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【WORLD】世界選抜がフォアサムで圧倒された理由 「ザ・プレジデンツカップ」レビュー

Golf World(2011年11月28日号)texted by フランク・ノビロ(世界選抜副キャプテン)

今回のプレジデンツカップで勝利した米国選抜と、我々の世界選抜チームとを比較した場合、文化、言語、そしてツアーの違いが最も大きな相違点だったことがわかる。米国代表に選抜された選手達は、互いに競い合っているとはいえ、毎試合、顔を合わせ、お互いを見抜き合っている。それに対し、我々はどうだったか。

選手達は世界各国から集められ、今では韓国と日本からも代表が選抜される時代。そうかと思えば、チャール・シュワルツェルのように欧州ツアーでの経験豊富な選手も含まれている。

つまり、選手同士の繋がりの希薄さが敗因の1つになった。何も石川遼や韓国代表のキム・キョンテに全ての責任を擦り付けるわけではない。しかし、言葉の違いによるコミュニケーション不足は否めず、通訳を介しての会話の方が頻繁に行われ、気付けば木曜の夜中、もしくは金曜の朝になっている始末だ。

それが多分に影響したのは、今大会で米国代表が圧倒したフォアサムだった。世界選抜は4ポイントを付けられて完敗。フォアサムは非常に拮抗したレベルではあったが、結果、我々は2つのセッションで負け、3勝8敗という大敗を喫した。それ以外では1勝2分と大差は付かなかったのだから、余計にフォアサムの結果を悔やんだ。

アーニー・エルスは、ホームチームに試合形式を選択する権利を与えるべきと強く主張した。初日に重要なことは勢いに乗ることなのだ。リードすることで精神的に有利に立つことが出来る。それは、ラグビーの試合で先制ゴールを決める、或いはテニスの試合で第1セットを勝ち取ることと同じ。相手へプレッシャーをかけることになるのだ。

当初の予定では、日本語が堪能なキムと石川がペアを組む予定だった。しかし2人共、三井住友VISA太平洋マスターズに出場していた為、大会開催地となったメルボルン入りに影響が出てしまった。そして、この時期は日本ツアーにとっては重要だが、アメリカでは既にシーズンを終えていた為、選手達に気持ちの余裕も出ていたと言えるだろう。

こうした問題点にも上手く対応するのがキャプテンの役目で、その点ではグレッグ・ノーマンは非常に良い仕事をしていた(周囲からの評価は全く違うが)。文化の違い、言葉の壁等々、ノーマンは全てを跳ね除けるのではなく、許容することでチームをまとめようと奔走した。信じるか信じないかは別としても、我々の選手達は、大会後ノーマンに再びキャプテンを務めることを求めたのだ。

我々は、日曜の夜に集まったときヘトヘトだった。誰であれ、やはり勝てなければ皆表情は暗くなる。感情的な瞬間だっただろうが、勝つためには、お互いを理解し合うことがどれほど重要なのかに気付いた瞬間でもあった。

私とアーニーは多くの時間を共有し、2人共に今大会の結果にはショックを受けた。アーニーは大会中チームリーダー役を買って出てくれ、ロッカーでも積極的に全員に声をかけ、グレッグとも円滑にコミュニケーションを取った。(石川)遼に今大会のラスト2日好調だった要因を聞けば、確実にアーニーと一緒にプレーした経験を挙げるだろう。

ヨーロッパの選手達は、小さい頃からライダーカップを見て育った。アメリカの子供達も今はそうだ。我々にとって必要なことは、各国の若い世代が、それらと同じようにプレジデンツカップにも高い関心を持つよう努力し、憧れの舞台と思ってもらうことではないだろうか。

ノーマンは今大会のプロモーションに力を発揮した。ライダーカップが認知され始めた時間と比較すれば、プレジデンツカップの成長は、ノーマンやフレッド・カプルス(アメリカ選抜キャプテン)の努力によるものと言える。グレッグにとっては、勝利に浮かれるフレディーは、宿敵として最適な人物だった。

大会翌日の新聞には、タイガー・ウッズがグレッグを擁護するコメントが掲載されていたが、当のグレッグは普段と同じく、辛辣な批判を展開していた。誰かが責任を問われなければならないことを理解していた彼は、自らその役を買って出たのだろう。セベ・バレステロスは選手として批判の矢面に立っていた。セベはイベントを大きくする方法を知っていたのだろう。グレッグもまた、大会への注目度を高める方法を理解していたのだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
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