ヘイ、トミー! なんでアイアンのグリップだけイオミックなの? 理由を教えて
◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権◇クエイルホロークラブ(ノースカロライナ州)◇7626yd(パー71)
トミー・フリートウッド(イングランド)のクラブを撮影していて、気になることがあった。ドライバーなどのウッド系と、ウェッジのグリップは、ゴルフプライド「ツアーベルベット」のコード入り。一方で、アイアンだけイオミックの「スティッキー」(ブルー)というモデルなのだ。
明らかに硬さが違うであろう2つのグリップ。ツアーベルベットのコード入りはだいぶ硬めだが、イオミックも硬さはいろいろあるとはいえ、それでもしっとりとして柔らかめ。アイアンだけが柔らかめというのは、いったいどんな狙いがあるのだろうか。早速、本人に理由を聞いてみることにしよう。
「もう2011年からずっと使ってきているんだけど、アイアンだけソフトなフィーリングが好きなんだよ。そのほうが球を押していける感覚があるんだ。でも、ドライバーやウェッジはゴルフプライドのフィーリングが好き。今はこの2つのバランスがいいんだよ」とフリートウッド。長年このスタイルでやってきたから、もはや替えられないといったところか。聞けば、英国でもイオミックはだいぶポピュラーなのだという。
それにしても、その流れでいくとウェッジも柔らかいイオミックのほうが良い気もするが、「ウェッジはツアーベルベットが合うんだよ」とのこと。柔らかい球を打つのには硬いグリップが合うのだろうか。
アイアンマンと称されるフリートウッドのストローク・ゲインド・アプローチ・ザ・グリーン(グリーンを狙うショットのスコア貢献度)は、ツアー全体でも13位と上位。グリップを柔らかくするとアイアンの当たりが良くなるのか…。グリップ交換してみようかな。(ノースカロライナ州シャーロット/服部謙二郎)