ニュース

米国シニアの最新ゴルフニュースをお届け

【WORLD】シニアメジャー最多優勝者は誰?

Golf World(5月28日号) GW voices

ゴルフにそこまで精通していないファンに、プロゴルフ界のことを訪ねるときに出てくる最近の質問といえば、「タイガーはジャック・ニクラスのメジャー18勝を超えられるか?」「ロリー・マキロイやヤニ・ツェンが次のメジャーで優勝するまでどのくらいかかるか?」といったところだろう。確かに、ほとんどのゴルフファンにとって、ゴルフとは「メジャー」がすべてなのだ。

しかしながら、チャンピオンズツアーとなると話は変わる。50代や60代のプロが年に5回もメジャートーナメントでプレーするのがチャンピオンズツアー。だがこれらのトーナメントでの勝利は、レギュラーツアーのメジャー優勝とは扱いがまったく違うのだ。例えるならリンゴとリンゴ飴を比べるようなもの。しかし、チャンピオンズツアーのメジャータイトルは、ファン以上に選手個々に、より尊敬されるものだといえる。

<< 下に続く >>

成功を収めたシニアプロ2人に、シニアメジャー勝利数で誰がトップかを聞いてみたが答えはいずれも「分からない」だった。トム・ワトソンに聞いても「分からないよ」。同じようにヘール・アーウィンは肩をすくめるばかりだった。

その答えは8勝のジャック・ニクラス。そう伝えるとワトソンとアーウィンは「他にはいないしね」と笑った。しかし両者ともに同ランキングで自分たちがどこにいるかは知らないという。実際のところアーウィンは通算7勝で2位、ワトソンは、ゲーリー・プレーヤーと並び通算6勝を挙げている。それでもワトソンは「ツアーでのメジャーについて、私たちはみんな意識しているよ。だけど、私たちでいうところの、キッズ・ツアー(PGAツアー)のメジャーのオーラとは違うね」と話す。

3年前、当時59歳だったワトソンは、PGAツアーでメジャー9勝目を挙げる寸前だった。それは2009年にターンベリーで開催された「全英オープン」での出来事。そしてシニアメジャーで勝利するチャンスは、(加齢するため)早い時期に閉ざされるものだが、昨年のワトソンは全米シニアプロで2勝目を獲得。この他、全英シニアで3勝、トラディションで1勝している。

一方、6月で67歳のアーウィンは、ここまで全米シニアプロで4勝、全米シニアで2勝、シニアプレーヤーズ選手権で1勝を記録。さらにチャンピオンズツアーの最多勝利数も45でトップに立っている。そして、全米オープン3勝のアーウィンは2007年を最後に優勝から遠ざかっているが、ニクラスの記録に今でも追いつくことができると信じているという。アーウィンは「ワトソンのバックスイングはここまで上がるけど、僕はそこまで行かない」と右手をスイングするように背中側に回してコメント。しかし、コロラド大学のディフェンシブバックとしてオールビッグエイトに2度選出されたことをほのめかし、「先祖に感謝していることだけど、運動神経はいいみたいだ」と続けた。

一方、ゲーリー・プレーヤーは1988年、90年、97年の全英シニア優勝がシニアメジャー勝利数に換算されていないことを常に口にしている。チャンピオンツアーが2003年まで全英シニアオープンをメジャーとしてカウントしていなかったことがその理由。さらにサム・スニードの全米シニアプロ6勝も1980年のチャンピオンズツアー発足前の出来事で、これらもカウントされていない。

これらのメジャー優勝は、ともに換算されるべきもの。両大会ともメジャーになるための歴史的な信憑性があるからだ。

ニクラスがシニアメジャー最多勝利数に誇りを持っていれば、このランキングはより尊敬に値する。そして50歳以上の集団がチャンピオンズツアーをもっと真剣に扱うなら、そのメジャーもよりシリアスに扱うべきなのだ。

米国ゴルフダイジェスト社提携
Used by permission from the Golf DigestR and Golf WorldR. Copyrightc 2011 Golf Digest Publications. All rights reserved.

世界のトッププロの情報をいち早く 「Style-WORLD」
海外トッププロのインタビュー。トッププロコーチによるレッスン、最新ギア・アイテムの紹介など、世界の最新ゴルフ情報が満載。スマートフォン限定として、海外プロコーチによるレッスンコンテンツが楽しめます。

関連リンク



あなたにおすすめ

特集SPECIAL

松山英樹や石川遼の活躍をiPhoneへお届け【GDOゴルフ速報アプリ】
松山英樹や石川遼の活躍で注目度が高まっている米PGAツアーや、国内男女ツアーなどの試合速報をいち早くあなたのスマートフォンへお届けします。
世界の一流選手のスイングをハイスピード動画でスロー再生。特定選手のスイングを正面・後方からじっくり研究したり、他の選手と比較してみるなど楽しみ方は色々。まずはとくとご覧あれ!

新着記事


ブラインドホールで、まさかの打ち込み・打ち込まれ!!ゴルファー保険でいつのプレーも安心補償!