ロレックスシリーズ2連戦 欧州ツアーの旗艦大会に川村昌弘が6年ぶり出場
2020年 BMW PGA選手権
期間:10/08〜10/11 場所:ウェントワースGC(イングランド)
「いま僕はココにいます」Vol.96イングランド編
人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・27歳。2012年のプロデビューから活躍の場は日本だけでなく、ユーラシア大陸全土、そのまた海の向こうにも及ぶ。幼い頃から海外を旅することこそが夢で、9年間のプロ生活で巡った国の数は実に40に到達。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。
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プロゴルファーの川村昌弘です。
いまぼくはロンドンにいます。
「ASIスコットランドオープン」が行われたエジンバラからレンタカーで南下し、ロンドンにやってきました。スコットランドの首都からイングランドの首都へ。今週は「BMW PGA選手権」に出場します。
今回のドライブはおよそ6時間。道のりのちょうど半分くらいの地点の都市、リーズにちょっと滞在しました。今回は各地を転戦するうえで、欠かせない“ルーティン”を紹介します。新しい土地に入って最初にやること。それはウエアの洗濯です。
米国や日本のように、セルフで使える洗濯機と乾燥機が完備されている宿泊施設は欧州各国にはほとんどありません。かといって、下着や靴下まで毎回ホテルのランドリーサービスに出していたらお金がもったいない。そこで僕らはコインランドリー店を探しに街に出ます。リーズでも同じでした。
コインランドリーがあるエリアは、“治安が悪い”とまでは言いませんが、ダウンタウンのはずれ、少々物騒な場所にあることが多いため、夜にふらりと出歩いて行くのは避けたい。日中にウエアを洗濯機に放り込み、乾燥機にかけて、そのあいだにランチも…といったぐあいに時間をうまく使いたいところです。今は新型コロナウイルスの影響で、各試合の会場に入ってから、大会が終わるまで行動が制限されている特殊な時期なので、息抜きにもなるんですけどね。
新しい街でのもうひとつの楽しみが、トレーニングを兼ねたランニング。都市によっては思わぬアップダウンがあったりしますが、風景を眺めながら走るのは気分もいい。リーズには大きな大学があり、学生が目立つのとともに、川にはたくさんの船が浮かんでいました。リバプールと結ぶ運河が栄えた土地だそうです。
<今週のコース>
「BMW PGA選手権」は欧州ツアーではメジャー、WGCと並ぶ一大トーナメント。ヒースロー空港の近くにあるウェントワースGC(7267yd/パー72)が会場です。クラシックな林間コース。前週に雨が多く降ったらしく、今年は例年よりもボールは転がらないようです。
前回出場した2014年大会は予選通過に1打足りませんでした。しかも2日目の上がり2ホールをボギー、ダブルボギーにしただけに残念…。ただそれ以上に、当時はコースを難しく感じて余裕がなく、ヒイヒイ言った記憶があります。今回も簡単な戦いではもちろんありませんが、この6年で難しいコースをたくさん経験して、グリーンと周辺の傾斜にも前回ほど驚かなくなりました。
- 川村昌弘Masahiro Kawamura
- 1993年6月25日・三重県生まれ。5歳の時に父と一緒にゴルフを始め、小学生時代には全国大会の常連選手に。ジョーダン・スピースやジャスティン・トーマスらと出場したフランスでのジュニア大会をきっかけに将来の海外転戦を夢見る。高校卒業後にプロ転向し、2013年に20歳で出場した日本&アジアン共同主管大会「アジアパシフィックパナソニックオープン」でツアー初優勝を飾り、海外進出の足がかりを得た。
川村昌弘選手の略歴・戦績はプロフィールページで