李尚熹が単独首位浮上!額賀が2位で最終日へ/男子ファイナルQT5日目
2002年 キヤノン・グレーターハートフォードオープン
期間:06/20〜06/23 場所:TPCリバーハイランズ(コネチカット州)
田中5位タイ、横尾11位タイで最終日へ
ムービングデーと呼ばれる3日目、まず大きな動きを見せたのは全米オープンで惜敗したばかりのフィル・ミケルソンだった。4アンダー13位タイグループからスタートしたミケルソンは、前半6バーディを奪い、あっという間にトップへ。後半も13番でバーディを決め、11アンダーまでスコアを伸ばした。しかし、16番のパー3でティショットを池に入れ、ダブルボギー。最終ホールもボギーを叩き、今日66、通算8アンダーで5位タイにとどまっている。
TPCリバーハイランズは、先週のベスページに比べればフェアウエイは広く、ティやグリーンの高低差も少ない。とはいえ、場所によってはベスページより深いラフもあり、決して易しいとは言えないコースである。それでも、今日は上位陣が軒並み好スコアをマーク。昨日首位タイのジョナサン・ケイは6バーディ、1ボギーの65で回り、通算13アンダーで首位を守っている。さらに好スコアをマークしたのはスコット・バープランクだ。9バーディ、2ボギーの63をマークし、通算12アンダーで11位タイから一気に2位へジャンプアップした。3位には11アンダーでスコット・ホーク、4位には10アンダーでデービス・ラブがつけている。
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期待の日本人選手は今日もなんとか好位置をキープした。6アンダー6位タイからスタートした田中秀道は、バーディ発進した後、8番、11番、14番でもバーディを重ね、スコアを10アンダーまで伸ばした。しかし、15番の第2打がグリーンをオーバー。第3打のピッチショットがグリーンからこぼれ落ち、3Wのチップショット、さらに2パットでダブルボギー。それでも上がりの2ホールはグッドパーセーブでフィニッシュ。田中は今日68、通算8アンダーでミケルソンと同じ5位タイグループに付けている。終盤にスコアを落としたものの、気力が最後までなんとか持続し、秀道ファンは胸を撫で下ろしていた。
「いいリズムを作れた状態から終盤に悪いほうへ傾いてしまった。これを反省材料に最終日もがんばりたい。15番以降は難しかったけど、それでもマネジメントはしっかりできていたと思う。15番グリーンの周りで3Wで寄せる練習は練習日にもやっていたけど、今日あそこで4打目を打つときは、このホールを一体いくつで上がれるのかなというぐらいの気持ちだった。明日は、まだ何位で上がりたいと考えられる状態ではないけど、いいショットとパットをすることに集中すれば、6アンダーで回ることもないわけじゃないと思います」
7アンダー、4位タイという位置から3日目をスタートした横尾要は、田中とは正反対のボギー発進。初日と2日目は良く入っていたパットがなかなか入らず、前半は1番、2番、4番、9番でボギー。しかし、12番でようやく1メートルのバーディパットを沈めると、15番でも7番アイアンのチップで寄せた1メートルのバーディパットを決め、続く16番パー3でもバーディ。横尾は今日1オーバー71。通算スコアを前半で3アンダーまで落としたものの、後半で6アンダーまで戻し、11位タイグループに踏みとどまった。
「出だしでパーパットを外したときからパットのリズムを崩してしまい、最初から苦しいスタートになった。グリーンは思ったより柔らかく、読めていなかったと思う。アプローチも突っ込めなかった。でも、3アンダーから6アンダーに戻した自分を褒めてやりたい。明日はなんとか(アンダー数を)2ケタに乗せ、トップ10か、最低でも20位以内に入りたい」
横尾は現在、賞金ランク92位。37万5,913ドルを稼いでおり、今大会でトップ10フィニッシュすれば、来年のシード権がほぼ確定する。一方、田中の現在の賞金ランクは128位。稼いだ賞金は19万4,317ドル。今大会で単独3位以内に入れば、田中もシード権をほぼ確定することができる。最終日のペアリングは、田中がジム・カーターと同組、横尾は3日目同様、デビッド・ピープルズと同組でラウンドする。
レポート&写真:BEYONDSHIP