心境の変化が驚きだった。 米ツアー挑戦というのは、米ツアー出場権を懸けた予選会に出場するということ。2次予選(10月9日~12日@米国フロリダ州プランテーションG&CC)の上位70位タイまでに入ると、最終予選(11月28日~12月2日@米国フ...
2012/09/09GDOEYE

苦肉の策!前代未聞の変則プレーオフ

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」は大会3日目が雷雲接近のために競技が中止。そして最終日も10時28分から、雷雲接近のため競技が中断された。12時40分に再開されたが、「あの時間が本当に最後のチャンスだったよね」、今大会のツアーディレクターを務める中島和也氏はそう振り返る。 しかし、ツアー運営側の計算通り18時前には最終組がホールアウトしたが、池田勇太と呉阿順(中国)によるプレーオフが決定した。日没が近づいていることもあり、運営側は投光機を2機準備し、3ホール目からは常用カート5台のヘッドライトも追加して選手たちのプレーをサポートした。 照明を使うことは...
2012/09/09GDOEYE

惜敗の吉田、悔し涙の誓い

3日目に引き続き、首位を走る有村智恵と2位で追う吉田弓美子のマッチレースに注目が集まった「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」最終日。吉田は、3日目こそメジャー最終組の雰囲気に呑まれて序盤にスコアを崩したが、最終日は1番、2番で連続バーディとスタートから流れを掴む。その後、有村に1打差に迫って迎えたサンデーバックナインはしかし、早々に勝負の分かれ目を迎えた。 10番(パー5)のティショットを左ラフに打ち込むと、2打目はフェアウェイに刻むだけ。3打目はグリーン左の深いラフに入り、寄せきれずにボギー。対する有村は7mのバーディパットをねじ込み、再び3打差に。「取り返したかった」という11番でもテ...
2012/09/07GDOEYE

広田、薗田、尾崎・・・ホストプロたちの悲喜こもごも

国内男子ツアー「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」には、所属契約を結ぶ広田悟、高山準平をはじめ、スポンサー契約を結ぶ薗田峻輔、野上貴夫、永野竜太郎、小平智、阿部裕樹、浦口誠、そして今年から契約を結んだ尾崎将司と9人のホストプロが出場していた。 大会前に「今年は最低でも予選通過を」と話していた薗田は通算6アンダーの41位タイで無事予選を通過。初日に6アンダーをマークしていた小平智は4ストローク伸ばして通算10アンダー、11位タイと好位置で決勝ラウンドを迎える。同じく6アンダースタートの永野も通算9アンダー、17位タイで無事予選を突破した。 その一方、初日に7アンダー5位タ...
2012/09/08GDOEYE

金田、記録に迫るも・・・「えー、知らなかった!」

今年の国内メジャー「日本女子プロ選手権 コニカミノルタ杯」は、1人ずつ日替わりでビッグスコアを叩き出す、ちょっと不思議な展開が続いている。 初日は、吉田弓美子が国内女子メジャーの18ホール最少ストローク記録に並ぶ「64」をマークし、混戦から頭1つ抜け出すロケットスタート。2日目は有村智恵が1ストローク及ばないものの「65」、6位タイから一気に単独首位に躍り出た。 そして3日目は、予選カットぎりぎりの通算3オーバー、55位タイからスタートした金田久美子だった。「本当にショットが良かった」と、スタートホールの10番から連続バーディ発進を切ると、13番でもバーディ。さらに15番では、残り164ヤード...
2012/09/08GDOEYE

キム・キョンテ、2週連続V見えた!

雷雲接近のために中止となった「TOSHIN GOLF TOURNAMENT IN 涼仙」の大会3日目。通算13アンダー、首位と2打差の2位タイにつけるキム・キョンテ(韓国)は、コースでマッサージを受けてから宿泊先のホテルに戻った。 この日ラウンドできなかったことに対しキョンテは「このコースは4日間、毎日好スコアを出さないと勝てない。1日は良くないことも考えられるが、今日プレーしなかったことで、明日に集中してプレーすることが出来る」と前向きに捉える。そして優勝スコアを「20アンダーまで行けば勝てると思います」と、最終日に7ストローク伸ばすことできたら優勝は間違いないと言う。先週からゴルフのリズム...
2012/08/11GDOEYE

「明日はミラクルを起こしたい」 日下部の急変

「自分でもビックリしています」とは、「NEC軽井沢72ゴルフトーナメント」最終日を通算8アンダーの単独首位で迎える日下部智子の言葉。その反応も、無理はないかもしれない。プロ9年目にして初の単独首位。最終日最終組は、実に07年の「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープンゴルフトーナメント」以来。ここ2年間はシード権をも手にできず、今季も20試合に出場して予選落ちは半数以上。その日下部が突然の躍進を見せ、ツアー初勝利に王手をかけているのだから。 この日の会見でも日下部自身、なにやら半信半疑の様子。「予選落ちが続いていたのに、まさか、いきなりこんなに上にいけるなんて」。しかし、その言葉とは裏腹に、プレー...
2012/08/11GDOEYE

風を操った怪人 V.シンが最年長記録に挑む

早朝から暴風が吹き荒れた「全米プロゴルフ選手権」2日目。キアワアイランドリゾート・オーシャンコースは、一夜でその表情を一変させた。大西洋からの海風は容赦なく打球を飲み込み、ピート・ダイ設計の難コースと相まって選手たちの頭を混乱に陥れた。平均スコアは初日73.33、そしてこの日は大会史上最大となる78.11(ホールアウトできなかった1名を除く)。4ストローク以上の差が、その脅威を示した。 この第2ラウンド、アンダーパーをマークしたのはわずかに4人。60台を出したのはただ一人、「69」で回ったビジェイ・シン(フィジー)だった。シーズン3勝を挙げ、通算3度目の賞金王となった2008年以降、米国男子ツ...