「やっぱり私は運がいい」ゴルフを始めたきっかけ/不動裕理コラム

不動裕理
体育の成績は良くなかったという

国内女子ツアーで通算50勝をマークした不動裕理は、50歳になる(1976年10月14日生まれ)一年も精力的に活動を続けている。昨年は「日本女子シニアオープン」で優勝し、レギュラーツアーにも7試合に出場。日本ゴルフのレジェンドはどんなキャリアを過ごし、いま何を思うのか。GDOの連載コラムで胸の内を明かす。

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今季の国内メジャー第1戦「ワールドレディス サロンパスカップ」が終わりました。国内競技でも、やっぱりメジャーはイイですね。選手にいつもと一味違った緊張感があるし、会場内もどこかピリッとしています。茨城GCはもう20年近くプレーしているのですが、今年のセッティングはやりがいを感じる以上に難しかったです。

私の飛距離ではボールがグリーンで止まりにくく、手前から転がしてのせるか、アプローチで寄せるガマンのゴルフをするしかありません。予選ラウンドの2日間は2m前後のパットがほとんど入ったのが「73」「74」のスコアにつながりました。週末はピン位置も難しくなって、より繊細な距離感が必要でしたが、うまく対応できませんでした。パットもだんだん弱めになってきて、まったく入らなかった。運が良かったのか、悪かったのか…予選通ったから良かったのかもしれませんね。

もともと、私は運がいいと思っているんです。最初の挑戦で合格できたプロテストも幸運でした。まずはお天気に恵まれた。私のころは今と違って、3日間で通算12オーバーまでが合格という規定でしたから、天候条件が良かったことがハードルを下げてくれました。「74」「76」「75」の通算9オーバー9位タイで合格。今は4日間競技で、スコアに関係なく上位20位タイまでに絞られるので大変です。

小さいころから、基本的に運動音痴。かけっこでも球技でも、周りよりも特別秀でたものは何もありませんでした。体育の成績もそんなに良くなかった。

でも、夏休みに家でゴロゴロしていたら、父に練習場に連れていかれて…。それがゴルフを始めたきっかけなんですが、「打った感触が気持ちよかった」といった記憶もまったくない。勉強よりは好き、どちらかを選べと言われたら勉強よりゴルフ…くらいの気持ちで練習を続けていました。練習が終わると父がジュースを買ってくれたので、ニンジン(ご褒美)目当てでもありました。

始めた当初は全然ダメ。だけど、勉強していないんだから、とりあえずゴルフをするしかありません。高校3年の時に初めて「日本女子オープン」でプレーできましたが、当時の1Wショットの飛距離は200yd程度で、やっぱり飛ばないほうでした。

そんな私が気づけばもう30年近くプロとしてお金をもらえているんですから、わからないものですよね。やっぱり、私は運がいいんです。

ただ、やるほうはダメでも、スポーツを見ることは昔から好きですよ。最近はプロ野球もよく観戦に行っています。子どものころから、家では必ず野球中継が流れていたから、興味はあるんです。一時期は大相撲観戦にも行ったけど、基本的にはどの競技でも国際大会が好きですね。オリンピックも選手が頑張っている姿を見ると胸を打たれます。

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