プロゴルファーは試合で稼ぐ レジェンドの自然体/不動裕理コラム
国内女子ツアーで通算50勝をマークした不動裕理は、50歳になる(1976年10月14日生まれ)一年も精力的に活動を続けている。昨年は「日本女子シニアオープン」で優勝し、レギュラーツアーにも7試合に出場。日本ゴルフのレジェンドはどんなキャリアを過ごし、いま何を思うのか。GDOの連載コラムで胸の内を明かす。
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今年もゴールデンウイークがやってきました。私は来週、国内メジャーの第1戦「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」(茨城GC西C)に出場します。熊本での「KKT杯バンテリンレディスオープン」(予選落ち)は初日の出だしでつまずいてしまったので、茨城では順調にスタートできるよう緊張感を出していきたいと思います。
サロンパスカップの翌々週には連覇がかかる「日本女子シニアオープン」があります。少し前に、会場の埼玉・武蔵CC豊岡Cにも行ってきました。その日は使用グリーンが大会とは違ったので、コースの雰囲気だけを味わいに。この試合が終わるまでは、今年一番の目標にしているタイトルなので、調子を上げて臨みたいところです。同じ関東の林間コースですし、茨城GCでそちらへ向けての良い気づきもあったらいいな…と、1ミリぐらい期待しています。
そもそも私は昔から細かい目標を設定してきませんでした。メディアの方から毎週「今週の目標は?」と質問されてきましたが、具体的な答えはなく、いつも普通にゴルフ頑張っているだけという感じで。試合は毎週続くから、その時々が特別なことではありません。
年間のざっくりした目標はあっても、「今週はこう」とか、「あしたはどう」とか、そういうのは“欲”になっちゃうので考えません。一度、練習日に優勝副賞を見て「これいいなぁ、欲しいなぁ」なんて思ったこともあったけど、そういう時はぜんぜんダメ。そこで学びました。欲を出すと自滅します(笑)
ゲン担ぎみたいなこともほぼしません。毎週やっていたらキリがない。朝、テレビで観た占いに「最高の運気」って出ていたら、都合よく信じて乗っかっちゃいますけど、まあそのくらいですね。
普段通りに行動するのが一番いいなと思います。特別感は禁物。いつも通りにやって、結果がよかったらそれはうれしいし、悪かったらもっと勉強が必要だと思うだけ。今は毎週が試合じゃなくなったから、悟りを開いた?というか、すべてが貴重な経験だと受け入れています。ゴルフはミスのスポーツ。なんでもかんでもうまくいくわけじゃない。だからこそ、大事にしたいのは変わらない自分です。
私は基本的に何かに縛られるのが嫌いなんだと思います。クラブ契約や所属契約をしていた時期はあったし、デメリットは一切ありませんでしたが、お金をいただいたら「良い結果を出さなきゃいけない」というのが、一番に考えるべきことになるでしょう。
そうではなく、自分の力でお金を稼いだほうが伸び伸びできるじゃないですか。トーナメント以外のプロアマ大会にもほとんど出たことはありません。(師匠の清元登子)先生にも「プロゴルファーは試合で稼ぐものだ。他の仕事はしなくていい」と言われていました。そういうやり方が私の自然体になって、ゴルフを好きでいられたし、試合に集中できてきたと思います。