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2012年 全米プロゴルフ選手権
期間:08/09〜08/12 キアワアイランドリゾート(サウスカロライナ州)

風を操った怪人 V.シンが最年長記録に挑む

早朝から暴風が吹き荒れた「全米プロゴルフ選手権」2日目。キアワアイランドリゾート・オーシャンコースは、一夜でその表情を一変させた。大西洋からの海風は容赦なく打球を飲み込み、ピート・ダイ設計の難コースと相まって選手たちの頭を混乱に陥れた。平均スコアは初日73.33、そしてこの日は大会史上最大となる78.11(ホールアウトできなかった1名を除く)。4ストローク以上の差が、その脅威を示した。

この第2ラウンド、アンダーパーをマークしたのはわずかに4人。60台を出したのはただ一人、「69」で回ったビジェイ・シン(フィジー)だった。シーズン3勝を挙げ、通算3度目の賞金王となった2008年以降、米国男子ツアーで勝利の無い49歳。午前8時過ぎにスタートすると、前半アウトで3バーディを決め、後半は2バーディ、2ボギーと我慢。「自分のスコアなんてぜんぜん考えていない。1ホール、目の前の1打のことを考えるだけ」。午後にティオフした選手たちも軒並みスコアメークに苦しみ、終わってみればタイガー・ウッズカール・ペターソンと並び通算4アンダーの首位タイに立った。

「70センチくらいのパットが本当に難しかった。16、17、18番とグリーン上で立っているのも大変だった。素晴らしいラウンドの一つ。ショットは良くなかったけれど、スコアは最高に良かった。これがカギになっていくんだろう」と話したラウンド後。自身も「71」でプレーしたフィル・ミケルソンはこう言った。「素晴らしくも正確に、風の中を突き進んでいくようなボールを彼はキャリアでずっと打ってきた。誰しも浮き沈みはある。けれど、彼がそうやって、今まで勝って来たことを忘れちゃいけない」

そして長きにわたって“練習の虫”と呼ばれるその本人にも、確かな手応えがある様子。「できるはずだと思ってスタートしたんだ。長い間、ネガティブな気持ちの時間が続いていたけれど、やっと練習場でやっていることが、コースでもできそうな気がしてきているんだ。全英でのプレーが良かったしね」。

その視線の先にある2004年以来の大会制覇は、偉大な記録へと続く。最終日が行われる12日(日)を49歳5か月21日で迎えるビジェイ。1968年の「全米プロ」を制したジュリアス・ボロスの48歳4か月18日の記録を更新し、メジャー史上最年長優勝記録を新たに樹立するのだ。

この日、午後1時過ぎにスタートした谷口徹石川遼らがハーフターンをした頃、ビジェイはパッティンググリーンにいた。他のプロはパドレイグ・ハリントンだけ。激闘を忘れさせるほど、のどかな風景の中で、大型ヘッドに極太グリップの刺さった中尺パターをクロスハンドで握り、70センチのパットを黙々と沈めていた。100球ほど打ち終えると、ゆっくりとした大きな足取りで、今度は人もまばらな打撃練習場へと向かっていった。(サウスカロライナ州チャールストン/桂川洋一)

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桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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