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ブレンドン・トッド “創造力”で掴んだツアー初優勝

By Mike McAllister, PGATOUR.COM

グリーンサイドバンカーからのチップインバーディ。そして左打ち、しかもクラブのバックフェースを使ったアプローチで結果的にパーセーブ。ブレンドン・トッドが混戦を勝ち抜き、嬉しいツアー初勝利を挙げた。

優勝したトッドは、「ショートゲームが凄く良かった。自分にとっても特別な週になったと言えるね」とコメント。

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確かに「HP バイロン・ネルソン選手権」は、トッドにとって特別な大会になったことだろう。TPCフォーシーズンズリゾートの18番グリーンに立った時点で、2位と2打差の首位。PGAツアー初優勝が近づいていることは理解していた。

彼は自分の中の感情と戦った。安堵、興奮、そして歓喜。「嬉し泣きだよ」と話したトッドは、ウェブドットコムツアーとPGAツアーとを行ったり来たりした過去数年間を考えていたという。

大混戦で迎えた最終日。リーダーボードの上位にはメジャー優勝経験者も名前を連ね、名前を売ってやろうという気概のある選手も顔を揃えた中、トッドは絶好の機会を手にし、プレッシャーに臆することなく勝利を掴んだ。優勝争いをしていた選手の中では、唯一ノーボギーでホールアウト。そして、初勝利を手繰り寄せるビッグショットを決めてみせた。

2つ前の組でプレーしたマイク・ウィアが猛チャージを見せたが、トッドはパー3の2番ホールでバンカーからチップインバーディを記録。5番では4メートル弱のバーディパットを沈め、9番でも2打目をカップまで約2メートルに寄せてバーディを奪取。

最大の見せ場となったのは13番パー3。ティショットをグリーン左奥にある木から約30センチのところに打ち込んでしまい、右打ちでアドレスが取れない状況を迎える。すると4番アイアンを手に取ったトッドは、なんと左打ちに挑戦。ピンまで約20メートルの位置からバックフェースを使ってボールを転がすと、2メートル強の位置に寄せ、パーでピンチを凌いだ。

トッドの1人舞台だったと言って良い。

左打ちについて質問されたトッドは、「義理の兄弟に左利きがいるから」と返答。「前に左打ちでパッティングをしたことがあって、なかなか上手く出来たから、今回もやってみようと思った」と話した。

優勝を逃す可能性も懸念されたかもしれないが、17番で約4メートルのパーパットを決めてリードを保つと、余裕を持って初優勝の瞬間を体験した。

ツアー出場者の大半がそうであるように、トッドもジュニアゴルフ、大学レベルの大会を含め、過去に何度となく勝利を経験してきた。ウェブドットコムツアーでは5年で2勝を挙げ、2011年にはQスクールでメダリスト(トップ通過)にも輝いた。これまでの経験こそ、PGAツアー最終日のバックナインでもプレッシャーに潰されなかった要因だろう。

「これまでの経験を生かせたけれど、今日ほど神経をすり減らした瞬間はなかった。バックナインでの感覚は上手く説明できないね」。

説明なんて要らない。ショートゲームが全てを物語っている。

情報提供:PGA TOUR

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