石川遼7位タイ 来季米ツアー残留確実!
ウェブドットコムツアー最終戦 ムービングデーの注目すべき動き
【ポンテベドラビーチ、フロリダ】ウェブドットコムツアー選手権が行われているTPCソーグラスのクラブハウスへ、スコット・ガーディナーは彼のステータスを大きく向上させて戻ってきた。
チェッソン・ハドリーのダブルボギー、ボギーフィニッシュが、ガーディナーを54ホール終了時点の首位に押し上げただけでなく、今やこのオーストラリア人が予想だにしていなかったウェブドットコムファイナルシリーズの賞金ランキング1位の筆頭候補にのし上がった。
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「順位についてはあまり考えていない」と、この日のベストスコアタイとなる5アンダー「65」をマークしたガーディナーは言う。「大目標はPGAツアーへと戻ること。良いプレーができているので、それを続けたい。それができていれば、良い週だね」。
とはいえ、“優勝”の2文字はこの1週間を特別なものへと変える。ウェブドットコムファイナルシリーズの賞金王になれば、フルシードを獲得できるだけではなく、「ザ・プレーヤーズ選手権」の出場も保証される。
ガーディナーは、ダイズバレーにファイナルシリーズの賞金ランク11位でやってきた。すでに、同シリーズ開幕戦の「ホテルフィットネス選手権」で3位タイとなりPGAツアーへの復帰は約束されている。優勝だけが、2週間前のコロンバス(「ネイションワイドチルドレンホスピタル選手権」)で勝って韓国へと帰国した現在の賞金王、ノ・スンヨルを逆転する条件だ。
今大会をランキング14位で迎えたハドリーは、土曜日を「70」で終え、優勝すれば同じようにランキング1位の座を獲得できる。彼はレギュラーシーズンの賞金ランキングでは3位だが、ファイナルシリーズの獲得賞金だけが、翌年のPGAツアー出場の優先順位決定にカウントされる。
【1位の座を追うのは?】
もし、ガーディナーもハドリーも優勝することができなければ、ノがファイナルシリーズの賞金王となりそうだ。韓国人プロが1位の座に留まるためには、賞金ランク30位以外の選手が勝つか、トップ9外の選手が2位になる必要がある。一番近い脅威は、ランキング18位で土曜日を「65」で回ったバド・コーリーだが、首位との差は4打ある。アンドリュー・ソボボバ(3位)、ジョン・ピーターソン(5位)、日本の石川遼(10位)が5打差で追い掛けている。
【浮沈に注目】
一時はシード確保に光明が見えた2選手は、金曜日に予選落ちを喫して再びPGAツアーシードが獲得できる25人の枠から漏れてしまった。リッキー・バーンズは今大会前に23位まで上昇し、ボビー・ゲーツはあと1人(26位)まで迫ったのだが・・・。リー・ウィリアムズが現在当落線上の25位。彼は第3ラウンドを「69」で終え、1つ順位を落として10位タイにつけている。アンドリュー・ループはローラー・コースターのような1日だった。最初の6ホールで4バーディを奪ってシード圏内に浮上したが、続く5ホールで4オーバーと大きく後退、だが最終的には「67」で終えている。結果的に、このルイジアナ州立大学卒業生は今大会で6位タイにつけており、現時点での最終予想ランキングは26位となっている。アンドレス・ゴンザレスは土曜日に「67」をマークして、同ランク28位まで上昇した。
【急上昇の選手たち】
賞金ランク70位でダイズバレーにやってきたアンドリュー・パットナムは、PGAツアーカード獲得には12位以内でのフィニッシュが必要だった。2日続けて「67」をマークした結果、彼は首位と3打差につけており最終予想順位は15位まで浮上している。金曜日に予選落ちの瀬戸際から持ち直したロッド・パンプリングは、土曜日にも「68」を叩き出して順位を上げた。今大会前に64位だった彼の順位は、現時点で22位まで上がっている。