旅人ゴルファー川村昌弘 記事一覧
2023年 アブダビHSBC選手権
期間:01/19〜01/22 場所:ヤスリンクス(UAE)
「いま僕はココにいます」Vol.158 アラブ首長国連邦編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・29歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇
<< 下に続く >>
プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はアブダビにいます。
欧州ツアー(DPワールドツアー)は今週、アラブ首長国連邦(UAE)で「アブダビHSBC選手権」が行われます。高額の賞金(900万ドル)と年間レースのDPワールドポイント(8000pt)がかかったロレックスシリーズの初戦。昨年11月に開幕した2023年シーズンがいよいよ本格化します。
年末年始を日本で過ごし、三重県の実家を出て中部国際空港からタイのバンコクに飛びました。暖かいところで1週間の合宿をしてからUAEへ。ドバイからは約1時間のドライブでアブダビにやってきました。
欧州を主戦場にして今年で5シーズン目(このコラムは7年目!)。新年最初のゲームを中東で迎えるのも恒例行事になってきました。参戦当初は摩天楼を望む街並みを運転するにも高揚感がありましたが、それにも慣れてきてしまった…というのが正直なところです(笑)。
会場のヤスリンクスはアブダビ空港のお隣、ヤス島にあるダイナミックなゴルフ場。広くて、長くて、あらゆる地面がうねっていて…という中東の新興コースらしい18ホール。今年はフェアウェイの仕上がりがあまりに良くて、日本のゴルフ場のグリーンみたい。1Wショットでランが出て僕も300ydを超えますが、ディフェンディングチャンピオンのトーマス・ピータース(ベルギー)みたいな飛ばし屋であれば370ydは飛びそうです。
昨年は序盤戦から右手首の痛みに悩まされました。30歳を目前にしてスイングも、クラブも変える必要に迫られ、新しいスタイルを模索しているところ。いつもよりも、コースが多少長く感じるのも仕方がありません。
そうは言っても、シーズンもスタートし、ボールを打てることには変わりありません。これまではがむしゃらに目の前の試合をこなしてきましたが、身体の変化も受け入れながら、練習や試合の入り方、試合数を調整していくつもりです。今季の目標も「優勝してシーズン最終戦に進出」。応援よろしくお願いします!
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで