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2013年 OHLクラシックatマヤコバ
期間:11/14〜11/17 場所:エル・カマレオンGC(メキシコ)

<佐渡充高の選手名鑑 100>ブライアン・ゲイ

■ Men at Work 試合に出続けるアイアンマン

ブライアン・ゲイは誰よりも試合に出場するアイアンマンとして知られている。今年からツアーの日程、開催地が大幅に変わり、12月で42歳を迎えるベテランになっても、彼のチャレンジ魂は健在。今年最終4か国で開催の試合すべてに参加という恐るべきタフガイなのだ。10月に幕を明けた2014年シーズン。今年の最終4試合は4か国4週連続で開催される。マレーシア、中国、米国ジョージア州、そして最後がメキシコ。その後、1か月半のブレイクの後、年明けから2014年シーズンが続く。

今年最終4試合は太平洋を駆け巡るハードな移動が強いられるので、4連戦の選手はいないだろうと思っていたのだが、鉄人ゲイだけはすべてにエントリー済み。米国からマレーシアまでトランジットの時間を含め空路24時間。マレーシアから中国・四川まで約10時間。四川から米国ジョージア州まで約24時間。ジョージア州からメキシコのリビエラマヤまで約5時間。アジアと12時間の時差、各地の気温、湿度などの違いも含めるとツアー史上かつてない過酷なスケジュールである。しかし、ゲイにとっては条件は厳しくても、楽しい旅のようなのだ。彼は9歳の時に父親の勧めでゴルフを始めた。父はハンディ“0”の腕前で、陸軍に所属していた時にはオールネイビーのゴルフチームで活躍していた。転勤が多く一家は引っ越しを繰り返した。ゲイはテキサス州ダラスに生まれたが、アラバマ州、ジョージア州などで過ごし、海外はドイツで数年間すごした。このように彼は幼少時から各地を転々としていたので移動に慣れていて、新しい街の歴史や文化、習慣などに強い関心を抱くようになっていった。

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キンバリー夫人も旅が大好きだ。1997年にアジアンツアーに挑戦した際も結婚式の翌日に2人でアジアへ出発。夫人がキャディをし2人3脚で頑張ってきた。キャディをしない時は一人で旅を楽しみ、ゲイはその話を聞き盛り上がったそうだ。多くの選手が避けたい恐怖のロードもゲイにとってはウェルカム!大好きなゴルフをプレーでき、各地を訪れることができる楽しい旅なのだ。

■ マヤコバは初優勝した思い出の大会

ゲイは1999年からPGAツアーでプレーを開始。初優勝は9年目の「マヤコバクラシック」だった。そう、今大会がゲイの記念すべき初優勝なのだ。参加293試合目の嬉しい優勝だった。2勝目は翌年2009年の「ヘリテージクラシック」。同大会は20アンダーの大会記録で逃げ切る新記録の優勝で、2位ルーク・ドナルド、ブライニー・ベアードに10打の大差をつけての勝利だった。3勝目はその2か月後の「セントジュードクラシック」。この大会では初日からトップを維持し、一度も首位を譲らない完全優勝を達成した。4勝目は2013年の「ヒュマナチャレンジ」。首位スターリングスに6打差で最終ホールを迎えたが、通算25アンダーでリングマース、ハウエルとのプレーオフにこぎつけ、2ホール目にバーディを奪って逆転。4勝どれもが強いインパクトを与える勝ち方だった。

■ 勇敢キャディ そして愛娘はミス・ティーンUSA

ゲイのキャディ、スキップ・ヘンリーは2011年「セントジュードクラシック」では選手としてプレーし話題になった人物だ。実はその試合でもっと話題になった出来事があった。ヘンリーの代わりにゲイのキャディをしたのはヘンリーの娘ストーミー。実は彼女、元ミス・ティーンUSAで全米一に輝いた超美人。意気揚々と選手として出場した父親よりも、娘の方が注目を集めた。ゲイも美女キャディとのプレーを存分にエンジョイしたのだ。

またキャディのヘンリーには武勇伝もある。2012年「ヘリテージ」の初日、15番パー5の3打目をグリーン手前の池の縁へ運び、足元もライもドロドロの状況だった。そこへ体長2メートルのワニが出現。キャディのヘンリーは、バンカーのレーキで勇敢にワニに立ち向かい見事に追い払ったのだ。命がけの挌闘でゲイは無事にショットを完了。ワニは近くに子供がいて動きたくなかったようだが、ボスの窮地を救おうとするヘンリーの気迫に負けたようだった。ヘンリーもゲイとともに出場を続け、過酷な移動をこなすアイアンマン。二人はガッツあふれるツアー最強コンビでもある。

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佐渡充高(さどみつたか)
ゴルフジャーナリスト。1957年生まれ。上智大学卒。大学時代はゴルフ部に所属しキャプテンを務める。3、4年生の時に太平洋クラブマスターズで当時4年連続賞金王に輝いたトム・ワトソンのキャディーを務める。東京中日スポーツ新聞社を経て85年に渡米、ニューヨークを拠点に世界のゴルフを取材。米国ゴルフ記者協会会員、ゴルフマガジン「世界トップ100コース」選考委員会国際評議委員。元世界ゴルフ殿堂選考委員。91年からNHK米ゴルフツアー放送ゴルフ解説者。現在は日本を拠点に世界のゴルフを取材、講演などに飛び回る。

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