タイガー・ウッズのお宝がオークションに※撮影は2022年「全英オープン」

昨年はかつてないほどタイガー・ウッズのサイン入りグッズがオークションにかけられたが、ゴールデンエイジオークション最新の競売品目を見る限り、そのトレンドは今も続いているようだ。

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オークションに出品されているパター。キャリア初期に作られたものとされる(Golden Age Auctions)

ツアー82勝のウッズのためにカスタムメイドされ、本人の署名入りスコッティキャメロンが、16日（月）の午後5時に出品されたゴールデンエイジオークションのアイテムのヘッドラインを飾ったのである。もうひとつの目玉は、2008年「全米オープン」でプレーオフを戦ったウッズとロッコ・メディエイトのサインが入った当日のピン位置シート。これら以外にもウッズや他のレジェンドたちのサイン入りグッズがオークションに掛けられている。

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サイン入りスコッティキャメロンは当初、2005年にウッズのチャリティイベントで落札された。このニューポートIIレッドドットパターには、キャメロンが“made for Tiger Woods（タイガー・ウッズ用に作られた）”と明記した鑑定書が付いている。また、パターのフェースには、ウッズ専用を証明するホログラムが貼付されている。

ゴールデンエイジによると、このパターはキャリア序盤の“1999年から2000年初頭頃”にウッズ専用に作られたとのこと。ウッズはこのパターを2005年に催したタイガージャムのイベントでオークションに出し、この時は委託者の家族が落札している。以来、このパターは額縁に収められ、陳列されてきた。

パターの入札額は、24時間足らずで既に3万ドル（約394万円）を超えている。

昨年は“タイガースラム”時のアイアンに超高値がついた（Getty Images）

昨年、ウッズのサイン入りスコッティキャメロンは30万ドルを上回る値で売れた。これ以外にも、2022年には2010年「マスターズ」の日曜日に着用した赤いシャツ（13万9349ドル）、2000年「全米オープン」で後続に15打差をつけて制覇した際のグローブ（9万6198ドル）、そしてナイキ製パター（1万8830ドル）といったサイン入りグッズがオークションで落札されている。また、タイガースラム達成時に使用したとされるアイアンセットも競売に掛けられ、これには500万ドル以上の値がついた。

「ゴルフグッズの収集は新型コロナウイルスの発生前から需要が高まっていましたが、パンデミックでさらに火が付きました」と、ゴールデンエイジオークションの創始者兼会長であるライアン・カーレイは述べた。「コレクター向けアイテムは、全てのカテゴリーにおいて、収集を趣味として始める新たなコレクターを大量に呼び込み、結果として値が急騰しました」。

「ゴルフに関してはこれまで、その価値が過小評価されていましたので、特にゴルフ収集業界においては、その成長が顕著なものとなっています。ゴルフ収集家が個人的なコレクション目的に加え、至高のアイテムは最高の投資になると信じていることから、現在我々は質の高いタイガー・ウッズ関連グッズを競って手に入れようとしている時期にいます」。

2008年「全米オープン」のピンシート (Golden Age Auctions)

2008年「全米オープン」のピンシートは、その週にメディエイトのキャディを務めたマット・アチャッツが出どころとなっている。ゴールデンエイジによると、アチャッツはツアーでキャディをしていた際、できる限りピンシートにサインをもらうようにしていたとのこと。ウッズが19ホール目でメディエイトを破った直後、彼はくだんのピンシートにウッズのサインを得ることはできなかった。それでも、2人は翌年「ファーマーズインシュランスオープン」（開催地は同じトーリーパインズだった）でも同組でプレーしており、この折にウッズにサインを依頼して念願を果たしたのである。

このピンシートは、世界最大にして最も信頼性が高いといわれるグレーティングサービス会社PSA（プロフェッショナル・スポーツ・オーセンティケーター）により本物であると認証され、封入されている。

他にも今回のオークションには、ウッズがPGAツアーデビューを飾った1992年のリビエラのサイン入り入場券、サイン入り2001年アッパーデック製オーセンティックカード、ペブルビーチで圧勝した2000年「全米オープン」の公式スコアシート、いずれも優勝したセントアンドリュースでの2000年「全英オープン」と2019年「マスターズ」のサイン入りフラッグ、そしてウッズとアーノルド・パーマーのサインが入った2000年「ベイヒル招待」のフラッグなど、興味深いアイテムが出品されている。

かつての名手たちにゆかりの品々も※撮影は2016年「マスターズ」(Kevin C. Cox/Getty Images)

ウッズ関連アイテム以外では、ゲーリー・プレーヤーがメジャー2勝目となる「マスターズ」初制覇を果たした1961年のマスターズトーナメントバッジも出品されている。このバッジには値段の内訳も記されており、税別価格は13.98ドルで、連邦消費税は60セント、州消費税は42セントで、税込15ドルだったことが分かる。今回は複数の「マスターズ」バッジが出品されており、ジャック・ニクラスが2着目のグリーンジャケットを勝ち取った1965年の物で、ニクラス本人のサインが入ったバッジも出品されている。

オークション出品番号49番は、ニクラスとウッズ両名のサインが入ったセントアンドリュース オールドコースのフラッグ。さらにジョーダン・スピースやロリー・マキロイといった現役選手、ウォルター・ヘーゲン、ボビー・ジョーンズ、セベ・バレステロス、パーマー、そしてニクラスといったかつての名手たちに関するアイテムも出品されている。バイロン・ネルソンがプレーオフでベン・ホーガンを下して2着目のグリーンジャケットを手に入れた1942年「マスターズ」第4ラウンドの入場券も、そのひとつである。

オークションはgoldenageauctions.comで閲覧可能となっており、入札は28日（土）の米国東部時間午後8時に終了する。

（協力／GolfWRX,、PGATOUR.com）