2023年 全米プロゴルフ選手権

ナイキのアイアンはもはや永久シード? トニー・フィナウ最新14本をCheck it out!

2023/05/19 13:49
撮れたてホヤホヤの14本

◇メジャー第2戦◇全米プロゴルフ選手権 事前情報(17日)◇オークヒルCC(ニューヨーク州)◇7394yd(パー70)

4月末に行われた「メキシコオープン」で今季2勝目を挙げたばかりのトニー・フィナウ。今年は12試合に出場して予選落ちもゼロと好調で迎える「全米プロ」を、彼はどのようなクラブで戦っているのか。最新の14本をチェックしてみよう。

ドライバーはピンのひとつ前のモデル「G425 LST」。「G430」のほうが初速は出るけど、G425の高いサウンドを彼は気にいっているんだ」とは、フィナウ担当のツアーレップ(用具担当者)。「彼の持ち球はカットボール。出球がちゃんと左に出るドライバーを好むんだ。またスピン量もある程度は必要で、いつも2300~2600回転の間に収まるように調整しているよ」

聞けばボール初速は平均182マイル(メートル換算で81.4m/s相当。80m/s超えはいわゆる飛ばし屋の部類)というが、「トニーは出そうと思えば205マイル出せるんだけど、抑えてコントロールしているんだ」と同レップは自分のことかのように胸を張る。ヘッド速度に関しても、練習場では130マイル(約57.8m/s)で打つこともザラだが、コースでは120マイル(約53.3m/s)ほどに抑えているという。

フィナウはG425の打音を好んでいる

フィナウが絶大な信頼を置いているアイアン「ブループリント」は、もうかれこれ3年選手。「我々のトラディショナルなマッスルバック。操作性が高く、彼はそのアイアンでいくらでも高い球も打てるし、カット、ドロー、いろんな球を打ち分けているよ」と弾道の打ち分けやすさを好んでいるようだ。いかにもシャープな面構え。アイアンではカットだけでなくドローも多用するという。

ピンの契約選手がこぞって使うマッスルバック

さらにパターにもフィナウのこだわりが詰まっている。幅の広いアンサー型タイプ「PLD アンサー2Dプロトタイプ」は、「彼もそのヘッドのデザインに携わっていて、バッグに入れる8カ月ぐらい前からデザインチームと一緒に作り上げてきたんだ。もともと幅の広いアンサータイプが好みだけど、そのヘッドの幅の広さと深さを気に入っていて、トニーもとにかく構えやすいと言っているよ」と、ちょうど2年前の「メモリアルトーナメント」より長らくバッグに入っている。

ナイキの3番アイアンはもはや永久シード?

この14本の中での最古参はナイキのドライビングアイアンで、今年で7年目に突入。「気に入ったものは長く使い続け、新しいものには簡単になびかない」ことは、トップ選手に共通するクラブ選びの基本なのだろう。

トニー・フィナウの14本〉
ドライバー:ピンG425 LST ドライバー(7度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ D-LIMITED 70g フレックスTX
フェアウェイウッド:キャロウェイ パラダイム トリプルダイヤモンド フェアウェイウッドT(3番14度)
シャフト:三菱ケミカル ディアマナ D-LIMITED 80g フレックスTX
アイアン:ナイキ ヴェイパー フライ プロ アイアン(3番)、ピン ブループリント アイアン(4番~PW)
シャフト:ツアーAD DI105ハイブリッド X(3番)、日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー120 TX(4~PW)
ウェッジ:ピンGLIDE 4.0 ウェッジ(50度、56度)、ボーケイデザインウェッジワークスプロトタイプ(60度)
シャフト:日本シャフト NSプロモーダス3 125ウェッジ S
パター:ピン PLD アンサー2D プロトタイプ(ロフト3.5度)
ボール:タイトリスト プロ V1 ボール

TはTOURの意で小ぶりサイズ。ネックは接着式だ
ケプカも今だに使うナイキの名器
52度と56度にはグライド4.0をチョイス
昔からサンドウェッジにはボーケイを使ってきた
PLDの前も同じアンサー型のワイドモデルを使用していた
息子のイニシャルが入る

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