2023年 全米プロゴルフ選手権
期間:05/18〜05/21 場所:オークヒルCC(ニューヨーク州)
【コース解説】 オークヒルCC(ニューヨーク州)
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距離のあるパー4がオープニングホール。緩やかな左ドッグレッグになっており、グリーン手前にクリークが流れている。まずはきっちりとフェアウェイキープしたい。キャリーで260ヤード飛ばせば、落下地点からダウンスロープになっておりランが出る。
フェアウェイの両サイドに深いバンカーが点在。多くの選手がドライバーではないクラブでフェアウェイキープを狙ってくるはずだ。グリーンは奥から手前に下り傾斜。手前から攻めることがより重要になる。
過去の歴史においても、18ホールのうち高い難易度を誇ってきたホール。小さなグリーンの周辺を深いガードバンカーたちが取り囲む。手前の花道が長く設定されているが、1オンを逃せばたちまちボギーのピンチにつながってしまう。
最初のパー5は“バーディ必須”と考えられる。2オンが十分可能で、出だし3ホールの苦しみからひとまず解放されたい。とはいえ、ティショットは右サイドがOB。2つのフェアウェイバンカーは深く、入れてしまえばレイアップが必要。そのため、ドライバーを使わない選手も多く出てくる可能性がある。
グリーン周りには4つの深いバンカー。距離は決して長くないホールだが、ティショットをバンカーがない奥のエリアにこぼすと一気にボギーのピンチがひろがる。
フェアウェイをクロスするアレンズクリークが第1打、2打目にプレッシャーをかける。右ドッグレッグで問われるのはロングゲームの精度。手前が砲台状のグリーンにパーオンさせたい。
同コースでの前回開催時よりも距離が30ヤード伸びた。フェアウェイ幅は22ヤード以内に抑えられており、厳しいティショットを強いられる。右サイドから中央を横切るクリークを避けながら、18ホールのうちでも小さい部類に入るグリーンを捕えられるか。
ティグラウンドから大きなグリーンが望めるストレートホール。バーディ狙いの選手のビッグドライブが見られそうだが、左サイドのフェアウェイバンカーが深く、入ってしまうと、2オンは極めて難しい。
グリーンにかけて打ち上げとなる右ドッグレッグのパー4。まずはティショットでしっかりと距離を稼ぎたい。しかしフェアウェイは中央が高い構造で、特に左サイドにバウンドすると、ラフまで転がってしまう。セーフティゾーンは25ヤードのフェアウェイ幅よりも実際はさらに狭い。“スペード”のようなグリーンは砲台気味になっている。
打ち下ろしとなるティショットはフェアウェイキープがマスト。グリーンが小さいため、ラフから止めるのは至難の業だ。右サイドから中央を横切るクリークが流れている。3つのバンカーに守られたグリーンは、スロープが効いており、落としどころを間違えてしまうとラフへと転がってしまう。
難易度はそれほど高くなかったはずのパー3は、距離が30ヤード伸びたことで易しさはなくなった。風が左サイドから右へと吹き抜ける日はさらに難しくなる。グリーンの傾斜が大きく、ここもクリークが流れており、大きなミスは、大きなストローク数につながってしまう。
多くの選手がアイアンやフェアウェイウッド、ハイブリッドでティショットを刻んでくるはず。しかしフェアウェイがダウンスロープになっているため、正確なドライバーショットはグリーンまで残り50ヤード以内地点まで転がることも。花道は設定されていない。
スーパーショットが続けば2オンも可能というパー5。セオリーはグリーン手前から約125ヤード付近のフェアウェイに刻み、ウェッジでバーディチャンスを作るマネジメントとなるだろう。しかし右サイドに乱立するバンカー、左サイドの木々には要注意。また、グリーンは奥から手前にスピードがある。
323ヤードと短く、勝負どころでドライバーを握る選手も出てくるはず。打ち上げとなるセカンドショットは、ピンの位置と段をしっかりと計算に入れる必要がある。終盤の追い上げのためにはぜひともバーディが欲しいホールだが・・・。
10年前は右サイドに池があったパー3。グリーンは長方形に近い形状で、右側は大きくえぐれたフェアウェイになった。手前に作られた2つのバンカーはいずれも深く、ここからのパーセーブは困難。コースで最も短いホールながら終盤のキーになりそう。
表示ほどの距離を感じさせないホール。第1打の落としどころはダウンスロープになっており、30ヤード以上ランが出ることもある。しかしそのフェアウェイ幅が狭く、左サイドに着弾するとラフに到達してしまう可能性が高い。ショートアイアンでセカンドを打てるかどうかが勝負の分かれ目。
500ヤードを超える右ドッグレッグのパー4は最難関となりうる終盤のサディスティックなホール。左サイドのラフが特に深く、入れればレイアップが必須。フェアウェイからのロングアイアンでのセカンドショットも、傾斜の大きなグリーンに止めることが極めて難しい。
最終18番は2003年大会よりも30ヤード距離が伸びた。ティショットでは右利きの場合フェードボールが有効。フェアウェイを捕えられないと、いきなりボギーのピンチを招く。打ち上げのグリーンは手前にラフが無く、転がして乗せるのは難しい。悲劇的なドラマも待ち受けそうなフィニッシングホールだ。